【詩】スキャニング
いつものようにインターフォンを押すも反応が無い。ポケットに手を突っ込みながら小一時間茫然とした。
喉の渇きが半端無い。
ウイスキーのストレートより濃いようなハイボールを一気に飲みをして、身体の80%超を構成している「弱音」を全て嘔吐する。
空っぽになった「胃袋」を埋めるべくノドを大きく広げ、夢や希望を無理やり詰め込むも、どれも賞味期限切れのそれで、寒くもないのにブルブルと「痙攣」を引き起こす。
そんな都合の良い事なんてある訳無いと分かりながら、ガクガクと全身を痙攣させた。
過去の自分に対する「羨望」をグリルで丸焦げにして出来た「絶望」をつまみに、今夜は濃いハイボールを動脈に直接点滴してみる。
見知らぬ病室で見上げる「天井」は、室内なのに雷雲のように黒グレーに淀んでいて、上半身も起こせぬまま、身内の「地獄」への合格発表がなされた。
再起を掛け身体を鍛えるも、筋トレをすればするほど骨が剥き出しになり、消えゆく「体温」という概念と共に、情熱は摂氏10℃で蒸発して行った。
歩けば落ちる逆さまの世界。
道端には丸められた「勇気」がたくさん捨てられてる。
小脇に抱えやすいミニ躊躇を持参し、甘くもない再生ボタンを口の中でひたすら転がした。
いつになってもショッキングピンクはショッキングピンクでしか無いので、野生の飛車から飛び降りて、いざストレートに歩を進めてみる。
馴染みの自販機にて、100円で買えた炭酸水の値札が130円に張り替えられる瞬間を目の当たりにした、先日の心情を詩にしてみました。
いつも通り100円をポケットに入れて散歩帰りに買おうとしたら、30円足りん…って
世知辛い世の中ですよねぇー
んあぁ旅行&温泉行きてぇー
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