支援措置のこと、

こうして文字にすると、なんて酷いタイトルだ、と思うのでもう少しやさしい言葉にならないかな、ならないですね、こんにちは、芙蓉です。

お天気の良い日が続いて居るのに体調が優れません。お布団を干したいです。

えーっと、今日は支援措置について。
これ、最近ちょこちょこ情報番組などでも取り上げられているので知ってる方は知ってるのでしょうか。たぶん、一般的且つよく世間的にも取り上げられる使い方は夫婦間(夫→妻でも妻→夫でも関係無く)で殴る蹴るとか、お金を渡さないとか、酷く罵るとか、心でも体でも、暴力を受ける環境から逃げるときに使える制度です。
親子だとちょっと違うところもありますが、まあそこは追々いつか書けたらなと。

そもそも、この制度を利用するとどうなるかというと、お役所の作る諸々の書類に記載されて居る「わたしの情報」の閲覧や発行や請求に、制限を掛けてもらえます。(と、わたしは認識してます)(詳しくはお住まいの行政にお尋ねください)

前のnoteにも書きましたけど、困った事に夫婦や親子など「家族」だと、どんなに夜逃げが上手くいって逃げて隠れられたとしても、相手に戸籍や住民基本台帳なんかを請求されちゃうと、その書類に、こっちの現住所が記載されちゃうんですよね。

わたしの戸籍を請求して、では無く、相手が相手自身のものを請求しても、「家族だから」なんて理由でその紙にはこっちの情報が載った状態で発行されます。うそでしょ、やめてよお、とわたしは頭を抱えました。

困った事にわたしが逃げた相手はお仕事の関係からお役所仕事に強いもので、わたしが逃げたと分かったらこの方法で現住所を暴く事はちょっと考え無くても分かることでした。

ので、

夜逃げのタイミングで引っ越し先のお役所に行って相談しました。そうしたらこの制度が使えますよ、とのこと。ただ、この制度、ちょっと…いや大分…いえかなり、その、手間が掛かります。でも、安全には変えられませんからね、がんばりますよ。


先ずはお引越し先の市区町村のお役所へ。
向かう先は「記録課」です。
わたしは知識がなかったので取り敢えず住民票を移しがてら窓口のおじさまに「かくかくしかじかなんですが」と伝えた結果、こういう事に慣れていない人の無自覚な暴力を喰らって泣きを見たので、何でも専門の部署に話すのが1番です。

記録課の方は慣れてらっしゃいますし、世間的な情報に於いてもご自身でアップデートをして下さって居るのでとっても話し易かったです。文面でお分かりの通り、話すのがド下手なわたしでも大丈夫でした、ちゃんと聞いて下さいます。

話すことは「だれが」「だれに」「いつから」「どんなことをされて居るのか」です。

嫌な記憶を話すというのは、その時の苦しみを追体験する様なものですから、とても辛いです。紙か何かに、時系列順にまとめてからお役所に来れば良かったな、とちょっと思いました。
混乱するし、苦しいし、理路整然となんて話せないので…担当の方は慣れてらして、ひとつひとつ聞いて、全て汲んで下さいますが、ご迷惑をお掛けしてしまったなあと。

さて記録課でお話しして、書類は完成!この書類を提出しておわり!とはいきません。次は警察に行って、警察の方の書く「意見書」を貰います。
これがまた一山でして…「わたしの住んでる所」を「管轄している警察署」の方が書く意見書が必要になります。

お役所の近くに大体は警察署もありますが、そもそもお役所の近くに住んで無い限りは管轄が違うので、思わぬ遠出。(わたしはまさかの電車で30分ほど離れていました)(お役所から徒歩のところに警察署はあります)(管轄がちがいました)

さて次。
警察署に着いたら受付に事情を話すと、お役所からも連絡を入れて下さって居るのでスムーズに「生活安全課」に通して貰えます。

で、ここでも同じく「だれが」「だれに」「いつから」「どんなことをされているのか」をもう一度お話しします。本日2度目の望んでない追体験。し、しんど…!となりますが、ここで話したことが意見書に反映されるのでもう一踏ん張りです。

あと、あの、警察で書く書類には「加害者欄」「被害者欄」があります。悲しくて厳しくて辛いですが、自分の手で、家族として過ごしてきた人の名前をそこに書く事になります。
書いたからって、有罪!社会的制裁!とかじゃあないですけどね。わたしは話してるとき耐えられたのに、ここで耐えきれなくて少し泣きました。

気を取り直して。
さあ!これで、お役所の書類と警察の意見書が揃いました。虚偽DVだなんて言葉がある昨今この後はもうチョチョイのチョイでしょ、なーんてことはありません。そう、無いんですよ…しんどい…

実はこの制度、審査があります。

何が基準で誰が審査してるのかはわたしみたいな平凡な国民には分からないのですけれど、お役所の書類と警察の意見書を揃えて提出したうえで審査に落ちて「ダメです」となる可能性もあります。
その場合、当然ですが諸々の情報に制限はかけて貰えません。現住所、だだ漏れです。やめて。
後日、市区町長の印の入った認め通知が届くまで、わたしは生きた心地がしませんでした。

弱者を守ってよ!と涙の出る日もあります、でも、考えたら当然なんですよね。
わたしと同じ様に、わたしが逃げたいと思って居る相手も、国にとっては平等にひとりの大切な国民です。情報を精査して、明確にならない限りは、どちらか一方の肩を持つことはできないんだなあ、と。
ある意味これは国として?お役所として?誠実な姿だと思いました。まあ、認めて貰えたからこそ言える言葉だと思いますけれど。

因みにこの制度、年一更新です。
そこは本当に勘弁してよと思っています。
一年でなにが変わるというのでしょう。わたしはなぁんにも変わりませんでした。



次は逃げる原因のお話かなあ。
2020,02,03
芙蓉

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?