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【書評】"2040年の未来予測"を理系大学院生が読んで感じたこと。

こんにちは。ふゆんです。

今日は成毛眞さんの著書、2040年の未来予測を要約して述べていこうと思います。この本は日本に住んでいる人なら、必読レベルで内容が詰まった本だと感じました。ぜひ、一度手に取って読んでいただくことをオススメします。

本日のお品書き
●全てのモノがインターネットに常時接続される
●安い日本になっている
●70歳まで働くなら、今と同じ額の年金はもらえる
●アフリカの「ストーリー」がファッションの目玉に

●全てのモノがインターネットに常時接続される

 つい20年前までは、インターネットにつながっていないのが当たり前の状態であったが、20年後の2040年はインターネットにつながっていることが自然の状態になるという。つまり、パソコンやスマホだけではなく、身の回りのもの全てがチップ(半導体)が入り込み、コンピューター並みの処理能力を持つようになるいう。

[ふゆんの見解]

 いわゆるIoTといわれるこの分野は、すでにいろんなところで活用されており、全ての管理をスマホ一台でこなすことができる時代がくると予想できる。簡単に想像できるのは、家や車のカギ、冷蔵庫、テレビ等はすぐにインターネットにつなげて、外にいても冷蔵庫の中を確認するようなことができると考える。


●安い日本になっている

 日本は10年前から物価がほとんど上がっておらず、コロナ渦の前までは海外から観光客が押し寄せていたが、あれは日本の観光キャンペーンがうまいわけでも、日本の自然の魅力が外国人の心をつかんでいるわけでもない。実際は、他の国々は所得が増え、リッチになり、自国での物価が上昇し、日本に行ってでも買い物したほうが得という状況であり、この状況はこの先も変わらないだろうとしている。

[ふゆんの見解]

 日本の物価が上がらず、外国人が買い物をしにきている状況を日本人が良いものと考えている人が多い気がする。物価が上がることを嫌がる人が多い中、物価が上がることが良い傾向であるという事実をみんなが受け入れる世の中に向かっていけば良いと感じる。


●70歳まで働くなら、今と同じ額の年金はもらえる

 若い人の中には、「年金はほんとうにもらえるのだろうか」と悲観している人もいるかもしれない。「年金はもらえないから、払わない」と考える人もいるだろう。しかし、結論から述べると、現状だともらえるが厳しい額が待っているだろうという風に書かれている。しかし、今、年金を受給している高齢者と同じ額をもらうことは不可能ではない。方法は、長く働き、年金をもらう時期を遅らせることだ。具体的には70歳近くまで働かなけらば、今の受給者と同じ額はもらえない。これが2040年のリアルである。

[ふゆんの見解]
 私もまだ学生の身分だが、年金についてはどうなるのかが気になっていたところでもあったため、とてもためになる内容だった。年金に関しては、興味がない人のほうが少ないだろう。70歳まで元気に働けるかは分からないが、とりあえず年金はもらえるだろうというのが現状だ。

●アフリカの「ストーリー」がファッションの目玉に
 早ければ、アフリカは2040年に「世界の工場」になっている。現在、中国でつくられている衣服は人件費の高騰で東南アジア、アフリカへと生産地が変わっていくと書かれている。またラグジュアリーブランドにとっても次の上級顧客はアフリカ系であると予想されている。アフリカ系デザイナーの特徴は、素材調達から縫製、仕上げまでをすべて現地で手掛けている。これは、未来に向けて経済界、産業界のテーマの「持続可能性」をしっかりと体現できている。

[ふゆんの見解]
 これからはアフリカが台頭してくるという話題はいろんなところでされていると思う。シンプルに人口が増えているところが経済のマーケットとなるからだ。日本向けのサービスを考えて達成したとしても1億2千万人にしか使われないが、アフリカならもっと多くの消費者に手が届く上に、人口が増加しているため、その可能性はもっと広がる。

 今回は以上の4点を紹介させていただきました。正直、タメになる内容ばかりで厳選することが大変でしたが、せっかくなので私が特に気になった点をピックアップしました。前回も"2030年すべてが「加速」する世界に備えよ"という著書も紹介しましたが、今回の成毛さんの著書は、日本向けだと感じました。両方ともとても良い内容であったため、世界と日本のどちらも把握したい人は、両方読むことをオススメします。

[ふゆんのひとりごと]
 最近は、書評活動をさぼりぎみだったので、また頑張りたいと思ってます笑。実は本自体はたくさん読んでて、noteに紹介はしない予定ですが、サピエンス全史、ホモデウス等のハラリさんの著書を読んでました。とても面白かったです笑
 では、みなさんも引き続き頑張っていきましょう。

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