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#思い出

お猫さま

猫を飼っている。 震災の前年から飼い始めたので もう、12歳になる。 1歳前に去勢したので、 いつまでも子猫のような、おぼこい顔だ。 気分も子猫のまま。 尻尾を高々と持ち上げ、お尻の穴を見せびらかして甘える。 子どものころから、実家では猫を飼っていた。 ペットとしてではない。 田舎の漁師町では、当たり前だったと思うけど ネズミ除けのためだ。 古びたボロボロの屋根裏では、よくネズミが運動会をしていた。 猫を飼っているお宅は多かったけど、野良ネコも多かった。 漁師町だから、猫が

お猫さまとアタシ

実家にいたころは、常に猫がいた。 田舎だし、当然外飼いだった。 怪我をして帰ることもあれば、 外泊して2.3日帰らないことも、あった。 動物病院が無いから、去勢避妊もされてない。 大人たちは、産まれた子猫や子犬を平気で棄てていた。 そして、犬や猫は拾ったり、もらってくるものだった。 小学生のとき、拾った錆の子猫を飼い始めた。 学校から帰ってきて、家にいたら 弟が泣きながら駆け込んできた。 涙でぐしゃぐしゃ。 動揺で歪み、笑っちゃうくらい不細工な顔。 「猫が車に轢かれて死んで

忘れられない先生

娘に聞くと、就学前のことは全く憶えていないと言う。 ちょっと不思議な気持ちになる。 アタシは結構、記憶に残っている。 2歳半の孫がいるけど、この子が大人になったとき 今、起こったことを憶えていると怖いけど。 通っていた幼稚園は、お寺が経営していた。 園長先生は60歳代くらいの温厚な紳士。 婦人は、スネ夫のお母さんのイメージが 一番近いかなと思う。 朝は出席ノートにシールを貼ることから始まる。 要領の悪いアタシは、違うページを開けていることに気づかず モタモタしていた。 気