【四柱推命】財星がある人は・・・
四柱推命には「財星」と呼ばれる通変星があります。
正財、偏財…。「財」の星。
見るからにお金のイメージがありますね。
それでは、命式に財星がある人はお金持ちでしょうか?
以下の植物理論の記事を元に考えてみます。
陰グループ 「甲・丁・己・辛・壬」
陽グループ 「乙・丙・戊・庚・癸」
このグループ分けが仲が良い干同士の組み合わせです。(十干の意味は上の記事へ)
この中で財星になるペアを組み合わせてみます。
甲 → 己 (自分が根っこを張って成長するための生活基盤になる)
…【甲己干合】
乙 → 戊 (山の上に登れば自分が日の目を浴びる舞台ができる)
丙 → 庚 (実がなれば自分が光を当てて育てる役目ができる)
丁 → 辛 (自分の熱気を使い実を小さく固く熱することで種子を完成させることができる)
戊 → 癸 (水気が自分の場所に降れば若芽がすくすく育つ潤いのある土地になる)
…【戊癸干合】
己 → 壬 (羊水(壬)があれば潤いのある地ができて新しい生命体(甲)を生み育てることができる)
庚 → 乙 (花が咲けば受粉して実を結ぶ(種子を作る)ことができる)
…【乙庚干合】
辛 → 甲 (種子が発芽するための根っこがあれば新しい生命体(甲)に変化することができる)
壬 → 丁 (熱気があれば羊水(壬)で種子から新しい生命体(甲)を生み出すことができる)
…【丁壬干合】
癸 → 丙 (光があれば自分が目に見える姿になって色鮮やかな景色を作ることができる)
「財星」とは、「お金」という意味ではなく、「自分の役目・居場所がある」ということだとわかります。
つまり、四柱命式に上の組み合わせの財星がある人は自分が生きていく中でやるべきこと、安定した自分の生活基盤がきちんとある人だと考えられます。
そういう意味でいえば、生きる上でとても重要なお金(資産)を持っている人ということにもなりますね。
安定した生活は心に余裕ができ、自信が付き社交性も高くなります。
財星があると私たちは安心して日々を穏やかに過ごすことができます。
生きる価値があるのだとわかることはとても素晴らしいことだと思います。
上の組み合わせ以外での通変星「偏財」の組み合わせを考えてみます。
「甲 → 戊」、「乙 → 己」…気質は合わないがとりあえずの居場所にする
「庚 → 甲」、「辛 → 乙」…伸びすぎた部分を切ってきちんと整える
「壬 → 丙」、「癸 → 丁」…気温調節のバランスを取る
「戊 → 壬」、「己 → 癸」…気質が合わなさすぎるので土が水をつぶす?
基本的には、お互いに上手く距離感を測ろうとする働きがあると思います。
自分とは全く別の性格の相手とも円滑にコミュニケーションを取ろうとします。
壬-丙は、壬が物質(辛)を破壊する、丙が物質(庚)を完成させるという意味があります。
破壊と創造の組み合わせで、過激な性質の印象があります。
戊-壬、己-癸は、一方的な感じはあります。
何かちょっと恐ろしさを感じます。
癸-丁は、相手と妥協する・折り合いをつけるといった性質を持ち合わせています。
バランス感覚に優れる、頭脳明晰な方が多いです。
剋の循環
ここまで見ると、剋すことで発展する循環作用ができていることがわかります。
陽干「甲→戊→壬→丙→庚→甲…」
陰干「乙→己→癸→丁→辛→乙…」
流れが滞りなく進んでいます。
剋は良くないと思ってしまいがちですが、実際のところは相生の意味の方が強いです。
むしろ剋の関係がなければ、発展性がないです。
この世界は剋で成り立っています。
財星がある人はバランス感覚に優れ、人との距離感も的確にとれる人ということでしょう。
相手の心の内を読める、対人折衝が得意な方が多いです。
四柱命式に置き変えて考えてみます。
年柱に財星がある → 幼少期に居場所・資産を築く。祖先、生家に居場所・資産がある
月柱 → 青年期に居場所・資産を築く。 社会の中で居場所・資産を築く
日柱 → 中年期に居場所・資産を築く。配偶者が居場所・資産を築く
時柱 → 晩年に居場所・資産を築く。 自分の子どもが居場所・資産を築く
月支から見て命式中に財星がある人も同様だと考えられます。
こちらの方が当てはまる方が多いと思います。
子月・・・丙、丁、巳、午
丑月・・・辛、庚、酉、申(丑は金庫)
寅月・・・己、戊、丑、辰
卯月・・・戊、己、辰、戌
辰月・・・癸、壬、子、亥(辰は水庫)
巳月・・・庚、辛、申、酉
午月・・・庚、辛、申、酉
未月・・・乙、甲、卯、寅(未は木庫)
申月・・・乙、甲、卯、寅
酉月・・・乙、甲、卯、寅
戌月・・・丁、丙、巳、午(戌は火庫)
亥月・・・丁、丙、午、巳
読んでいただきありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?