日記 〜カニカマバー〜

日記を書いたからもう日記をしない人生とはおさらばだ。私は日記が書けるサイドの人間である。2年は過ぎた3年使える白紙のスケジュール帳はもう処分しても大丈夫だ。なぜならぼくは日記を書けるから。

今日は忙しかった。いろいろしていたし、おそらく書くことも豊富にある。抜粋すると、新品のスーツを着たり、雨に打たれたりした。でも、あんまり覚えていないし印象にない。一昨日だかその前、自販機でゼリーを買ったことの方が思い出深い。PayPayでジュース買うのが本当に楽しすぎる。来世はPayPayでジュースを買い続けて生涯を終えたい。面白くなかったことなんて書く必要が無い。さいわい、今おもしろいものを持っている。それについて書くこととしよう。

自分は自炊をしないので、大抵の食べ物をセブンイレブンで調達している。その中で、最近めちゃくちゃおもしろいと思っているものを紹介したい。「たんぱく質10g カニカマバー」である。健康や筋肉やたんぱく質にからきし興味がないため、たんぱく質10gのすごさは全然わからない。そんなことを言われれば、自分はもっともっと比較にならないくらい重いし、iPhoneの方が重いし、おれのパソコンは2キロあって持ち運びに苦しい。10g程度で威張り散らかすその精神性こそが貴重である。

しかし、この商品の特筆すべき点は全然そこではない。カニカマバー、すなわちカニカマだ。カニカマってノーマルサイズだと小指ほども無いだろう。自炊をしないのでノーマルカニカマが記憶から遠ざかっているが、おそらくその程度のはずだ。この「たんぱく質10g カニカマバー」はiPhoneXの縦くらいは大きい。ここで1つ重要な事を思い出して欲しいのだが、ものはデカいとめちゃくちゃおもしろいのである。知らない人はいない法則だ。東京タワーやスカイツリーが有り難がられ、大仏が崇拝されたのもひとえにそのおかげであろう。(すみません、適当を言っています。)

人類はiPhoneと同じ大きさのカニカマバーに遭遇することはそうそうない。もちろん味はカニカマだ。3/4程度まで食べ進めると、「ああ、カニカマっておいしいけど一度にこんなに食うことはないな」という素晴らしい気持ちにさせてくれる。あと、お湯をかけなくてもいいし片手で食べられる。片手で食えるスマートさを売りにしているのかもしれないが、スマートに仕事をしながら食事をとっているやつが、食っているのがバカでかいカニカマだと思うとめちゃくちゃおもしろい。世の中見方次第である。逆に言えば、バカでかいカニカマをかっこいいパッケージに収めているのはセブンイレブンのバカでかい企業努力やバカでかいデザイナーのバカでかデザイン力のおかげなのか、もしくはだれもそんなことを考えていないかである。おそらく後者かもしれないし、そうじゃないかもしれない。こんなことに結論をいちいち出していられるほど人間は暇をしていないのである。

もう1時だ。カニカマバーを眺めているのもそろそろやめにして、眠った方がいいと思う。おやすみなさい。


……みんな寝たかな?よし、いまからいっぱいお絵描きをして、Wikipediaを朝まで見よう。




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