尿膜管遺残備忘録④

今度は総合病院の泌尿器科へGO。

泌尿器科受診の前に、徹底的に手術術式と実施病院を調査。最初に行った病院で何も検討せずにそのまま手術受けるなんて、私は怖くてできない。面倒な患者と思われようがきっちり調べて自分で選ぶ。


尿膜管遺残の手術は大別すると2種類ある様子。(素人が書いているんで参考程度の話です)

①開腹

そのまんま。お腹開いていらないところ取ってくる。傷跡がかなり残りそう。

②腹腔鏡

数カ所孔を開けて器具を挿入し手術。ポートのひとつは臍で、多くて3つみたいだ。2014年から尿膜管遺残に対しても腹腔鏡手術が保険適応になったようで、比較的新しい術式と思われる。つまりは6、7年前に見つかっていた場合大きな傷が残ってしまうことになっていたわけで、ラッキーと言えばラッキー。

この腹腔鏡手術についてせっせと調べている時に、とある文字が目に入る。

単孔式腹腔鏡下尿膜管遺残症手術

これは!と思った。単孔式ということはつまり孔一個!そして場所的にきっと臍から入れる。ということはもしかしてほぼ傷跡なしで済ませられるのでなかろうか。

単孔式 尿膜管遺残 で検索すると、結構論文が引っかかる。医師の所属病院名や、その医師が異動している場合もあるので医師名でせっせと検索。病院ホームページも確認して、単孔式でやっている病院かつホームページに症例数が載っている場合には、尿膜管遺残の手術件数の多いところをチョイス。家からも通える範囲で、一箇所に絞って泌尿器科受診に備える。


そして受診日。泌尿器科の医師は、外科で信頼をなくして身構えていた私には肩透かしをくらうくらいの優しいいい先生だった。

もともと私は本格的な感染が怖いというのと癌化の可能性があるという懸念を残したくないから、さっさと取れるものは取るという考えだった。それに追加で泌尿器科医師に言われたのは、今後妊娠した場合に、万が一妊娠中に感染してしまったら治療は難しい、だから今のうちに取るのがいいだろうとのこと。確かに。

これも調べてみると、妊娠中に尿膜管遺残が感染してしまって、お薬もろくに使えず産婦人科と泌尿器科をたらい回しにされたりして大変な目にあってる人がいる。

やるしかないな、と決意を新たに手術は単孔式でやりたいから紹介状を書いてくれ、とお願い。感じのいい先生だったのでちょっと申し訳なかったけど…。

ここで感じのいい泌尿器科医、いくつか単孔式について確認した方がいいことを教えてくれた。

まずひとつは、単孔式に拘るあまりに傷跡が大きく1つ残ることがあるということ。ポート3つの場合には小さなものがちょこっと残るだけだけど、もし5センチとかの1つだとそっちの方が目立つ。確かに。

もうひとつは、臍部のみをくり抜くような手術をしているところがあるから、それは注意しろと。癌化の可能性があるのは膀胱尿膜管移行部で、膀胱頂部、つまり臍から見て一番下側の方。ここを残してしまっては手術の意味がない。これも確かに。

細々と質問にも答えてくれて、本当にいい先生だった。もちろんPHSは弄らない。あとで調べたら、どうやら大学病院から派遣されてる非常勤医だったようだ。そうか。この病院の先生ではないのね。

もし単孔式が思っていたような手術でなかったり、紹介先病院の医師と合わなかったらこの先生の大学病院に紹介して貰えるよう交渉だなと考えながら、紹介状を受け取った。

次は某大学病院へ行く。

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