「Digitrip」架空の都市にある架空のグラフィティを生成―AIコラボアートの記録#2
課題:架空の都市にある架空のグラフィティのコレクション
プロジェクト時期:2023年10月
制作物:
・4種類の架空の都市(東、西、北、南で特徴づけられた都市)
・各都市に散りばめられたグラフィティ
「どこか見知らぬ街に迷い込んでみたい」
多くの人が一度は感じたことがあるかもしれません。
日常の何気ない路地裏で見つけた異世界のような光景や、見慣れた風景から切り離されたように感じる瞬間…
これらのビジョンは蜃気楼のように私たちの心に広がり、たとえ再びその場所を訪れても、同じようには現れないかもしれない儚い瞬間です。
そのような体験は、街角に突如現れるグラフィティに似ています。
このコレクションでは、どこかに存在するかもしれないし存在しないかもしれない、「とある街角」に点在するグラフィティをイメージして制作しました。
以下はプロセスと結果の記録。
色んな壁面を量産+グラフィティを追加
まずランダムに、AIの気の向くままに色んな架空の壁面を生成することから始める。
アジアの都市と指定するとコンクリートの壁や商店街にありそうな風景を生成してくれる。湿っぽい空気感も孕んでいるから不思議。
ヨーロッパの街と指定するとブロック積みの壁や電灯の形、窓の形などでそれと分かる。
このようにまず生成した壁面を参照させ、そこに描かせたいグラフィティををプロンプトで指定すると良い。
壁面とグラフィティを同時生成
上記の方法の他に、壁のイメージとグラフィティを同時に指定して生成することも可能。
たとえば
・「寒い場所の地下鉄の構内」+「〇〇のグラフィティ」
・「熱い場所の家の外壁」+「〇〇のグラフィティ」
などと指定していく。
ちなみにこちらは「廃工場に描かれた化け猫」。
Photoshopでグラフィティを壁面に合成する方法も
こちらはグラフィティ自体は気に入ったものの風景がイマイチだったので、グラフィティのみ抽出してPhotoshopにて合成した。
架空の街を生成
最後に、これらのグラフィティを含む架空の街を生成。
ざっくり分かりやすく、東(アジア)、西(ヨーロッパ)、北(雪の降る寒い都市)、南(南米)と指定して生成を繰り返す。
「航空写真」「上空から」などとプロンプト指定するのを忘れずに。
細部をよく見ると色んなところが破綻しているので調整が必須だが、それでもこのクオリティが出るのはすごい。
こんな写真は今でこそドローンを使えば個人でも撮れるかもしれないが、それでも限界がある。生成AIが不可能を可能にしてくれる。
それもこの世界に存在しない架空の街というのがアツい。
ロマンをそそられる。
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