囲碁フロアルール ver1.1
1大会
大会は参加者とスタッフが協力して事前に決めたトーナメント方式で対戦をこなしていくことで進行する。
1.1参加者
参加者は指定された対戦を行う。
大会中に反則やトラブルがあればスタッフに裁定を仰ぐ。
スタッフの裁定に異議が有れば 進行責任者か審判の適切な方に再度裁定を仰げる。
大会を途中棄権するならば次の対戦が始まるまでにスタッフに報告しなければならない。
1.2スタッフ
スタッフには特に進行責任者と審判がいる。進行責任者と審判は兼ねることができる。
1.2.1進行責任者
囲碁フロアルールに関する裁定する。
対戦結果やトーナメント方式や大会の進行の決定権がある。
日本囲碁規約と囲碁フロアルールで裁定できない場合、最終的な決定権がある。
1.2.2審判
日本囲碁規約に関する裁定を行う。ただし、囲碁フロアルールと矛盾する場合囲碁フロアルールを優先する。
対局と勝敗の決定に関する最終的な決定権がある。
1.2.3リザーバー
必要があればスタッフをリザーバーに指定できる。
リザーバーは参加者になる。
リザーバーはスタッフではない。
1.3トーナメント方式
トーナメント方式は対戦の組み合わせや順位を決めるための方法と対戦形式のことである。 大会前に事前に告知されていることが望ましい。
1.3.1マッチ戦
マッチ戦とは同じ対局者と連続して複数の対戦をする対戦形式である。 どちらかが事前に定めた回数の対戦に勝つことでマッチ戦の勝者となる。
(いわゆる三番勝負など)
2対戦
対戦は対戦前の準備、対局、勝敗の決定で構成される。
日本囲碁規約を用いる。
コミは六目半である。ただし、大会前に告知していればコミや手合いはスタッフが決められる。
各対戦はスタッフに指定された参加者二人一組で対局者となり行う。
指定された席で行う。
指定された大きさの盤、指定された持ち時間で行う。「指定された大きさの盤、指定された持ち時間で行う。」は大会前に告知されることが望ましい。
2.1対戦前の準備
対戦前の準備は手番の決定と対局時計の配置の順で行う。
手番の決定はランダムな試行を用い行う。対局者はそれぞれ黒石と白石を持つ。黒石を持つ対局者が先手、白石を持つ対局者が後手になる。
対局時計の配置は後手の対局者が盤のいずれかの脇における。事情があるならこの限りではない。
2.2対局、勝敗の決定
スタッフから対局開始の合図があったら対局を始める。
勝敗の決定後速やかに指定されたスタッフに勝敗を報告する。勝者がいるなら勝者が報告する。それ以外ならスタッフが両者と共に確認する。
2.3持ち時間
相手対局者が着手終了してから対局者が着手終了するまでの時間を対局者の持ち時間から引く。ただし、先手の初手は対局開始の合図から対局者の着手終了までの時間を対局者の持ち時間から引く。また、相手対局者の対局再開の要請に応じてから着手終了するまでの時間を対局者の持ち時間から引く。
持ち時間がなくなった対局者は負ける。この時、相手対局者は勝つ。
持ち時間は対局時計を用いて管理する。
対局時計のボタンは着手した手で押す。
対局時計は以下の例を除いて止める事は出来ない。
・対局停止
・着手をして二石以上取り上げることになる場合石を取り上げる間 ただし、取り上げたら直ちに再開する。
・スタッフを呼ぶ時
・スタッフが認める時
2.3.1着手終了
着手終了とは対局者が着手をし石を盤から取り上げるか着手放棄を宣言をした時のことである。
3罰則
スタッフは必要があれば警告か負けを与える事がある。
3.1警告
警告は大会中累積する。
警告が累積すると負けが与えられる事がある。
以下の時に与えられる。
・日本囲碁規約十四条にあたるが故意が認められず対局の再現ができる時
・囲碁フロアルールに違反しているが故意が認められない時
・軽度に大会を進行する上で悪質な行為
・スタッフから対局開始の合図があった時に指定された席に着席してない時
3.1.1遅刻
スタッフから対局開始の合図があった時に指定された席に着席してない時は特に以下のように対局前の準備をする。
遅刻していない対局者が好きな手番を選ぶ。対局時計を配置し遅刻した対局者が着席するまで時間を持ち時間から引く。遅刻していない対局者が手番を伝え対局を始める。
ただし5分以上遅刻した者には負けを与える。
3.2負け
負けは複数与えられる事がある。
対戦中に負けが与えられたら該当の対戦が負けになる。対戦の前にに与えられたら次の対戦が負けになる。この時、相手対局者は勝つ。
以下の時に与えられる。
・日本囲碁規約十四条で負ける時
・不注意で対局が再現されなくなった時
・囲碁フロアルールに違反している時
・会場のルールに反する時
・対戦中に情報を参照する時
・虚偽の申告や八百長が行われた時(これらは正しく勝敗の決定がされていない。大会に 関しない見返りを与えて引き分けにするのも八百長である。)
・五分以上遅刻をした時
・重度に大会を進行する上で悪質な行為
・警告が累積した時
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