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バンドリ!12thライブ感想

どうも紫陽花です。

早いものでライブ当日から既に1ヶ月以上。前回、今度こそちゃんと感想書きますと述べたした手前もあるし、前から手を付けていたがまあ筆が進まなかった。
セトリの順を追って詳細なレポートを書いておられる方々の観察眼と記憶力には本当に感服する。メモを取れる訳でもないし、そもそも圧倒されて詳しいことを覚えていない…

まあそんな感じだったが、今回は2泊3日でバンドリ!12thライブのDAY2 MyGO!!!!!とDAY3 RAISE A SUILENのライブをフォロワー氏とそのご友人と共に参戦した。特に印象深かった所と、ライブを通して考えた事を記しておく。

MyGO!!!!!
5thライブでは潜在表明に最も衝撃を受けたのだが、アニメ放送途中での開催だった5thは謂わば混沌の只中にあり、その力強い叫びに魅せられたという印象があった。
 そよ役の小日向美香さんをはじめ、キャストの皆さんの言葉の中にもアニメでMyGO!!!!!が置かれている現状と、その暗中模索についての想いが見えた。(そして「10話絶対観てください」の意図を我々はその後に理解する事になる。)だからこそ焚音打で共に拳を掲げたあの夜には決起集会のような感慨を覚えていた。

小さな一瞬では開幕の無路矢で不意打ちを喰らい、一番好きな名無声で泣きそうになったりもしたが、やはりアニメの流れを踏襲した演出の詩超絆は印象深いし、愛音の宣言から突入したそよのソロパートは、それが影色舞だと気付くまで少し遅れての盛り上がりが最高だった。     
 5th当時特に苦しい立場にいたそよと小日向美香さんが先陣を切り暴れる姿や、最後に演奏された焚音打には、5thをアニメ放送当時の文脈で捉えていた私には、握ったものが違っていてもこうして集まってここまでやって来て良かったと確認し合うような時間だった。

RAISE A SUILEN
RASに対する知識は2年ほどブランクが有り、多少予習はして来たがキャラ造形に対する理解も及ばない所があるだろうしと一抹の不安を感じていたが、結論から言えば全くの杞憂だった。アンコール無し、MCなし出し惜しみなんてすると思うなという構成のクールさもMyGO!!!!!とは違った魅力に溢れており、演奏された曲も初期の馴染みのある曲が多かったのも嬉しい事だった。
 特に感じ入ったのは意外にも、BERSER-KEYだった。EXPOSE 'Burn out!!!'の歌詞しかり、小説版BanGDream!の根源、「夢を撃ち抜け!」の精神をRASは継承しているが、六花は特に香澄との対応関係や比較からその点が顕著な造形をしている。
 演奏中、ギターという武器を構えて、最強の音楽を弾丸とする六花の姿がめちゃくちゃに楽しそうで、かっこよくて「一番星に授かったヒカリ」からチュチュのラップに突入する中でRASとバンドリに対する感情が湧き上がるのを感じていた。

思えばチュチュのメンバー紹介は、子どもらしく自分の集めた最強を自慢しているような印象を受けたし、メンバーそれぞれをテーマにした一連の曲に差し込まれるラップパートにもチュチュなりの仲間への親愛を感じ、どの曲もチュチュの作った曲の中でメンバーの個性が力強く表明されているのを目の当たりにし、とても熱くなった。
 チュチュの独裁によるビジネスライクな関係から始まったRASは、そんな大人ぶった関係は終わりにして仲間になる道を選んだったよな。アニメを思い出しながらそんな感慨に浸っていたら、予習を怠っていたPOLARISの歌詞に最後思い切り殴られてめちゃくちゃになってしまった。ボーカルは星…
 RASに関する知識はアニメあたりで止まっていたし、心得違いや牽強付会もあるかも知れないが、とにかくRASが好きだったことを思い出しさらに好きになった鮮烈な時間だった。
敬意が介在する関係性が好きなんだよな。ガルパでストーリーもちゃんと履修したいと思う。


 MyGO!!!!!の5thライブが私にとって初めてのライブであり、今回で二度目になる。腰の重い人間でも、一度きっかけが有れば変わるもので、今後もチケットの取れる限りMyGO!!!!!の単独ライブには参加したいと思っている。
しかし私にとってはフットワークが軽くなった事よりも、ライブに対する意識の方が大きな変化だった。
 つまり私はずっと距離や費用の問題以外に、そもそも会場で生のパフォーマンスを観賞することにあまり価値を感じていなかったのだ。わざわざ他人が叫んだり跳ねたりしている中で聴かなくたって、好きな時に好きな場所で、好きなように聴けばそれで良いじゃないか……と思っていた。5thの時も周りと音の圧に気圧されて、張り切って準備してきたペンライトを振る動きも小さく声も出なかった。横目で私と同じように動きの小さい大人しそうな人もいる事を確認して、密かに安堵したほどだ。(今思えば私の事など誰も観てねえよと思うが)

 そんな私にとって、みんなと拳を突き上げたあの体験は、時間と空間を共有する事でしか発生し得ないものがあると知らしめられるものだった。12thでも緩急のあるMyGO!!!!!の演出、演奏を5thの時よりも能動的に受け取る事ができたように思うし、RAISE A SUILENには煽られ徐々に声を出し、気がつけば全力で叫んでいた。MyGO!!!!! の音楽には一緒に迷子になって進んでくれるという気がしていて、それがとても好きなんだけど、RASの音楽には一緒に進んでいくなんて呑気な印象は全くない。アジテーターであり先導者という印象を受けた。 MyGO!!!!!の演奏に灯されるペンライトの光が星空だとしたら、RASのそれは全幅の支持の表明だった。全く違うバンドのライブにはやはり全く違った魅力があり、やっぱ参加してみて良かったとしみじみ思う。
 今ではカーステレオで通勤途中に聴くRASに音の圧とオタクの叫び声が足りない不満を覚えるほどで、宗教や軍隊が音楽と密接な関わりがある事を身体で理解した気がする。
時間と空間を共有し、音楽を通して生じる感情はなるほど無二のものであり、また足を運ばせる魔法があるんだろうな。


オフ会としての東京旅行も多くの楽しみと驚異に満ちていたが、どう考えても書いても伝わらない怪文書になってしまいそうなので割愛する。訪れたお店の紹介などは気が向けばするかも知れない。大崎はなまら怖いね。


次回は音声作品のことか最近ハマっているカードゲームやボードゲームか、年末だしnoteっぽく今年のベストバイでも書くかも知れない。最終回を迎えたらミリアニの感想も書きたいと思っている。


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