気にせず出来ればかならず適うかな

好きなだったものにもう心が動かないと気づいた瞬間ってかなりキツイ。心を患ったせいでそういうことが最近増えた。あと何年か前に待ち受け(って今の子は言わないんですか❓)にしてたバンドマンが大麻で捕まってとうとう受け付けなくなったりした。いや結婚詐欺で最初のバンド解散させた人なんで……ハナから人間性に期待はしてなかったけども……

心躍るもの、音楽とか本とか美味しい食べ物とかね、そういうのがぱらぱらこぼれ落ちていった。待ってよ頼むよー行かないでよ。まだ好きでいたい。わくわくしていたいのに。
ぜーんぶだめ、もうだめ！って思ってた中、ゆれるだけそばに残った。

年明けにもうほんと無理だと思って家で「なにも楽しくない……なにも……」とさめざめ泣いていたら配偶者に「なになら楽しいと思える？」と聞かれて、せめてゆれるのライブが決まればって答えた3日後くらいにライブ情報の解禁があった。しかも家からチャリで10分くらいのライブハウスだった。神様……

そのあともずっと、バイト終わりチャリ漕ぎながらアーとかウーとか叫んでゆれるを聴いていた。暑くなる頃にはSHINONATSUとクレイジーサマーソルトしか聴かんくなった。片付かない部屋の宇宙でずっと早く会いに来てって思ってた。早く、会いに来て、助けてくれ。誰に対して思ってたとかそういう具体的なのは特にない、とにかく早く会いに来てよ。

ついこの間大阪でゆれるとThe Spring Summerの2マンがあった。
最前列上手側、なんか最近いっつもここだ、目の前で歌うあみは相変わらず凶暴で優しい。にこにこしながらギターを弾いたかと思えば舌を出して目を剥く。飛ぶし跳ねるし、叫ぶし、祈るみたいな顔をする。
歌詞が飛んだのかわざとなのか何曲か観客に歌わせてたけど、一番好きな魚に羊、化ける草の時はこっちを見て煽ってくれた。あたしのことだけ見たわけじゃないけどあたしがいる辺りを見てた、歌ったら笑顔で頷いてた。なんだ今の、と思ってその後泣いた。
赤い破壊の時のあみは神様みたいに光ってた。これだけ押しだのなんだの散々騒いできたけど、神様、って初めて思った。あたしの神様。歌ってる時も歌ってない時もいつも心の真ん中にいるただひとり。

この先なーーーーんも好きになれなくてもゆれるだけはずっと聴けるんだろうなと思って、嬉しかった。

宝物。たったひとつだ。こんなになにかを好きになれて幸せだと思う。あたしはあの人のことが本当に好きだ。なにしてたって嬉しい。

そういえば、酔っ払っちまってスプサマは後ろでしゃがみこんで聴いたんだけど、関係者席がすぐそばだった。ゆれるとか裸体とかナッシングネスとかみんなちょーーーーたのしそーに観てた。あみはハイネケン片手に手を振りあげて時々ハモってた。すげえ良い光景だった。
あみが言ってた「ゆれるを知っててスプサマを知らないやつはいなかった、ファンはみんな友達みたいな」頃をあたしは知らない。MCで出てきた音源化されてない曲も知らない。その頃からのファン(何人かはよく見かける)がいつも通り来てて楽しそうにしてて、すごい寂しい気持ちになったけど、いいんだ、あたしはかつて奄美大島まで飛んでゆれるもスプサマも裸体もナッシングネスも最前ど真ん中で観た、ここから歴史に参加してやる。

終演後顔の小さい綺麗な女の子に「いつもツイート見てます」と声をかけられた。あたしのnoteをきっかけにゆれるを聴くようになったと言ってくれた。こういう瞬間のために書いてきたんだよなあと思いました。
嬉しかったからちゃんと書いた。前みたいに長文書けないけど。軽快なギャグのひとつも挟めませんが。読んでくれてるかな。

あみがふたりエッヂで歌った深夜高速みたいに、生きていて良かったという日をいくつ重ねられるだろうか。マブダチに「今日命日や」ってLINEしたら「命日積み重ねよう」と言われた。そっちの方が性に合ってると思った。命日いっぱい作ってやる。残機メチャクソ無限湧き。あたしは毎日死にたいけど、死にたいのと死んでもいいのって全然違う。死んでもいいをもっともっと集めないと死ねねえな。
じゃあまたね。ぜってーまた会おう。

※画面中央やや左で飛び跳ねてるピンク髪の女、おれ‼️‼️