見出し画像

カードの状態

カードの状態とは

カードの状態とは、トレーディングカードにおける傷の有無やその大小・種類のことを指します。

具体的な状態の種類は、「白欠け」「擦り傷」「折れ」「レリーフ抜け」「レリーフずれ」「レリーフなし」「横線」「凹み」「めくれ」「谷反り」「山反り」「センタリングずれ」の12種類が存在します。


傷の種類と防止策


① 白欠け


赤で囲った部分に白欠けがあります


カードの裏面の一部が欠け、白くなっている状態のことを指します。

カードの製造段階で発生しているものもあれば、普段の取り扱いが原因で後天的に発生するものもあります。

カードをスリーブとローダーに入れておく等で発生を防ぐことが可能ですが、出し入れの際に発生する可能性があるので、引っかけたりしないように取り扱いにご注意ください。


② 擦り傷


赤で囲った部分にうっすらと擦り傷があります


カードの裏面に擦れたような線がついている状態のことを指します。

カードの製造段階で発生しているものもあれば、普段の取り扱いが原因で後天的に発生するものもあります。

カードをスリーブとローダーに入れておく等で発生を防ぐことが可能です。

また、プレイマットなどの柔らかい材質の上でカードを取り扱うことも防止策としては重要です。


③ 折れ


赤で囲った部分が折れています


カードが折れている状態のことを指します。

カードの製造段階で発生することは殆どなく、普段の取り扱いが原因で後天的に発生することが殆どです。

カードをローダーに入れたり、マグネットローダーに入れておく等で発生を防ぐことが可能です。


④ レリーフ抜け


赤で囲った部分がレリーフ抜けです


レリーフ加工が施されているカードにおいて、その加工が一部施されていない状態のことを指します。

カードの製造段階で発生することが殆どで、普段の取り扱いが原因で後天的に発生することはありません。

防止策は特にないため、購入時にレリーフ抜けの有無を確認することを推奨します。


⑤ レリーフずれ


全体的にレリーフ加工がずれていますが、赤で囲った部分が分かりやすいです


レリーフ加工が施されているカードにおいて、その加工が全体的にずれている状態のことを指します。

カードの製造段階で発生することが殆どで、普段の取り扱いが原因で後天的に発生することはありません。

防止策は特にないため、購入時にレリーフずれの有無を確認することを推奨します。

多少のレリーフずれは減額の対象になることが多いですが、大幅なレリーフずれは「魂抜けエラー」などとも呼ばれ、美品よりも高額になるケースが稀に存在します。


⑥ レリーフなし


本来はレリーフ加工でざらざらのはずなのに、
これはレリーフ加工がないのでツルツルとした加工になっています


レリーフ加工が施されているカードにおいて、その加工が全体的にずれている状態のことを指します。

カードの製造段階で発生することが殆どで、普段の取り扱いが原因で後天的に発生することはありません。

他とは異なり、レリーフなしはエラー品として通常の美品よりも高値で取引されています。


⑦ 横線


赤で囲った部分に横線があります


レリーフ加工が施されているカードにおいて、黒い横線が印刷されている状態のことを指します。

カードの製造段階で発生することが殆どで、普段の取り扱いが原因で後天的に発生することはありません。

防止策は特にないため、購入時にレリーフずれの有無を確認することを推奨します。


⑧ 凹み


赤で囲った部分が凹んでいます


カードが一部凹んでいる状態のことを指します。

カードの製造段階で発生することは殆どなく、普段の取り扱いが原因で後天的に発生することが殆どです。

カードをローダーに入れたり、マグネットローダーに入れておく等で発生を防ぐことが可能です。


⑨ めくれ


赤で囲った部分がめくれています


カードのコーナーがめくれてしまっている状態のことを指します。

カードの製造段階で発生することは殆どなく、普段の取り扱いが原因で後天的に発生することが殆どです。

カードをスリーブとローダーに入れておく等で発生を防ぐことが可能です。


⑩ 谷反り


カードが全体的に谷反りになっています


カードのイラスト面を上にした時にカードが谷反りになっている状態のことを指します。

カードの製造段階で発生することは殆どなく、普段の取り扱いが原因で後天的に発生することが殆どです。

レアリティが「R」以上のカードで多く発生します。

ポケモンカードは、レア加工を施す際、カードの表面はレリーフ加工で材質が金属、裏面は通常の紙になっています。

表面と裏面で材質が違うため、湿気や温度によって反りが発生するのです。


⑪ 山反り


カードが全体的に山反りになっています


カードのイラスト面を上にした時にカードが山反りになっている状態のことを指します。

カードの製造段階で発生することは殆どなく、普段の取り扱いが原因で後天的に発生することが殆どです。

レアリティが「R」以上のカードで多く発生します。

ポケモンカードは、レア加工を施す際、カードの表面はレリーフ加工で材質が金属、裏面は通常の紙になっています。

表面と裏面で材質が違うため、湿気や温度によって反りが発生するのです。


⑫ センタリングずれ


カードの枠の幅が上下で大きく異なります


カードのイラストが中央から外れて印刷されている状態のことを指します。

カードの製造段階で発生することが殆どで、普段の取り扱いが原因で後天的に発生することはありません。

防止策は特にないため、購入時にセンタリングずれの有無を確認することを推奨します。

大幅なセンタリングずれがあると、そのカードの金銭的価値は下がります。


美品との価格差

ポケカ投資において、カードの状態を理解しておくことは非常に重要です。

少しの状態の違いによって、販売金額に大きな差が発生するからです。

特に高額帯のシングルカードでは、傷の有無で数百万円もの差が発生することもあります。

下記は「magi」の買取表ですが、カードの状態によって買取金額の価格差が発生していることが分かります。


PSA10(美品扱い)とNWで10万円の価格差があります


上記で説明しました通り、ポケカ投資においてカードの状態を理解することは、資産の保有価値を下げないためにとても有用です。

必ずこの記事の内容は頭に入れた上で、ポケカ投資に参戦してください。

また、これ以外にも初心者向けのポケカ投資の記事を書いていますので、他の記事もお目通しいただけますと幸いです。

この記事が参考になった方は「いいね」をお願いします(*'▽')


ここからの有料部分では、それぞれのカードの状態における美品としての許容範囲や、傷ありカードの対処方法を紹介します。


ここから先は

2,157字 / 1画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?