見出し画像

第4回|事業計画を組み立てよう|はじめての補助金講座


はじめに

こんにちは、ハリー・サポーターです。

この『はじめての補助金講座』では、補助金に興味を持った方に向けて、補助金がどういうものなのか、全6回で分かりやすく解説していきます。

はじめての補助金|全6回
補助金は本当にお得です
東京都の事業者向け、定番補助金
まずは経費計画から考えよう
事業計画を組み立てよう
知らなきゃ危ない、補助金申請の注意点
補助金の先払い状態を作ろう

今回は、事業計画の作り方について解説します。参考として、定番補助金である『小規模事業者持続化補助金』の計画書について説明していきます。それでは、内容に入っていきましょう。

1.公募要領の審査基準を熟読する

まず大切なことは、『どういう基準で審査されるのか』を知ることです。公募要領をダウンロードして、丁寧に確認しなければなりません。

小規模事業者持続化補助金<一般型> 第16回公募 公募要領

どの補助金も、審査基準は記載されています。審査基準に則った記載になっているか、作成した後に、あらためて丁寧に確認してみましょう。

2.採択された計画書を参考にする

普段、こういう書類作成に慣れていない方が、自分なりに作成する計画書は、『情報が足りない』『ポイントがズレている』ものが圧倒的に多いです。

2024年に採択発表された小規模事業者持続化補助金は、採択率は4割程度です。プロが作成したような計画書でも、ちょっとぬるいものでは、ガンガン落ちてしまいます。採択ハードルは、かなり高いんです。

ぜひ、お知り合いの経営者などに、実際に採択された計画書を見せてもらって作成するようにしましょう。そうツテが無いようでしたら、プロに頼んでしまった方が絶対に良いです。

3.普通の取り組みでは採択されない

補助金は、『支援する価値のある事業・取り組み』にしか支給されません。

『集客に困っているから、ホームぺージを作ってチラシを配布したい』このような計画では、なかなか採択されません。

『集客に困っているが、今後、こういう層の顧客を増やしていきたい。そのために、こういうホームページを作る。こういうチラシを配布することで、その層にサービスを案内し、ホームページに誘導する』といったような計画でなければ、採択されません。

4.競合との差別化を意識する

計画書を作る際には、競合との差別化も重要です。

『集客に困っているから、こういう斬新な取り組みをしたい』というぐらいでは、なかなか採択されません。

『集客に困っている。競合他社は、こういう取り組みはしているけれども、こういう取り組みはしていない。こういう取り組みなら、自社の強みを活かせる』というような計画であれば、採択される可能性が高いです。

5.経費の必要性・必然性・有効性をしっかりPRする

取り組む内容と、その計画が決まったとしましょう。そして、ホームページを作って、チラシを配布することになりました。

経費予算 150万円(補助金100万円)
売上増 50万円

売上が50万円しか増えないような取り組みに、なぜ100万円も補助金を投入しなければならないのでしょうか。費用対効果が悪すぎます。

補助金を使って、これぐらい売上が増える。それはほぼ確実である。そういう必然性や有効性についても、アピールしておかなければなりません。

まとめ

かつて、『事業再構築補助金』について、採択された事業計画書が公表されていた時期があります。それを見たことがあれば、いま世の中の補助金計画書が、どのようなレベルで作られているかが分かりやすいです。

そういうものを見たことがなければ、やはりどうしても不利です。初めての補助金では、私たちのようなプロに相談してみるのも良いかとは思います。

それではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?