次世代機向けゲームの値段は上がるかもしれない。

NBA2K21は$10値上がりして$69.99になるそうです。これはまあまあ革命的な出来事なのではと思います。

昔の任天堂ハード向けのゲームソフトはROMタイプで製造原価が高かったのですが、ディスクになり大幅に製造コストが下がりました。ディスクへ移行した後、アメリカにおけるコンソールゲームの価格は長い間基本的に$59.99でした。

一方でゲームの開発費、広告宣伝費はどんどん増加していき、ゲーム会社は本数をたくさん売ることによって利益を増やすことしかできませんでした。最近はデジタル販売へのシフトを進めて、同じ本数でも高い粗利益を得られるようになり、オンライン化、ゲームデザインの変更によりマイクロトランザクションでゲーム本編以外でも高利益の売上を追加できるようになりました。

ここにきて遂にゲーム本編の値上げです。おそらく業界的にはどの会社が一番早く手を付けるのか、だれか手を付けてほしいなーとかいろんな思いがあったと思います笑。

おそらく代替品が限られているゲームやユーザーの忠誠心の高いゲームは値上げしやすいでしょう。(ライセンスを受けていて実際の選手名がつかえるFIFAは値上げしやすいと思います。マイクロトランザクションがあるので、そちらで回収、ユーザーベースを広げるため逆に値下げする戦略もあるでしょうが。。。)

また、シングルプレーでマイクロトランザクションが難しいゲームは値上げしたいでしょうね。以前の記事でも触れましたが、こちらはゲーム時間を短くする方法で利益率を上げる方法もあります。一方、新しいゲームはいまの値段設定に落ち着くと思います。

今度、他のゲームの値段がどのように設定されるか見ものですね。とくに次世代機専用ソフトは今世代機のソフトの値段とのコンフリクトがなく、大型タイトルが多いので値上がりする可能性が高いと思います。

ところで、日本だけはなぜかコンソールゲーム高いですよね。海外は常にインフレ基調にあり、ゲームだけは価格が変わらず、日本ではデフレ基調なのにゲームは海外より高いという。海外ゲームの日本語版が高いのはローカライズコストがあるのでわかる気もしますが、日本のゲーム会社のゲームが海外に比べて高いんですよね。。。どうにかならないものですかね。

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