作為が乗っ取られた話 他

この記事はペンパアドベントAⅠ (#ペンパアドベント2019A) (https://adventar.org/calendars/4262) 1日目のものです。
同時公開しているペンパアドベントB向けの記事、シャカシャカを作ったよもよろしくお願いします。

(※ここまでも駄文ですが、これ以降は一層駄文です。ご注意ください。)

雑談

いやー、今年ももうアドベントカレンダーの季節ですね。昨年は読み専で毎日投稿されるオモロな話、ウフフな話を毎日夜更かしして読んでいた記憶があります。改めて見返してみたら当時はわからなかったことも少しは理解できるようになっていて成長を感じました。一方で今年は書けそうな内容もあるし、条件も整っているので書く側に回ってみようと思いました。さて何日に書こうかなと思案していたところ、素晴らしいもの(下図)を見つけたので、これに倣ってカレンダーの左上を陣取ってしまおうと考えたのです。

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作為が乗っ取られた話

そろそろ本題に入りましょうか。
ここに、つい先日の駒場祭用に作った上で最終的にボツになってしまった捨て四角に切れがあります。

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せっかくなので構ってあげましょう。(むずかしさ:弱めのたいへん)
ぱずぷれで解く

予約の入門みたいな問題です。

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中央の16が決まってしまえばあとは流れで解くことができます。

とまあここまではよくあるやつなのですが、この問題は少し変わった解き方で解かれるように作っていました。これから説明します。

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盤面を市松模様に塗ってみました。この中で自由に面積8や16の四角を取ると白色のマスと灰色のマスが同じだけ含まれることに気づくと思います。
これは各辺長が整数の面積が8の倍数の長方形は、1×4の長方形で覆えることに起因していて(縦横いずれかの辺の長さが4の倍数になるので)、1×4の長方形は下の図のように市松に塗られた盤面では必ず白色と灰色のマスを2個ずつ領有するからです。

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さて、もとの盤面に戻ってみましょう。灰色のマスが52個、白色のマスが48個あります。面積が8や16の長方形は白色のマスと灰色のマスが必ず等量含まれてしまうので、面積が12の長方形に頑張ってもらって灰色のマスを白色のマスより4つ多く回収する必要があります。
そのためには12を2×6の形で取るしかありません。1×12や3×4の形は1×4の長方形3つで作ることができるので、先ほどの理屈から白色のマスと灰色のマスが必ず6つずつ含まれてしまいます。
これらを踏まえると、灰色のマスを多めに取る方法はこの手に限ります。

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ここからは迷いようがありませんね。

これが当初考えていた作意です。考えついた時にはものすごく興奮物質(?)が出たものですが、日を改めて印刷したものを解き直すとそこにはごくごく典型的な予約の入門問題があったのでした。わろし。
その後、この大きい市松模様のアイデアを使ってハバネロも視野に入れての問題制作をしていたのですが、結局いい感じにできなかったのでこのアイデアはここで供養したいと思います。誰か成仏させてやってください。

カックロを少しだけ速く解けるようになった

11月某日、私は積ん読ならぬ積んパズルの消化をしていました。具体的に言うと、『ニコリのペンパ 2017』をやっていました。その本の最後に載っているパズルがカックロでした。自分はもともとカックロに対して苦手意識を持っていましたが、最終的には上級者のタイムに近いものを出せるまでになったので、今回はその時意識したことを書こうと思います。

0. 集中する
ほとんど至る所全ての物事において、集中して取り組むと集中しなかった時よりも良いパフォーマンスをすることができます。これを検証するために、実際にHIKAKIN TVの動画を見ながらカックロを解いてみたのですが、「あなたへのおすすめ欄に平和で面白いHIKAKIN TVの動画が出てくるようになった」以外に良かった点がありませんでした。これはつまり、パズルを解いた後にHIKAKIN TVを視聴すれば全く同じ結果が得られた、ということです。パズルを解いていたブンブン、動画の内容が頭に入ってこなかったので、この検証はやっていて後悔しました。人生で初めてパズル作者に申し訳ないと思いました。もう一度言っておくと、集中してやるといいです。

1. 短期記憶を保持する
先程の項にも共通しますが、カックロは解き進める場所があちこち移動しがちなので、ここが分かれば進むみたいな場所を忘れないようにするといいです。私はやらなかったのですが、どうしても忘れちゃう人はn択の候補数字をちっちゃく書いておくなどすると効果的かもしれません。

2. 長期記憶も保持する
すぐ決まるところをすぐ書けると速くなります。例えば3マスの7とか6マスの39とかを見て勘付くみたいな基本的なことでも積み重ねると10分かかっていたものを9分にできるとかそのくらいはいけるんじゃないですかね。

3. ラテン系の手筋は見落としやすいので注意する
ラテン系(いわゆる数独のようなやつ)の考え方が使えることが多いです。特に消去法で決まっていくやつはそもそも人類全体で気付きづらいものなので、意識しすぎていると思うくらいがちょうどいいです。

こうして見たら当たり前のことばっかりじゃないか!(憤怒)

シャカシャカの可能性

私はシャカシャカが大好きです。半分だけ塗るルールが非常に斬新ですし、何より解答盤面がステンドグラスというか現代アートみたいで映えるので。あと、映えることの副次的な効果で解き終わったかどうかがわかりやすいので、大きめのパズルを紙で解く時にありがちなトラブルも起こりにくいです。

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解きかけのシャカシャカとへやわけ(上図)
ぶっちゃけるとへやわけで1マス塗り忘れててもあんまり違和感は湧かないと思う(私だけ?)。シャカシャカのほうがまだ解いている途中であることをより強く感じられると思います。

とにかくシャカシャカはたいへん魅力的というかありえん素晴らしいというかもはや尊いのですが、シャカシャカをたくさん解いていると、もっと難しい問題が解きたくなります。薬物みたいですね。自給自足もしようとはしていますが、いかんせん一人で作っていてはあまり問題数も増やせませんし、何よりワンパターンになってしまいます。
変な挙動をして破綻することもままあるので、それをうまいこと体系的にまとめられたら嬉しいのですが、それはまだできていません(怠惰)。n年後のアドベントカレンダーとかで書けたら嬉しいですね。

私からは何もあげられませんが難しい問題をください!(強欲)

脇道:ペンシルパズル版7つの大罪

自分はキリスト教のことを何も知らないのですが、7つの大罪といえば傲慢・憤怒・嫉妬・怠惰・強欲・暴食・色欲らしいですね。これをペンシルパズルっぽくするとたぶんこんな感じ。違ったら誰かが補足してくれるでしょ。きっと。

傲慢:ぬりかべ完全に理解した
憤怒:クソッ!!!! ハタンした!!!!
嫉妬:自分以外の存在全てがいい問題を生やしやがる
怠惰:トケタを買うのに秋葉原やコミケまで遠征するのだるい
強欲:積んパズルが何冊もあるのに『ザ・ペンシルパズル2020』を買う
暴食:問題を一問一問味わって解こうとしない
色欲:パズルに欲情する

こうしてみると傲慢と色欲以外の5つに該当してしまいました。
パズルは味わって解こうと思います。
あと、トケタを買うために冬コミに行こうと思います(強欲)。

おわりに

脇道に逸れたと思いきや急に終わります。無計画ですね。1トピックで記事として成立するのか不安だったので物量で押し切っちゃえと思ったのですが、その代わりにまとまりがないですね。話題を乱立させたので当然といえば当然なのですが。
そうそう、唐突に終わっても良いところにこんなチャプターを配置したのは、同時公開しているペンパアドベントB向けの記事、シャカシャカを作ったよを宣伝したいからです。宣伝が終わったので、このチャプターはもう用済みです。それではこれまでもこれからもよりいっそう素敵なパズルライフをお過ごしください。では!

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