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好酸球性筋膜炎になった。 #2 診断まで

好四肢の浮腫みと関節痛で、かかりつけの内科クリニックを受診したのが2月下旬。
そこから更に2か所の病院を紹介され、1か月後の3月下旬に好酸球性筋膜炎という、聞き慣れない病気と診断されました。
駆け足になりますが、それまでの経過を書いています。

一か所目の病院 かかりつけ内科クリニック

私は1年ほど前に、「職場の健康診断で総コレステロールにLがついた」というなんとも微妙な状態を相談しにかかりつけの内科クリニックを訪れ、先生の機転により甲状腺の検査をしたところ橋本病であることがわかりました。ただし甲状腺機能の低下はなく無症状のため、数か月に一度、甲状腺機能のチェックのために通っていました。

クリニックで浮腫と関節痛について相談すると、すぐに胸部レントゲン、血液検査、尿検査、聴診が行われました。この時点で胸部は異常なし。
一週間後に血液検査と尿検査の結果を聞きにいくと、「甲状腺機能を含め、すべて異常なし」の結果。
浮腫は甲状腺機能の低下のためでは?との予想も外れ、しかしこの時点で浮腫のために体重がひと月足らずで6kg増加していました。普段が43kg台なので10%以上の増加です。
関節痛があることから、血液検査では膠原病関係の項目も検査されていましたがこちらも異常なし。
申し訳ないけれどここではこれ以上のことは分からないということで、近くの総合病院の総合診療科へ紹介状を書いていただき、3日後に受診することに。先生が心配そうに送り出してくれたことを覚えています。

二か所目の病院 総合病院 総合診療科

看護師さんによる問診のあと、内科医師の診察。橋本病の既往があることから甲状腺専門の医師も来ることに。採血、尿検査、胸部レントゲン、血中酸素飽和度検査のあと、ふたたび診察。

・腎臓、肝臓、心臓、肺が原因の可能性は低い
・採血の内容からは、(まだ結果が出ていない項目もあるが)、膠原病を明らかに疑う結果はない
また、甲状腺専門の医師が、足の浮腫も再度診察。甲状腺機能低下による浮腫は、脛を押しても凹みが残らないのが特徴ですが、私の場合は凹みが残り、甲状腺機能の血液検査結果も異常なく、甲状腺が原因の可能性は低いとの判断。
で、この症状は何だ、という疑問に戻り…
ひとつ気になるのは、血液検査で好酸球(Eos)の結果が、基準値で0~5%のところ、私は15%と高い。これはアレルギーなどに関連するそうです。
好酸球が増加し、浮腫が起こる疾患として「好酸球性血管性浮腫」などがあるけれども、私の場合は関節痛の自覚症状もある。
やはり膠原病の可能性も含めて詳しく調べた方がよいが、あいにくこの病院には膠原病専門の診療科がないということで
別の市にある総合病院のリウマチ科に紹介していただくことに。
病院を出て、すぐに紹介された総合病院に電話し、2日後にリウマチ科を予約。

体重増加と浮腫、体のだるさのピークはこの時期だったかと思います。

三か所目の病院 総合病院 リウマチ科

看護師さんによる問診のあと、リウマチ専門医師の診察。
関節リウマチという可能性もあるけれども、今の段階では好酸球性筋膜炎という疾患を疑います、と聞き慣れない病名を告げられました。
診断をつけるためにまずは幾つか検査をしていくということで、その日は手のレントゲンや尿検査に加え、血液検査では更に多くの項目が検査されました(最初だけとはいえ、採取する本数にビビる私と検査技師さん。一緒にビビってくれてありがとうございました。)
その日は関節痛に対して頓服のロキソプロフェンを処方してもらい帰宅、そのあと2回、病院に通って心エコーと下肢造影MRIの検査を受けました。仕事を何度も休むことになりましたが背に腹は代えられません。

そしてすべての検査結果が出そろった3月下旬、
・手のX線撮影異常なし
・甲状腺機能、腎臓、心エコー異常なし
・好酸球増多(基準値0~7%以下のところ27%)
・造影MRIにて筋膜の肥厚を確認
等々の結果から、好酸球性筋膜炎の診断に至りました。

膠原病のひとつで原因はよくわかっておらず、患者数は少ない。ステロイド内服が治療のメインになるが、なかには自然軽快する人もいる。ステロイド内服の場合、多めの量から始めて、症状が再燃しないことを確認しながら薬を減らしていき、最終的に維持量の継続か離脱を目指す。
まったく思いがけない病気になっていたことがわかり、やはり残念だし不安にもなりましたが、一方でようやく診断がついたという安堵感もどこかにありました。

この時点で関節痛はまだあったものの、浮腫が少し改善傾向にありました(体重にしてピーク時の-2kg)。そのため1か月後に再診の予約を取り、それまで経過観察することに。ただし、症状が増悪するようならすぐに予約を早めて来てくださいと念を押されての帰宅でした。

好酸球性筋膜炎をインターネットで調べてみると、出てくるのは論文がほどんど。患者数の少ない病気だということを実感し始めました。

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