教育の最前線で感じる時代の変化と教師の葛藤

家と教室を行き来するだけで数ヶ月が過ぎてしまいました。教師の仕事は終わりがなく、どこかで区切りをつけなければと思いつつも、働いていてもまだ死なないだろうと自分に言い聞かせ、限界のギリギリを歩くような日々を送っています。具体的には、学校内外でイベントを行っており、学校内ではコンサートやミュージカル、学校外では遠足や研修などがあります。期末試験や他の教師が主催するイベントの手伝い、生徒や保護者との関わりもあり、日々はあっという間に過ぎていきます。

そんな忙しい中、最近行き詰まりを感じています。

教職に就いたのは、素晴らしい恩師たちとの出会いがきっかけでした。良くも悪くも、全てを自分の成長につなげてきましたが、今は行き詰まりを感じています。その行き詰まりとは、子どもたちの指導方法をアップデートするのについていけないことです。

詳しく書くと、それらはデータを重視した管理方法や新しい教育手法、指導方法、現代的なアプローチ、生徒や保護者とのコミュニケーションなどです。

メールやパソコンが普及し始めた頃は若かったので上手く適応できましたが、今は覚えなければならないアプリやソフトウェアが増えています。ついこの間もAIの研修があり、生徒たちが使うiPadアプリのCanvaの使い方をどう教えるかということでしたが、自分はChatGPTをほんの少し使う程度で、勉強不足を痛感しました。

また、今の子どもたちはSNSを使い、親御さんも私よりずっと若くなっています。現代に合った教育や指導が必要で、気がつけば昔のやり方が間違っていることもあります。たとえば、私が教え始めた頃は「まずはコミュニケーション」と言われ、保護者とは直接会って話すか、電話でコミュニケーションを取っていました。しかし今では電話は古く、メールから始め、内容にも注意が必要です。さらに専用のSNSアプリが必要になります。昔は「話し合えば何とかなる」と信じていましたが、今では手順を踏んで証拠を記録し、報告するなど手間が増えてしまい、面倒になっています。「まずは話し合い」が「最終的に話し合い」と変わってしまいました。

もっと時間があれば、忙しくなかったらアップデートにも時間が費やせますが、毎日大変だと無理ですし、そういうところにも行き詰まりを感じます。

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