ルールについて運営の思いについて

 不思議の国のアリス杯の特色は狭い盤を用いて対局する点です。
 実はルールの強化の点もこだわっています。そこで、不思議の国のアリス杯運営の龍の住処の思いや準備している施策の一部をご紹介させていただきます。

運営の思いについて

 最近、プロアマ問わずルールや審判が絡む悲しい事案を聞くことが多いと感じます。また、運営スタッフが様々な形で他大会に参加する中でルールに対する認識が甘かったりトーナメント方式の理念を正しく認識しないまま運用したり罰則のつけ方がアンバランスな事が多いと感じていました。
 ルールや審判のクオリティが高い大会を参加者の皆さんに継続的に提供し続けることで現状を変えていくのが本大会の大きな目標の一つです。

施策のご紹介

1.アナウンスの強化
 対局前に参加者の皆さんに守っていただきたいことを毎回対局前にアナウンスさせていただきます。主に「終局後の石の生き死や勝敗などは声に出して確認してください。」とお伝えしています。
 大会中の多くの問題はコミュニケーション不足が原因になります。少しでもわからないことがあれば対戦相手やスタッフに発声をもって確認していただき密にコミュニケーションをとり問題を未然に防ぎたいと思っています。

2.ルール文章の共有
 ルール関連の文章を事前に参加者の皆さんに公開し大会の仕組みや問題を解決する際の責任の所在を共有します。これにより納得感のある大会の運営を提供します。
囲碁フロアルール前書き
囲碁フロアルール
不思議の国のアリス杯 トーナメント方式

3.見回りの強化
 対局中にスタッフによる見回りを強化します。また、見回りをする中でスタッフ同士が密に連携をとり対局の盤面や持ち時間を共有し問題が起こりそうな対局を重点的に見回ります。
 見回りのテーマとしては「運営からは不可逆的かつ重要な事項が起こりうる時以外参加者の方にお声がけは行わないが、必要な参加者の方が声をかけやすいポジションにいる。」です。この点は第零回で試しましたが十分に出来ると自負しております。

4.意思決定の所在を明らかに
 これは2とも被る内容になるのですが責任の所在を明らかにして素早い意思決定を実現します。
 大会中の重要な決断を下せるポジションは二つあります。日本囲碁規約にまつわる対局の裁定をおこなう審判、囲碁フロアルールやスコア管理など大会総じて裁定する進行責任者に分かれます。これを二つにわけた理由については別の機会でお話できればと思います。
 このポジションに付く人間が共に大会についてや日本囲碁規約に対する見識を深めることで大会のクオリティを担保していきたいと考えています。

最後に

 ここまでルールに関する思いや施策をお伝えしましたが運営から覚えて帰っていただきたいことは

1 終局後の石の生き死などは声に出して確認

2 わからない事があればスタッフをすぐ呼ぶ

の二点です。
 ここまで色々ルールについて語り敷居を高く感じたかもしれません。しかし、運営がルール面で参加者の方を十分にサポートする体制が整っているので大会に参加しなれていない方も参加しやすい大会になっています。
 ルール面の工夫や狭い盤の提案だけでなく様々な方に競技の楽しみと囲碁の楽しみを提供できればと考えているので不思議の国のアリス杯への参加や拡散、ご注目いただければと思います。また、この記事の拡散やコメントしていただけると嬉しいです。

龍の住処

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