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#278 意思決定理論(4)期待効用理論の公理

完備性: すべての結果の組に対して、その選好関係が明らかにされている。

推移性: 結果Aが結果Bよりも望ましく、結果Bが結果Cよりも望ましいのであれば、結果Aは結果Cよりも望ましいとされる。

連続性: 結果Aが結果Bよりも望ましく、結果Bが結果Cよりも望ましいとする。ある確率pで結果Aが得られ、残りの確率で結果Cが得られるくじXを考えた場合、そのくじXが結果Bと同じだけ望ましいような、くじXの結果に対する確率pが存在する。

独立性: 結果Aが結果Bよりも望ましいとする。ある確率pで結果Aが得られ、残りの確率で結果Cが得られるくじXと、同じ確率pで結果Bが得られ残りの確率で結果Cが得られるくじYを考える。このとき、くじXはくじYよりも望ましいとされる。

ある個人の意思決定方法が上記の4つの公理を満たす限りにおいては、その個人は期待効用を最大化するような選択・行動を取ると代替的に表現することが可能となる。

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