ドクダミ

ドクダミ

先日、山に行ったら、ドクダミが沢山生えていた。
いろいろな効用があることは知っていたので、ラッキーとばかりに採ってきました。

貝原益軒が十種の薬効があると言ったことから十薬と呼ばれるようになった。
二千年以上前から民間薬として使われてきたドクダミの歴史は古く、その効用は大きいのです。

ドクダミ科 多年草
原産地 日本 中国など
草丈 およそ30センチ
花期 6~7月
花色 白(正確には黄色)

名前は、毒や痛みに効くことに由来します。
独特の香りは、乾燥させたり加熱したりすると和らぎ、山菜として天ぷらなどで食用にもできるそうです。

消炎・殺菌に加え、「血液サラサラ」「デトックス」など、最近話題のキーワードにもつながる薬効も確認されつつある。
5~6月の花期に根を含めた全草を採取し、一度軒先などで吊るして乾燥してから日干しの後、半陰で完全に乾燥します。また、生の葉が必要な時は、必要量を採取します。 

ただ今、私は逆さにして吊るしてあります。

ドクダミは、日干しの乾燥が、速いほどきれいな色にしあがります。 
これを生薬(しょうやく)で、十薬(じゅうやく)といいます。 
ドクダミの、花部分には有効成分のイソクエルシトリンが多く含まれています。 

薬効・用い方

■化膿性のはれもの

新鮮な葉を水洗いし、新聞紙等に包んで火に焙り、柔らかくなったら、はれものの大きさに折って、絆創膏で止めておくと、膿を吸い出し、はれがひきます。 

■利尿、便通・糖尿病・陰部のただれ・高血圧予防

単独のドクダミ茶を用いますが、十薬20~30グラム、薏苡仁(よくいにん・ハトムギ)10グラムとを煎じ、お茶代わりに飲むと一層効き目があります。 
便通を整え、十薬(じゅうやく)中のクエルチトリン、イソクエルチトリンの作用によって、緩下作用、利尿作用、血圧を降下する効果があります。

■蓄膿症

■中耳炎

■にきび

■疥癬 たむし

■冷え性・あせも

■毒虫刺され・打ち身・切り傷

■痔

■淋病・冷え性・梅毒

注意としては、お腹の緩い人は下痢をしてしまいますので、用いないほうがいいでしょう。腎臓機能疾患のある人には不向きでしょう。 

生のドクダミ葉には葉のにおいの、デカノイルアセトアルデヒドやラウリールアルデヒドが含まれていて、これは、乾燥すると成分が変化をして無臭になります。 
このにおいの成分には強い抗菌性や抗かび性がありますので、生の葉を水虫の患部にすり込めば水虫菌の発育を阻止して、効き目があるとされます。 

ドクダミには、イソクエルシトリンが血圧を下げ、デカノイルアセトアルデヒドが殺菌作用が蓄膿症を改善、利尿作用で便秘が改善、フラボン成分は細胞組織を保護、血液循環を良くして、お血を取り去り神経痛を改善、動脈硬化、高血圧、アトピーなどに効果があるとされます。 

ドクダミの青汁:ドクダミには葉緑素(クロロフィル)とデカノイルアセトアルデヒドが、成分が損なわれずに済むために、胃痛、十二指腸潰瘍にも効果があるとされます。 

塗布:生の葉をよくもむ、又は、火で炙る。化膿、擦り傷、靴擦れなど。 
風呂:乾燥した葉を適量風呂に入れる。あせも、湿疹など。 

その他
ドクダミの名前の由来は、ドクダミの生の葉は、全草に特有の臭気があるために、なにかの毒が入っているのではと、ドクダメ(毒溜め)と呼ばれるようになり、これからドクダミになったといわれています。 
「大和本草(やまとほんぞう・1708)」に「わが国の馬医これを馬に用いると、十種の薬の効能があるので、十薬(じゅうやく)という」という記述があります。 
万病に向く薬草として「日本薬局方」にも記載されている薬草です。 

ドクダミの臭みは、高熱により消失しますので、塩ゆでして水でさらしてから調理します。てんぷら、味噌とみりんであえても食べられます。 

民間薬:民間薬とは、日本で文字の無いような古くから伝わり生活の中に溶け込み、自然と伝えられてきたもので、その用い方も、経験や体験などから言い伝えられてきました。 
民間薬は、多くは単一で用いますが古くから伝わる胃腸病の妙薬として知られている「陀羅尼助(だらにすけ)」や「お百草」、「御獄(おんたけ)山の百草」のように調合して用いる場合もあります。 
民間は一般的に用いるので、まず、安全で副作用が無いことが一番の条件になります。 

民間薬として、センブリ、ドクダミ、ゲンノショウコ、キササゲ、カキドオシ、タラノキ、ウラジロガシがよく知られています。

薬草の自然療法
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