呪術廻戦展行った

渋谷のヒカリエの9階でやっている呪術廻戦展に奥様と一緒に行ってきた。

一人2000円ぐらい。内容はボリュームたっぷりでゆっくりみてまわったら平気で2時間以上かかりそう。わりとサクサク進んでも1時間20分ぐらいはかかったから、満足度としては非常に高い。あんまりこういう◯◯展に行ったことがないから当たり前なのかも知れないけれど人の流入も適切にコントロールされていて人が多すぎて待ち時間が……みたいなこともなかった。

内容的には呪術廻戦のネームや下書きの展示からはじまって、呪術廻戦連載前のプロトタイプ版3話分ぐらいのネーム(これが今で言うところの伏黒が主人公で津美紀もちゃんと出てくるけっこう今の物語的に重要な内容でおもしろかった)があり、その後ストーリーの流れに沿ってその時々の演出意図や思考がQA形式で掲載されていく。QAがかなりボリューミー。

おもしろいのがアシスタントを今はもういない人も含めて一人ひとり紹介している点で、それぞれどのようなものを得意としているのか、具体的にどの背景を担当しているのかと共に語られている。コマ、シーンによっては背景の方が主人公といえるぐらいには背景が素晴らしい作品でもあるので、このアシスタント紹介システムはおもしろかったな。

全体をみていて思ったのは芥見先生って正直な人だなあ、という感想だった。序盤はともかく死滅回遊編以降はもっとこうしておけばよかった、これができなかった……と、今の呪術廻戦が素晴らしい、最高だと思っている人からすれば気分を害するのではないかと思ってしまうぐらいには後悔が多く語られている。実際、特に週刊連載という激しい忙しさの中で物語を作るっていうのはそういう後悔を抱えて前に進むことだろうと思うのだが、それを比較的ストレートに出しているのが個人的には好印象だしおもしろかった。

こういう正直な人だからこそ、うずまきもUnlimited Blade Worksもその他もろもろも好きだからという理由でそのまんま出しちゃうんだろうな。個人的に最終章に入ってからの演出・展開にはどうしてこうなる? と首をひねる部分が多いのだが、そうはいっても毎週間違いなく楽しみにしているし、溢れ出る魅力と欠点が同居し、それがまたおもしろさにつながっている漫画だと思う。多くの下書きやQAを通して、その源泉に触れられた。

たいへんおもしろかったです。もう渋谷で予約取るのは間に合わないと思うけど(8月27日が最終日だったはず。予約必須)機会があればぜひ。

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