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第8回|英文読解と英文和訳、きちんと分けて訓練してる?|誰でも伸びる英文読解講座



はじめに

こんにちは、個別指導ハリー・サポーターです。この『誰でも伸びる英文読解講座』は、「英文読解をやり直したい」「英語を効率的に得意にしたい」という人のための勉強法を、全10回でご紹介するものです。

ここで紹介する勉強法には、きちんと実績があります。中学・高校時代、
全然勉強していなかった私自身。そして、個別指導の先生として指導してきた受験生などです。

みなさん、中1レベルから、大学受験の英文を読むところまで、4~6か月ぐらいでたどりついています。まずは、本コンテンツを、しっかり見てみてもらえればと思います。

なお、このコンテンツは、記事型SNS『note』にて、原稿が読めます。そちらもぜひ、ご覧ください。それでは、内容に入っていきましょう。

英文読解と英文和訳は全く異なる技術

英文読解と英文和訳の違い、きちんと理解できていますか?この2つは似ているようで、実は大きく異なります。

英文読解の目的は、『早く正確に内容を理解すること』です。

著者の主張などを早く正確に掴むために、長文全体に対し、柔軟な態度で臨みます。丁寧に読むのは、主題を理解するために、理解しておかなければならない部分です。内容がきちんと理解できれば良いので、分からない単語があっても、ある程度は飛ばす勇気も必要です。

一方で、英文和訳の目的は、『英文を正確に訳すこと』です。

主語を勝手に変えて読んではいけません。単語一つひとつに意味を持たせ、文法的に正確な日本語に変換する必要があります。1つ1つの英文和訳が、構文理解・単語力向上などにつながります。

訓練方法も必然的に異なる

英文読解と英文和訳は、役割が全く異なるので、訓練方法も全く異なります。

英文読解は、一回で内容を理解できるように、読み返しなどをなるべくせずに、前から読み下していきます。

ほとんどの文を、丁寧に分析・読み返し・英文和訳しなければならないような課題文は、英文読解の訓練には向きません。少し難易度を下げる必要があります。

一方、英文和訳では、前から読み下せないような、難易度の高い課題文に挑戦して、和訳していきます。

ちょっと考えれば読めるような文を、英文和訳してもしょうがありません。課題文のレベルは高めに設定しましょう。

複雑な文構造に、時間をかけて、丁寧に取り組みます。そうすることで、レベルに慣れて、前から読み下せるようになっていくのです。

そうはいっても、読める文と読めない文がある…

そうはいっても、長文の中には、前から読み下せる文と、そうではない文が混在している。これが長文演習の難しいところです。

大切なことは、分かるところはスイスイ読むことです。問題なく訳せるところまで全文訳するのは、よほど暇な時だけにしておきましょう。

分からなかったところは、しっかり英文和訳しましょう。そうすることで、次は前から読み下せるかもしれません。そういう文章を増やしていきましょう。

なお、スイスイ読めるところがほとんど無いような課題文に取り組むのは、連休や長期休みだけにしておきましょう。全文、英文和訳するつもりで取り組まなければ、実力アップにつながりません。

英文和訳オタクになるな

長文は、和訳してもらうために書かれているのではありません。著者にとって大切なことは、和訳してもらうことではなく、読解してもらうことです。

同じように、受験出題者も、単語拾いをしてもらいたくて、出題しているのではありません。早く正確に読解してもらいたいくて、出題しています。

多くの受験生が、『英文読解』が得意にならない理由に、『英文和訳』に凝りすぎて、『英文読解』の訓練を怠っていることが挙げられます。『英文和訳オタク』にならないようにしましょう。

それではまた!

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