第5回|中学英文法は1か月でなんとかなる|誰でも伸びる英文読解講座
はじめに
こんにちは、個別指導ハリー・サポーターです。この『誰でも伸びる英文読解講座』は、「英文読解をやり直したい」「英語を効率的に得意にしたい」という人のための勉強法を、全10回でご紹介するものです。
ここで紹介する勉強法には、きちんと実績があります。中学・高校時代、
全然勉強していなかった私自身。そして、個別指導の先生として指導してきた受験生などです。
みなさん、中1レベルから、大学受験の英文を読むところまで、4~6か月ぐらいでたどりついています。まずは、本コンテンツを、しっかり見てみてもらえればと思います。
なお、このコンテンツは、記事型SNS『note』にて、原稿が読めます。そちらもぜひ、ご覧ください。それでは、内容に入っていきましょう。
ネチネチ英文法にサヨナラしよう
日本の英語教育では、文法を細かく徹底的に学ばせることが多いです。ご丁寧に、毎回小テストを行って、スペルミスでは減点して。
くだらない!!!!
主体的に英語を勉強して欲しい、英語を得意にさせてあげたい。本当にそう思うなら、こんなことは逆効果です。
スポーツや楽器の教室。毎回知識の小テストをやる教室があるでしょうか。そんなことをしたら、みんな辞めちゃいますよ。他の教室に行っちゃいますよ。まずは、最低限の知識で、実践あるのみ、楽しめば良いんです。
英語も同じです。『英語』『英文読解』を得意にするために、細かい英文法の知識は必要ありません。1個1個完璧にする必要もありません。
『最低限の知識で、実践あるのみ』です。具体的に見ていきましょう。
冠詞や前置詞、その小テスト、必要ですか?
例えば、冠詞や前置詞。
『読む』『訳す』という観点で見てみましょう。これらは、性質と訳し方さえ知っていれば、英文を正確に読むことができます。
自分で書ける必要はありません。空欄に正確に入れる必要もありません。小テストなんてする必要もありません。
to不定詞・関係詞、その完成度、必要ですか?
to不定詞や関係詞。
これは、『読む』『訳す』という観点で見た場合でも、非常に重要な単元です。訳を選ばせる問題などを使って、訳し方に慣れる訓練も良いでしょう。
ただ、読める・訳せるようになったら、後はたくさん読んだ方が良い。細かいルールや特殊な用法までを、マニアックに完璧に把握する必要はありません。自分で作文したり、空欄を埋めたりできる必要はありません。
まだまだ初級の段階で、細かく正確に把握しようとするのは、学習効率が悪すぎます。
中学英文法は、1か月で教え切れる
どういった英文法があるか紹介する。そして、例文を挙げ、和訳させてみる。ある程度和訳できたら次に進む。
個別指導塾で、そういった指導をしてみました。そうしたところ、ほとんどの子は、1か月ぐらいで、中学英文法全体を、それなりにちゃんと把握できました。そして、『高校受験共通問題』の読解に入ることができました。
もちろん、個人差はあります。通塾にかけられる時間も違います。
ただ、こういう方針なら、普通の学校や普通の塾で教わるよりも、だいぶ早く文法を理解できます。そして、実践的な読解に入ることができるんです。小テストなんかに時間をかける必要はないんです。
指導・勉強で、何を優先するか
単語・文法の小テストをネチネチやっても、『英語が読める実感』は得られません。英語が苦手な人、英語が嫌いな人しか育ちません。
細かいことにこだわらなければ、短期間で読解の実践に進めます。『高校受験共通問題』の長文をたくさん読むことで、英語にどんどん慣れることができます。冠詞、前置詞、to不定詞、関係詞、どれもこれも、十分に見慣れます。
こうなれば、早い段階で『英語が読める実感』が得られるはずです。そういう風に思えた後の方が、文法演習だって、主体的に取り組めるはずです。
指導者は、指導の際に何を優先するか。受験生は、自分の勉強で何を優先するか。今一度、考えてみた方が良いでしょう。
それではまた!
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