見出し画像

ATARI2600:Pooyan

ゲームタイトル:Pooyan
販売:Konami
種別:サイドビューアクション
発売年:1982年
カートリッジID:RC-100-X 02

1.ゲーム概要

1982年にコナミよりリリースされたアーケードタイトルのAtari2600への移植作品。アーケードも1982年で、Atari版も1982年リリースなのでものすごいスピード感で移植されている。内容としては、狼にさらわれた子豚を親豚が助け出すというシューティングゲーム。
なお、移植にあたっては、アーケード版のプロデューサーである藤原得郎氏が直接関わっていたという証言がある(以下の岡本吉起氏の動画参照)


デモ画面
開始後

ジョイスティックのボタンを押すとゲームがスタートされる。右のロープでぶら下がっているのが親豚。紐を引っ張っているのがプーヤン。狼はそれぞれ風船で降下し、親豚に迫るという状況。

狼は風船で降下してくるので、親豚が弓矢で迎撃して降下を阻止する。なお、ゲームのクリア条件は一定数(32匹?)の狼を迎撃するというもので、アーケード版では狼がいるパネルに残数が表示される(Atari版では省略)。

アーケード版と異なり、グラフィックがかなり貧弱なので分かりづらいが、狼が盾を持っている状態では風船が弾かれてしまう。盾を下ろすタイミングとフルーツを投げてくるタイミングに風船を狙う必要がある。なお、このタイミングがアーケード版より非常にシビアで難易度が上昇している。親豚の上部にある白い棒は、アーケード版でいうところの肉である。

迎撃に失敗すると、プーヤンのいる崖を狼が登ってきてしまうが、アーケード版と異なり、一体目から上まで登ってきてしまう。この崖にいる狼も非常に邪魔になるため、この点もアーケード版より難しい点。

登ってきた狼に噛まれるか、狼が投げるフルーツに当たると残機を失う。極力ミスせず、一定数の狼を迎撃し続け、ステージを進めていくスタイルとなる。

2.総評

★★★☆☆
ゲーム性はかなり忠実に再現されており、同時期のAtari向けタイトルとしてはまだ遊べるものだと思う。ただ、Atariのスペック上、グラフィックやUIにかなりの変更があり、キャラクターの挙動や仕様も異なることから難易度がかなり上昇している。また、肝心のプーヤンが一体しか表示されていないため、何を助けに来たのかもよくわからない画面になってしまっているのも少し残念。コレクション目的で所有するのはいいと思うが、もっといい移植がファミコンやアーケードアーカイブスにあるので、あえてAtari版をプレイする必要もないかと・・・・
以下プレイ動画


お気持ちが溢れんばかりの方がいらっしゃいましたら、サポートいただけると幸いです。