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今更モンスターハンターワールド:アイスボーンをやってみた話

 初投稿です。

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 あるあるを詰め込んだので既プレイ者がニヤっとできる感じになっていると思います。
 また、モンスターハンターワールド:アイスボーンのストーリーのネタバレを大量に含むので、苦手な人は注意。
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 前提として、筆者のモンハン経験はポータブルスタートで、後はずっと携帯機だったため、初代やドス、トライ、Fは未履修だ。

 また、XやXXの期間はPCでゲームをすることを覚え、「ゲームハードでゲームするとかだっせーよなwww」という大2病丸出しの時期だったため、触っていない。

 そんな中、2018年1月26日にモンスターハンターワールドが発売。圧倒的なグラフィック、リアル感のある新たなモンスター。大2病的にはクリーンヒット。名作との出会いの予感に胸が躍る。モンハン好きな友人を集めて、みんなで進める予定を立てるほどだった。

 中学、高校生の頃は、モンハンと言えば放課後に携帯機を誰かの家に持ち寄り、一緒にお菓子を食べ、ジュースを飲みながらするものだった。家が広い友達の家に10人以上集まって、リアル集会所みたいになっていたこともある。PCゲームに慣れ切ったMHW発売当時では、通話アプリで画面越しに繋がるのが普通。便利なものだ。寂しさも感じる。

 さて、発売初期にプレイしたMHW。どうだったかというと・・・速攻で飽きた。

 いや。面白いのだ。面白いのだが、如何せんボリュームが足りないのと不便さが気になってしまった。
 ゲーム全体の雰囲気はとてもよかった。ハードのスペックの問題なのであろうが、携帯ハードだとどうしても環境とモンスターの作り込みに差があり、モンスターが環境中に”浮いて”いる感じがしてしまっていた。MHWはあらゆるものが環境と一体化しており、採取ポイントやモンスターが違和感なく”そこにある”ということを感じ取れた。採取とは関係ないオブジェクトも非常に多く、違和感が無さ過ぎて採取ポイントがわからないほどだった。モンスターを捕獲すると拠点に配置されるのも芸コマで好きだった。隠れ身の装衣を着て生態観察するのもとても楽しかった。

 また、ストーリーは良かったと思う。新大陸での調査任務。大自然の雄大さ。未知のモンスター達。超巨大モンスターの生と死。古龍を喰らう古龍。龍結晶の地の最奥で発見された完全新種の古龍。調査団としての任務を全うし、栄光を手にした主人公たち。受付嬢の浅慮さにイライラさせられるシーンもあったが、友人と通話しながらだったので、ネタとして笑いとばしながら見れた。(ブサイクブサイク言われてるのは後から知った。)

 しかし、ストーリーが終わるとすることが無い。武器・防具を作る。調査クエストで歴戦古龍を倒す。装飾品を集める。以上!という感じだ。痕跡を集めるのも面倒だった。HRを上げると開放されるクエストもあったが、正直かったるくてやってられなかった。マップの情報量がハチャメチャに多いせいか、マップ読み込み時間も馬鹿ほど長く、3分くらいで終わるクエストだと読み込み時間の方が長くなる。PS4というゲームハードの限界を感じた。

 アステラ拠点も最初は感動したが、不便さに段々イライラし始める。何で飯を食うのに上まで上がらなければいかんのだ。出発地点から食事処までたどり着くのにどうやっても結構な距離歩かされる。何で入口のクエストボードの隣にリフトを設置しなかった。植生研究所とオトモ探検隊は自動化しちゃいかんかったのか。せめてもうちょっとアクセスを良くしてくれ。集会所が不便すぎる、闘技場以外でわざわざ使うやつ存在しないだろこれ。お前いつ見ても飯食ってんな。挙げればキリがない。

 結局イビルジョーが追加されたあたりで筆者はモンハンワールドから脱落した。
  一緒に始めた友人たちもそのころには飽きており、モンハンコミュニティは自然消滅した。
 しばらくたってアイスボーンが発売された時も、話題にすら上がらなかった。

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 2021年3月26日、モンスターハンターシリーズの最新作、モンスターハンターライズが発売された。
 しかし、一応ゲーマーを自称する身としては、中途半端な状態で放置したワールドがあるのに次のシリーズに手を出すことはためらわれた。
 そこで、steamでワールドを買い直してアイスボーンを遊ぶことを決心した。

 データの引継ぎは無いので最初から。
 船内のムービー、話しかけてくるチャラ男。キャラ作成画面へ。
 当然女キャラを使用。単純にオシャレさせて楽しいから。あと、昔の女キャラ装備の性能優遇が忘れられん。
 田舎で育った元気な女の子という感じにしたかったので、広〇すず似のデフォルトから少しいじって、ワイルド気味に。オールバックっぽくするヘアバンド、少し日焼けした肌、そばかす、薄い化粧。声も元気な若い子みたいなのを選択(ェーィ!)。
 我ながら上出来なキャラが出来た。色々な装備を着せるのが今から楽しみだ。
 猫は適当に三毛猫にした。三毛猫って99%メスらしいね。どうでもいいけど。

 懐かしさを感じながら、拠点に行って色々見る。装備欄を見て???となる。防衛隊式?ガーディアンシリーズ?こんなのあったっけな。
 防御力を見て驚愕する。250!?最初から!??スキルは生存特化だけど便利なものが揃ってる。武器も強すぎじゃない???威力も切れ味も良いし、万能の爆破属性。明らかに性能が頭1つ抜けている。
 そう。これはIB実装以降追加された装備で、言うなれば「初心者の君でも安心!この装備でアイスボーンの舞台に駆け登ろう!」セットである。MHWを出来るだけ長く楽しみたかったので、封印しようかとも思った。だが、倉庫の中に優秀な装備があるのにわざわざ弱いのを使うの意味わからんな、それに一回クリアしたことあるし、と結局誘惑には勝てず、MHWの終盤まで初心者優待セットを使ってしまった。
 ただ、欠点として、ガーディアンシリーズは個人的にはちょっとダサかった。なんというか、ハンターギルドの一般兵感が強いのだ。露出も顔の部分しか無く、ワイルドテイストの顔にしていたため、ぶっちゃけ似合ってなかった。イベントムービーで自キャラが出てくるたびにちょっと微妙な気持ちになった。

 プレイを進めて感じたことは、ロード短っ。ということである。Steamゲームを遊ぶためにそこそこのPCを買っていたため、PS4の時に感じていたロードの遅さを感じることは一切なかった。クエストを受注したらその瞬間に準備完了するし、マップの読み込みも数秒で終わる。素晴らしいな。これぞ文明の利器。

 武器は旧作ではハンマーばかり使っており、PS4のMHWでもハンマーを使用していた。ただ、MHWを再始動する一因にスーパープレイ動画があり、それが太刀のものだったため、太刀を選択。正直、太刀は人気武器で使っている人が多く、「太刀と言えばゆうた」みたいなイメージがあったので敬遠していたが、使ってみるといちいちカッコいいし強いしすこぶる楽しかった。居合抜刀が決まったときの脳汁が凄い。操作が簡単だからとっつきやすく、ゴリ押しも効くし、物理と属性のバランスもいい。上手くなっていく実感も得られる。集中や体術、ガード性能等の補助スキルの重要性も高くないため、スキル枠を生存と火力に振りやすい。ソロでは居合や見切り斬りが狙いやすく、マルチではスーパーアーマーが光るため、どちらでも使える万能武器という体感であった。人気武器には人気武器の理由があるということだ。

 MHW終盤まで来たら、火力装備も欲しくなり、特定の条件下では、防衛隊式を上回る武器も出てきたため、優待セットを卒業できた。ただ、それでも半分くらいの場面で防衛隊式が最適解だったが・・・

 ストーリーを全てクリアすると、アイスボーンに突入するためのNPCが出てきた。ただ、自分の中で、アイスボーンに入るのはフリークエストを全部クリアしてからという条件を付けていたため、しばらく放置だ。
 色々なモンスターを倒していく。ナナテスカトリ、イビルジョー。どれも強敵だった。特にナナは防具と武器が欲しかったので何度も倒したが、非常に苦戦した。物理肉質が悪く、全身硬い。紫炎の異常なダメージ。ヘルフレアの避けづらさ。とにかくモーションがいやらしい。殴れる時間が殆ど発生しない。体形が近いだけでテオとは完全に別のモンスターである。
 歴戦王は筆舌に尽くしがたい。なんというかドM向けのコンテンツだなと思った。何れもアホみたいに苦戦したが、倒したご褒美が豪華だったのはすごい嬉しかった。
 イベントクエストが大量に常設されているのも非常に有難かった。ゾラマグダラオスやゼノジーヴァといつでも戦えるし、手に入る装備が優秀なクエストもいっぱいある。ゲラルト装備はしばらくお世話になった。歴戦痕跡集めもイベクエにオトモライドでボタン連打放置で良かったため、非常に楽だった。
 装飾品もドスジャグラスのゲロを集めるだけでかなり集められ、昔面倒だったところがイベクエのおかげでずいぶん楽になっている印象を受けた。
 そうやってHRを上げていき、MHWにおける全フリークエストをクリアした。極ベヒーモスとエンシェントレーシェンは時間が余ってしょうがない人向けのエンドコンテンツだと思ったので触らなかった。あれはライトゲーマーがクリアできる難易度ではない。

 この時点でプレイ時間は100時間程度。
 モンスターハンターという時間泥棒ゲームのプレイ時間として見るのであれば少ない方であろう。
 MHWは100時間くらいだったし、まぁIBは150時間くらいかな。なんて暢気なことをこの時は考えていた。

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 アイスボーンのストーリーが始まる。(ここからネタバレを大量に含みます)
 いつも通りの調査。未知のモンスターの痕跡。謎の石を見つめる受付嬢。陸珊瑚で生きるはずのレイギエナが大量に海を渡る。海の遥か向こうに未発見だった陸地を見つける。上位捕食者であるはずのレイギエナに襲い掛かる”何か”。今、新大陸に大きな異常が発生している。
 事態を探るために新発見の陸地へ気球船で向かう調査団。状況が悪化し、引き返す判断をする第3期リーダー。私たちに任せろと言う受付嬢。勝手に話を進めるな。主人公と受付嬢+猫は単身、新発見の陸地へ向かう。翼竜を駆り、厚い雲を抜ける。現れたのは凍てつく大地。生を拒絶するような厳しい環境であるが、そこには多くの生命が逞しく息づいていた。

 ここからしばらくは新拠点を作るために色々した。邪魔なモンスターを狩って、キャンプを作って、邪魔なモンスターを狩って、調査団が気球を下ろせて拠点を作れるくらい広い場所を見つけて、邪魔なモンスターを狩って、待望の新拠点「セリエナ」が完成する。

 セリエナは、鍛冶屋と食事処が入口から近い、交易船と植生研究所が統合されている、オトモ探検隊がルームに入らないで設定できる等、前拠点のアステラと比べると大分使い勝手が良くなっている。また、集会所の出来も非常に良くなっており、殆どのことを集会所内で処理出来るようになった。開発もアステラが散々叩かれたのを活かしたのだろうか。

 さて、アイスボーンからは新難易度「マスター」相当となる。G級じゃないんだ、とも思ったけどそこはまぁ良いだろう。
 マスターで狩りを始めた感想だが、「とにかくモンスターがタフ」この一言に尽きる。ドスジャグラスや、ジュラトドスを倒すのに7,8分かかるとかなんの冗談だ?ちゃんとした大型を倒そうものなら2〜30分はかかる。モンスターの攻撃も当然非常に痛い。ワールド時点でいたモンスターなら慣れているから、被弾回数も少なく、何とかなるが、新モンスターはわからんモーションの連続で普通に何乙かさせられる。
 先ずは防具を改善せねばと防具屋に駆け込むと、またも驚愕。あまりにも優秀すぎる。スキルもスロットもワールド時点では考えられない個数ついている。見た目も優秀だ。マスター防具はデザインが上位から大きく変更されており、デザイン性が大幅に向上した。どの一式もすごくいい。俺のキャラが世界一可愛い。そう思える日が来た。そうそう。これこれ。こういうのでいいんだよ。こういうので。

 作りやすさ、見た目、スキルのバランスを鑑みてEXジャグラス一式を作成した。早食いとか回復量アップとか死にスキルだろ(笑)とか思っていたが、回復薬グレートが秘薬くらいの性能になるため全く馬鹿にできなかった。解毒薬も一瞬で飲めるからストレスないわと。結局、この便利さを手放せず、繋ぎ防具だったはずのEXジャグラスにはそこそこの期間お世話になるのだった。

  マスター2までは、適当に無属性武器でえっちらおっちら突破したが、段々と討伐時間が伸びていることに気が付いていた。マスターランク3のアンジャナフ亜種と戦う直前で武器を揃えることを決意した。

 まずは各属性の武器を作らなければならない。モンハンではおなじみだが、弱い奴の属性で、その属性に弱い奴を倒して、を繰り返すことで螺旋式に強くなることができる。今まで、防衛隊式の優秀さに胡坐をかいて、武器の属性等碌に見ていなかったが、やっとモンハンが始まったのである。
 先ずは一番作りやすい属性武器を探す。目に留まるのはジュラトドスの水属性武器。上位までは生産武器では実質これしか水属性武器が存在しなかったため、元モンスターが弱い割にかなりの性能が与えられていた。マスターでもその謎の強さは健在だった。残念ながら太刀には無かったが、マスター追加魚類であるブラントドス君も氷属性武器として謎の強さを誇っていた。魚類は装備が優秀という決まり事でもあるのだろうか。
 作成した水属性武器でアンジャナフとトビカガチを倒す。1つの属性で2種類も倒せるとは、なんと優秀なのだろう。タイムも防衛隊式でやるよりだいぶ早かった。そしてアンジャナフで火属性、トビカガチで雷属性の太刀を作る。雷属性武器でレイギエナを倒し、氷属性太刀を作る。楽しい。最高にモンハンしている。龍属性は竜骨刀派生を一応作ったが、龍属性が効く奴が意外と少なく、あまり使わなかった。
 マスター4の途中で防具生産欄にローズ一式という謎に性能が高い防具が並んでいることに気が付く。防具もスロットも今生産できるラインのものより明らかに良い。調べてみるとどうやら、リアルの季節ごとに開催される祭りのようなものがあり、祭り中にもらえるチケットで生産できるようになる防具らしい。見た目は少しネタっぽいし(ヅカ系)、なんだがズルしたような気分になったが、性能が非常に優秀という誘惑には逆らえなかった。こいついっつも誘惑に負けてんな。結局ストーリークリアまでこの防具で行くことになった。(後々知ったが、楽してストーリークリアしたいなら映画コラボのアルテミス装備が一番良いらしい。)

 ここで少しストーリーの話に戻ろう。
 渡りの凍て地と名付けられた新しい探索地点でなんやかんや理由をつけて新モンスターを狩っていく主人公。
 その途中おばさまと合流する。おばさまとは調査団1期団の超ベテラン編纂者で(主人公は5期団、調査団は10年に1度編成されるので、おばさまは40年新大陸に居続けていることになる)、ワールドの時に主人公たちを助け、新大陸の生命がどのように巡っているのか、世界の素晴らしさを教えてくれるイケおばだ。受付嬢がやらかした時も、ハンターでもないのに身を挺して助けてくれた聖人。主人公の相棒である受付嬢は完全におばさま信者となっている。
 凍て地深部へ向かった一行が見つけたのは朽ちた難破船。氷に閉ざされた世界では、時間が止まってしまったかのようだ。難破船を見て、何かを感じ取るおばさま。船を調べると一枚の何かが書かれた布切れを見つける。ここで初めておばさまがあこがれていた冒険家の存在が示唆される。冒険家は調査団が編成される前に新大陸に渡っており、おばさまはそれを追いかける形で調査団へと参加した。調査をしながら冒険家の痕跡を探していたが、今まで見つけられなかった。布切れには、”大いなる存在”という謎のキーワード。「この謎をお前が解くんだ」という冒険家からの”宿題”なんだと受け取るおばさま。これに便乗するように、受付嬢が謎の石について調べたいと言い出す。二人で一緒に”宿題”を解いていきましょう、と。後ほど語られることだが、彼女の祖父が1期団で、謎の石をこっそり持ち帰ってきていたらしい。きっと祖父は石の謎を解き明かすのを自分に託したのだと。
 話を聞いているとどうやら、謎の調査に専念するため、受付嬢が一時的に離脱するらしい。何でだ?と思わんでもないが、そんなことがどうでもよくなる事態が発生する。なんと5期団の同期でチャラ男の相方であった、”
勝気な推薦組”ちゃんが代理で相棒をしてくれるらしい。なんということだ。開発めニクいことをしてくれる。今まであまり絡みが無かった勝気ちゃんが急にフィーチャーされる。臨時の相棒だからと言って手抜き等は無かった。ストーリームービー以外での受付嬢の仕事は、主に拠点でのクエスト受注、探索地点での料理ムービー、蒸気機関フィーバー時のムービーだが、どれも勝気ちゃん専用の固有モーションが用意されていた。如何にもエリートで、弱点が無さそうに見えた勝気ちゃんの人間性が垣間見えるものでとてもよかった。探索地点の料理では、主人公に料理を食べさせ、口に合うかどうかを不安げに見つめ、完食した主人公に思わず「ぃよしっ!」という感じで、こっそりガッツポーズをする勝気ちゃん。受付嬢だと、鼻から湯気を吸う野原ひろし顔の後によくわからない感情で「イエィ」だ。何考えてるかよくわからなくて正直怖い。蒸気機関フィーバーも、勝気ちゃんは制御できていない蒸気機関を見て、どうしようどうしようとアワアワオタオタする貴重な姿が見て取れる。エリートっていうのは想定外の事態に弱いものなんだなとほっこり。受付嬢だとウキウキしながら芋を焼き始める。なんだお前。食以外の感情どこにやった。
 勝気ちゃんをしっかり堪能した後に、ストーリーを2,3クエスト分進めると帰ってきたグラトニー。さらば勝気ちゃん。そして、響く歌声、アイスボーンの看板モンスターでもある氷の龍イヴェルカーナが姿を現し、アステラ方面へ姿を消す。アステラ方面では、イヴェルカーナの脅威が故か、モンスターが活発化し始め、新大陸での発見例が無かった強力なモンスター達が姿を現し始める。
 ちなみに、この後勝気ちゃんを受付嬢として運用することは”二度と”無い。最初はしっかりモーションが作りこんであるし、オプションか何かで再利用するんだろうなと思っていたが、そんなものは無い。開発に「いいでしょ?これ。でもあーげないwwwwwwwwwwww」とやられた気分だ。マザー〇ァッカー。受付嬢の衣装増やすくらいなら勝気ちゃんとスイッチできるオプションを足せ。今からでも遅くない。

 現れたモンスターはナルガ、ティガ、ディノ、ブラキと今までのシリーズの看板モンスター達だ。登場シーンも今までに戦ってきたモンスターを圧倒するド派手なムービーばかり。開発め、ニクいことをするじゃないか。どれも過去シリーズを想起させる動きをしつつしっかり強い。

 強力なモンスターを倒している途中で、現状の厳しさを説明するムービーが入る。イヴェルカーナにより氷漬けにされたアンジャナフが発見されたことをはじめ、食料が取れない等、人間が生きるのに適さない環境になっていることが示唆される。大陸の環境を完全に変えてしまうとは。流石古龍。
 人が生息できない環境になるのであれば、調査の続行は不可能。調査団そのものの撤退の判断を下そうとする総司令。それを止める先輩(新大陸生まれ新大陸育ちで総司令の孫)。「俺にとってはここが故郷でここが生きる場所だ。ここが終わってしまうのなら俺も終わる覚悟を決める。だから、最後まで足掻かせてくれ。」彼の熱い意思に勢いを取り戻すハンターたち。呆れながらもどことなく嬉しそうな総司令。共に命を懸け、イヴェルカーナに立ち向かう覚悟を決める。

 モンスターを討伐しながら痕跡を集め、龍結晶の地にイヴェルカーナが居ることを突き止める。撃退へ向かう主人公、いい感じに戦っていると、本気を出し始めるイヴェルカーナ。なぜか前線に出てきた受付嬢。それをかばい気絶する主人公。えぇ・・・。ワールドでは、先に突っ走って危険な目に合って、みんなに迷惑をかける姿が何度も見られた。それが不評だったからか、アイスボーンでは、ポカ行動少な目だった受付嬢。しかしここに来て、史上最大の大ポカをやらかす。主人公も戦闘要員が誰かかばってやられたら本末転倒よ。ゲームをプレイしている側が、受付嬢大好きだったらかばうのに共感できたんだろうが、無理。そして、なぜか見逃してくれるイヴェルカーナくん。優しいね。どうやら今度は凍て地に渡り、セリエナを襲うらしい。そしてアイスボーン最大の突っ込みポイントが始まる。

 防衛拠点を作り、モンハン大好き撃龍槍の亜種、撃龍杭砲なるものを配備して、イヴェルカーナを撃退する腹積もりだったが、準備が整う前にイヴェルカーナが襲来してしまう。時間を稼ぐソードマスター(1期団のベテランハンター)。太刀で華麗に立ち回る。正直めちゃくちゃかっこよかった。結局勝てはしなかったものの、十分に時間を稼いだソードマスターのおかげでイヴェルカーナを鉄柵の向こう側に退けることに成功。ここからは主人公が時間を稼ぐらしい。
 イヴェルカーナが鉄柵をぶち壊そうと激しく攻撃する。その上を翼竜で超える主人公。?????上を飛んで超えれるの?????なんでイヴェルカーナは飛んで入ってこないの?????。しばらく戦っていると、撃龍杭砲の準備が完了したらしい。燃料を込めろと言われた。?????お前らは?????足止め要因がこれやるのおかしくない?????鉄柵が下がり、イヴェルカーナを射撃地点に迎え入れる。柵の外側に撃てないの欠陥品じゃない?と思いつつ射撃地点を確認する。狭い。撃龍槍だったら一直線にぶち抜く攻撃なので当てられるかなと思っていたが、どうやら上から特定地点に向かって弾丸を射出する攻撃らしい。砲門も動かせない。当てるために拘束する必要があるな、拘束バリスタどっかにあったかな、それとも味方がやってくれるのかなと辺りを見回しているとその瞬間は訪れる。イヴェルカーナが射撃地点にスッと入ったのだ。そして動かない。威嚇している。えっいいの?と迷う。構わんでとばかりに威嚇するイヴェルカーナ。それじゃあと撃つ。当たる。撃退成功する。えぇ・・・。キャラクターがみんな喜んでいるが、こっちは苦笑いしか出てこない。こっちの気持ちを他所に、イヴェルカーナを討伐する話が進んでいく。
 ネット上ではこの撃退戦のことをお遊戯会と呼んでいる人がいた。正鵠。筆者もそう思う。

 凍て地に向かい、イヴェルカーナを討伐する。結構苦戦させられたが、ワールドでは無限に補給できるので、乙らない様にだけ気を付けながら少しずつダメージを与えてやっとこさ倒す。イヴェルカーナの討伐は観測史上初のことだそうで、また一つ伝説を作ってしまったね。みんながウキウキと調べ物をしていると、歌声が響く。地震が起こり、地盤が変動する。そう。まだ歌声の謎も大いなる存在の謎も解けていないのだ。歌声で目覚めたさらに強力なモンスター達が調査団の前に姿を現し始めた。何れもイヴェルカーナ級に危険なモンスター達ばかりだ。そんな中にヤツの痕跡がある。ワールドの看板モンスター。マッシブ暴れん坊。毛づくろいが可愛い。古龍を喰らう古龍。ネギことネルギガンテだ。新大陸の異常事態に必ず姿を見せるこのモンスター。新たに現れたモンスターの近くには必ずネギの痕跡があった。ネギを追えば何かにたどり着ける。そんな予感を感じさせる。

 全ての災害級のモンスターを討伐し、今までの調査結果と全て足し合わせると、モンスターが活発化していたのは全て龍脈の上の地点だということが判明した。そして龍脈に干渉する存在がマップの外側にいるという予測が立てられ、当然調査という名の討伐に向かう主人公たち。調査団としては1期団は残る方針らしいけど、個人としては断固行くべきということで、みんなに見送られおばさま参戦。

 そしてたどり着いた謎の陸地、そこにはやっぱりヤツがいた。悉くを滅ぼすネルギガンテ。まさかの二つ名で登場だ。自分で棘を生やす攻撃が追加されており更に戦闘が激しくなっている。戦っていてめちゃくちゃ楽しかった。やっとの思いで倒し、ラスボスが登場。ちなみに悉ネギ素材はもらえなかったので、ああ、ネギ装備が作れるようになるのはもっと先なのかと少し残念。

 ラスボスが有する能力は振動。翼を震わせることで、大地に干渉し、龍脈を通して遠く離れた土地の環境をも変えていたのだ。そして、龍脈を通して環境を変える振動が歌として聞こえる。それが歌の正体だった。何でそういうことをしてるのかはわからん。自分の住みやすい様に作り替えてたのか?最初は全身に岩をまとっていたが、ある程度戦うとキャストオフし、カプコンの他のゲームに出てきそうな、ちょっと不気味な見た目の龍が姿を見せる。

 超音波砲や空気の爆弾(入滅蓮華劫珠砲)がド派手だったラスボスを倒すと、おばさまと受付嬢出現。おばさまは、長年の目標であった冒険家関連の諸々が片付き、燃え尽き症候群気味。受付嬢がちょっといいことを言ってやる気を取り戻させる。調査団の他の面々が来て次々に主人公を称えだす。なんか他の1期団も結局来てるし。好奇心には勝てないなガハハみたいな雰囲気。嫌いじゃないよこういうの。和やかなムードの中に違和感、不穏。なんと倒したはずのラスボスが復活する。ウキウキのゴリラもとい大団長。まさかの第三形態か!?と驚いていたところ、もっと驚くことになる。瓦礫の中から倒したはずの悉ネギが復活し、ラスボスに襲い掛かった。ラスボスの首に食らいつくネギ。勝負は一瞬で付いた。そして、主人公達に一吠え、飛び去る。もっとウキウキのゴリラもとい大団長。ネギがおいしいところ全部持っていきやがった。お前カッコよすぎるだろ。主人公じゃん。
 エンディングではネルギガンテがどういう存在なのかについて、受付嬢の推測が語られる。何でも、新大陸の自然の調和が乱れそうになった時に、乱しているやつを叩き潰すことでバランスを取る役割を果たしているのだそうな。それって、調査団何もしなくても丸く収まったんじゃ・・・とは言ってはいけないようだ。実際、危険度の高い龍が出現した時は、必ず近くに来てたみたいだしほっといてもネギが全部叩きのめしてた説は大いにある。ただでさえ異名がカッコいいネギに大自然の調停者、新大陸のリーサルウェポンとどんどん異名が増えていく。傷を負えば負うほど強くなる生態といい、もう完全に主人公である。
 ちなみにラスボスも完全新種の古龍で、調査を成し遂げた調査団は更なる栄光を手にした。そして俺たちの戦いはこれからだ!的な終わり方。そう。本当に俺たちの戦いはこれからだった・・・。


 ストーリークリアはかなりゆっくりやっていたので大体70時間程度。
 ワールドと合わせて合計170時間ほどのプレイ時間になった。
 まぁ後は、クエスト全部クリアして終わりかな、大体250時間くらいで終わるだろうと思っていた。
 この時はまだ・・・。


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 ストーリーをクリアし、一先ず装備を刷新することにした。
 MHWIBでの火力の出し方といえば、見切り、弱点特効、超会心、これである。
 いい感じの装備が無いか調べていると、オルムングという、二つ名ベリオロスのシリーズがマッチしそうで気に入った。何より、抜刀術【力】が、太刀の特殊納刀で発生するという若干ロマンな仕様が非常に気に入った。二つ名歴戦ベリオもなかなかの強敵だったが、言っても古龍くらいの強さだったので何とか討伐。そして防具を作成するとともに、二つ名ベリオロスの武器を見てみると明らかに強い。攻撃力と属性も十分な水準あるし、切れ味紫がめちゃくちゃ長いし、会心率まで高い。氷属性武器としてどころか、無属性太刀として運用するにしてもほぼパーフェクトな性能をしている。早速作った。防具用の素材が足りなかったので、新武器を使ってベリオ再戦。属性が全く効かないはずなのに、弱点属性を突いたアンジャナフ武器より快適だった。結局モンハンは物理と切れ味と会心がものを言うんだなと思い知らされる。以降、ベリオ武器を汎用武器として選択し、しばらく使うことになる。幸いなことに、MHWIBは氷属性が弱点のモンスターがとても多く、意図せず最適解だった場面が多くあった。あと、ブラントドスの腰が優秀すぎる。この後、防具のいろんな部位を換装することになるが、ブラン腰だけはずっと使い続けた。やっぱり魚類の防具は優秀なんだなって思いました。

 とりあえず、現在出ているフリークエストを全て消化し終え、ずっと放置していた紫色のビックリマークに着手する。(二つ名ベリオは導きの地ムービー見てないと受けられないので、ムービーだけ先に見ていた)。角折キリン、角食ラージャン、そしてジンオウガ亜種とムービーを見て、導きの地を開放していく。そして現れた臨界ブラキのクエスト。言わずと知れた最強生産武器の一角、砕光シリーズ。それを求めて、臨界ブラキに挑み、そして敗北した。35分間ボコボコにされながらなんとか戦い、最終エリアで決闘が始まり、ドクロマーク点滅というところで3乙し、クエスト失敗。なんだかんだでMHWIBまでで初めての3乙だった。ギリギリまで追い詰めたところでやられたのだからショックが大きい。しばらく立ち直れなかった。そして、武器をカスタム強化するために、ここまで放置し続けた導きの地に手を出すことを決意する。
 下馬評でクソコンテンツみたいなことはよく聞いていた。仕組みがよくわからなかったが、とにかくモンスターを倒せばいいらしい。ということで、ソロで適当にモンスターを倒す。導きの地に出てくる固体は通常のものより強く設定されているのか非常にタフだった。なんか特殊痕跡なるものが貰えた。これを繰り返すとモンスターを呼び出せるようになるのか。フィールドに現れたモンスターを倒して報告、倒して報告、なかなか面白い。無心でモンスターを狩っていると、地帯レベルが上がった。調べると、地帯レベル毎に出やすいモンスターが変わり、一定レベルを超えると歴戦個体が出現するそうだ。回復カスタムには歴戦ネロミェールの素材が必要ということだけは調べていたので、最初は陸珊瑚に特化して上げることにした。ひたすら陸珊瑚に出てくるモンスターを倒す。陸珊瑚にしか出てこないモンスターの方が上昇値が高いこと、鉱脈や骨塚の仕様等、導きの地を少しづつ理解していく。そしてMR100行かないと地帯レベル7にできず、参加もできないため、歴戦古龍と戦えないことを知る。ダメじゃん。
 とりあえずひたすら装飾品ジンオウガを回してMR100にした。
 やっとのことで歴戦ネロミェールを倒す。ついでに歴戦オドガロン亜種を倒し、デスガロンβの重ね着を作った。かっこよすぎるでしょこれ。あと背中がえっち。後はジンオウガの導き素材があればいいということだったが、今度は森林地帯のレベルを上げるとなると少し面倒だった。そこで初めて導きの救援依頼に参加した。今だから断言するが、導きはマルチ用コンテンツだ。複数人でやることのメリットが多すぎてソロでやる意義が殆どない。そもそも自分がレベルを上げていない地帯は誰かにお願いするしかないのだ。ぼっちを殺しに来ている。まぁ、それでも複数人で導きモンスターをぼっこぼこにするのはなかなか楽しかった。途中でジンオウガを出してもらうお願いをして、無事素材も確保、地帯レベルも勝手に上がっていいことづくめだ(とこの時は思っていた)。
 そしてレア度12の適当な武器に回復カスタムを付け(二つ名ベリオ武器はレア度11なのだ)、臨界ブラキ再戦。快適さが違う。積み重なれば容易に回復薬グレート分くらいには達していた削りのダメージなんてもはや無いようなものだ。ここまでに通常種ブラキでも立ち回りの練習をしていた。むしろ足に傷がつけられる分臨界の方が楽まである。順調にダメージを刻み、今度は危なげなく勝利。20分ほどかかったが、初戦で35分かかって敗北したことを考えれば大健闘であろう。そして作成してしまった臨界ブラキ武器。強すぎる。攻撃力、切れ味十分。スロも4・3と意味不明に優秀。何よりも万能属性爆破。間違いなく最高峰の武器。下手に属性武器を担ぐよりタイムが早い。すべてのモンスターをこれで倒すようになった。

 この辺りでクラッチ武器攻撃強化の削撃珠がマカ錬金で作成できるようになる。筆者は削撃珠信者だ。傷つけ2回組の武器では確実に付ける。マルチでは意識して傷付けする人が一人いるだけで、戦うのがかなり楽になることを実感していた。また、太刀は傷付けの回転速度がめちゃくちゃ早いので、不動転身で全身傷だらけにするのは自分の中で、もはや定番ムーブになっていた。
 しかし、段々と戦いにくさを感じ始めた。移動速度が速い敵に追いつけないのだ。太刀は気刃ゲージの色を変えていくが、IBの後半になるほど段々とモンスターのスキが無くなってきて、大回転切りを当てるのが難しくなってきた。兜割りなんてなおさらだ。壁ドンダウンの間にゲージをためて、怒り時はチマチマ突きと切り払いを繰り返すのが基本パターンになっていたが、何か違う。滞空時間が長い奴もどうしたらいいかわからない。

 そこで、新しい武器種に手を出すことにした。選んだのは操虫棍。きっかけは某タックルの人のラージャンを虫だけで討伐する動画を見て、「これなら俺にもできそうだ」という甘い考えである。早いモンスターや、良く飛ぶモンスターは体力が低めに設定されている傾向があるようで、実は太刀でやっていても倒すタイムは他のモンスターとそんなに変わらないのだ。ただ、飛んでる間に出来ることが無いのが苦痛だったので、だったら虫をペチペチすればいいかと思った。繊細な立ち回りはできないので、一撃死が怖いボウガンや弓は初めから論外だ。
 空中の操作や、虫の操作、ゲージ管理等難しいイメージがあった操虫棍だが、いろいろ触ってみると意外に簡単だった。基本的に考えることは、太刀等手数型の近距離武器と同じで細かく刻みつつ、チャンスには飛円切りを入れる。猟虫強化と3色強化を切らさない。出来るだけ虫にはオートアタックさせておく。以上である。後は飛んでいたり近づくのが危険なタイミングでは、虫をペチペチする。距離が離れたところでチャンスになったらジャンプ、急襲で接近しつつ攻撃。なんと簡単なことであろうか。クラッチ武器攻撃も、威力は高いものの、傷付け力が低く、過去では傷付け3回組と揶揄されていたようだが、削撃珠の登場で、0.8回組へと大躍進。5回切り付けて、最後の1撃が大ダメージという攻撃のため、4撃目に傷付けが完了し、大ダメージの時には傷がついているという完璧な仕様。さらに5撃目の傷蓄積が高いのか、2回目の傷付けは、クラッチクローで削るだけで簡単に終わらせられる。再度武器攻撃をしようものなら1回の攻撃で2回傷がついてしまう。(2回目は完全に無意味だが)操虫棍はすぐにお気に入り武器になった。
 太刀と操虫棍の二段構えで向かうところ敵無し。順調にクエストを消化していく。集会所に入るのはたるかったので、マムタロトとムフェトジーヴァはスルーしていた。しかしそうも言ってられなくなる。

 爆破属性武器では決して倒せない敵が現れたのだ。そう。アルバトリオンである。炎属性の時には氷属性、氷属性の時には炎属性と、対応する属性で殴らないとエスカトンジャッジメントで蒸発させられる。初めはアデュラルエッジで挑んでみたが、あえなく敗北。普通に強い。何よりも切っても切っても全然抑制できない。操虫棍に氷属性猟虫を付け、戦いに赴く。ひたすらペチペチしたら何とか抑制に成功した。これはいける。手ごたえを感じたのもつかの間、次の抑制は失敗。3乙。角の破壊に失敗。3乙。普通に強い。3乙。3乙祭りである。しかし、めげずにトライを続けたところ、良い行動を引けた回にやっと討伐できた。しかし全く安定しない。4回に1回くらいしか倒せない。これでは倒せるようになったとは言えない。ここで属性特化装備を作ることを決意する。
 調べてみると、マムタロトの鑑定武器「皇金シリーズ」の会心撃に、ムフェトジーヴァの龍紋シリーズを組み合わせるのが良いらしい。放置していた奴らに手を出すときがとうとう来てしまった。

 ちょうどマムタロト開催中だったので、まずはマムタロトから始めた。上位とマスターどちらも触ったが、マスターを討伐しまくる方が効率がよさそうだったので(何よりソロでできるし)マスターにした。ここに来てカブカカブを初めて使用した。個人的にはカブカカブがあまり好きではない。達人芸が優秀なのは認めるが、カイザー装備のスキル点数が悪い上に、無駄なスキルもついている。これなら、剛刃珠に、ブラキウム足αで砥石高速化を盛って、後はユーティリティスキルに振る方が効率的だと思っている。しかし、マムタロトは、戦闘中に研ぐ時間すら惜しい、地形の熱ダメージが面倒、火耐性が欲しい等、カブカカブのメリットを十分に活かせる敵だと判断したので採用した。最初はかなり手こずったため、再度導きに行って、回復カスタムのレベルを上げた。マムタロトは全体的に肉質が柔らかいため、ダメージを吸収する回復カスタムとの相性が非常に良かったのだ。最初は何度か帰られてしまったが、回数を重ねるうちに殆どパターン化することができた。パターンを軽く紹介する。

 武器は臨界ブラキ操虫棍、カブカカブ、スキルは会心一式に挑戦者7とフルチャージ3体力3スリンガー1火耐性1。装衣は不動転身。

 操虫棍は溶岩ブレスの回避が簡単なことと、後述する乗りのために採用。別に滑空装衣クラッチキャンセル空中攻撃でもいい。

 開幕は不動で咆哮を無視しつつ胸にクラッチ傷付け。2回壁ドン(胸を破壊するのと怒らせるのがメインなので最低1回ぶつかればいい)する。スリンガー装弾数が1ついてると、拾わずに2回ぶっ飛ばせて便利。

 怒り状態になったら頭に傷付け、猟虫強化&エキス回収、適当な場所に印弾(できれば頭)、スタミナマックスを意識して乗る。この時不動を脱いでおくと最終エリアの最初で再利用できて便利。

 振り払いに気を付けながら移動優先で攻撃する。マムタロトは乗りの怯みが1回発生すると全身の肉質が軟化するのでそれを意識。この時、麻痺や睡眠が起こると軟化が起こらないことがあるので、猫を連れてくるにしても麻痺と睡眠は非推奨。軟化してもマムタロトがダウンするまで移動攻撃継続。マムは乗り時間が長時間になる上に、大抵フィニッシュする前に壁に突っ込んで自分からダウンするので、乗り中にダメージを稼げる操虫棍の良さが発揮される。

 ダウンしたら頭に急襲突き、飛円→突き、薙ぎ払い、飛円のループ。大体ダウン中に角の黄金部分の破壊が完了し(足りなかったら少し殴れば折れる)、もう1度ダウン。もう1度頭に急襲突き、飛円・・・のループ。起き上がってきたら、適当にちょこちょこ殴ればすぐに第1エリア終了。角の黄金部分(剥ぎ取り可)の破壊はエリア1でしかできないので是非とも折っておきたい。

 第2エリアはマムタロトに気付かせて入り口付近で待機しつつ転身を着る。寄ってきたマムを二回壁ドンして怒らせつつ、頭に傷付けをする。

 エリア中央に落石があるのでしっかり狙って当てる。判定が針みたいに細いので、前脚と後脚の間をすり抜けたりする。また、怒り時のマムは激しく動くため、長いブレス時に落とすといい。後、猫をオトリ装備にしていると、寄ってこなくてイライラするので非推奨。

 落石を当てたらダウンするので、急襲、飛円・・・のループ。全部しっかり頭に入れればあと少しで壊れるので、適当に頭を殴る。ダメージ的にも少し殴れば第2エリア終了だが、第2エリアで角を折っておくと最終エリアで逃げられた時や、討伐時の剥ぎ取りに余裕が出来るので少しだけ楽ができる。

 第3エリアは特にギミックの無いガチバトルである。溶岩ブレスの時等に適度に傷付けを行いつつ、攻撃の合間に急襲、飛円、離脱を繰り返す。慣れていないうちは逃げられることもあるが、マムは予備モーションが長い攻撃が多く、相手の攻撃モーションがわかるようになれば負けることはまずない。黄金の倒れこみをフレーム回避できるようになったら君もマムマスターだ。第3エリアの最初で、少し殴ると特殊なモーションで溶岩ブレスを吐き、フィールドを変化させるが、この時の溶岩ブレスはめちゃくちゃ痛いので触らないようにする。

 これで落とし物を全て拾って、角の剥ぎ取りまできちんと行って10分前後で倒せる。ギミックを理解すれば素材が沢山手に入るし、ガチバトルもあるし、肉質が柔らかくて、ダメージが大きいからヒットストップが気持ちいいし戦っていて非常に楽しいモンスターだった。
 皇金武器の作り方であるが、端的に言うとマムタロトの素材を溶かして行うガチャである。ガイラシリーズというはずれ枠も用意されており、狙った武器の狙った属性を手に入れるためにはかなりの回数ガチャを回さなければならない。マムタロトが2週間でムフェトに置き換わってしまうこともあり、1週間ほどはひたすらマムタロトを狩猟してガチャを回す生活を続けた。大体1回倒すと大体12〜15連前後回せる換算である。誇張表現抜きに100回は倒した。マムタロトの狩猟が楽しくなかったらとっくに投げ出していたであろう。その甲斐あってか、殆どの武器、属性の皇金を手に入れることができた。

 後は、龍紋一式だ。

 ちょうどマムタロトが終わりムフェトが始まった。とりあえずソロで挑んでみる。なんだこれ。罰ゲームか?そう思わざるを得ないモンスターだった。
 まず肉質がひどい。斬撃だとまともに殴れるのが前脚しかない。攻撃がめちゃくちゃ激しい。手足の攻撃の出が早すぎて避けられない。後ろ足ですら危険。頑張って殴っても20分でリセットされる。成果は地脈ゲージなるものがちょろっと減るだけ。2,3回戦ってゲージが全く減っていないのを見て心がポッキリ逝った。
 導き同様今だから断言するが、ムフェトはマルチ用コンテンツだ。一人用体力なるものが用意されているが、モンスター設計的に一人で倒すことを想定していない。敵視受けてるやつがクラッチするとカウンター攻撃かまして来るから、ソロだと実質クラッチが封印される。頑張って傷付けしても、傷付け修理行動があるためすぐに治る。拘束行動は味方に粉塵を使ってもらえないとほぼ即死する。部位ごとの肉質が違いすぎて一人で部位破壊するのは至難の業。等完全にぼっちを殺しに来ている。これをソロで部位破壊しながらTAするのは限られた変態の所業だ。筆者のような一般ハンターはおとなしく集会所に参加しよう。少なくとも最低二人でやろう。
 ムフェトをやっている集会所に参加して適当に入る。4人でやると1人でやるより遥かにマシだった。敵視を受けている人がずっしり構えてくれればずいぶん殴りやすいし、傷付けも簡単にできる。少しずつムフェトの狩り方を学んできたが、同時に自分の火力が足りていないことに気が付き始めた。ムフェトの動画を漁るとほとんどの動画で覚醒水ライトなるものを使用している。せっかくムフェトやってるんだしついでに作ってみるかと思い立つ。それから、自分の足りない火力を実感しながら、何度もムフェト集会所に参加した。自分のやりたいタイミングで狩りができないことは少しストレスだったが、段々慣れてきた。水ライトも2本作製し、徹甲ライトと水ライトの両方を用意できた。(徹甲ライトは水ライトを作ろうとして、強化を間違えた結果の産物である。)龍紋一式も作成した。実際に試してみるとあまりにも強かった。前脚、後脚、尻尾の順で抜けるように撃つと馬鹿げたダメージが出る。基本的に前にいるので、敵視をもらっても問題ない。野良でやっても半分くらいは1撃周回になる。自分がPTの火力の半分程度出しているのではないか、そんな錯覚すら覚える。ようやくムフェトが楽しくなってきた。何度も倒し、覚醒武器も各属性を1本ずつ、殆ど集めた。そのうちで強化したのは何本かだけだが、コレクター欲的には十分だ。狙った武器種を確定で出せる仕様があるのも嬉しい。いざ必要になったら何度か倒せばそこそこの確率で手に入れられるから気楽なものだ。

 ここまでマムタロトとムフェトを狩りつくしてきたのは何のためだったか。そう。アルバトリオンを倒すためである。皇金太刀の炎と氷と龍紋一式を合わせた装備を作成した。龍紋の胴だけαにして、削撃珠を付けるのがこだわりだ。そして挑むアルバトリオン。圧倒的だった。適当にペチペチ殴っているだけですぐに抑制の大ダウンが発生する。1回エスカトンジャッジメントするまでに2回はカタい。そうなれば、後はきちんと角を破壊するだけだ。もし失敗しても反対側の属性にも対応できるから大丈夫だ。精神的に余裕があるからか、以前には見えなかったスキが見える。ブレス後に頭に縦切り2発、離脱を何度か繰り返す。角があっさりと折れる。何だ。簡単じゃないか。角破壊に失敗して乙ったりもしたが、それ以外では特に危なげなく討伐することができた。

 感動した。対策装備を苦労して揃えて、強敵をあっさり倒す。これは最高にモンハンだ。マムタロトとムフェトを倒していた時間は無駄ではなかった。そう感じた。それから臨界ブラキ至上主義だった筆者は属性武器に憑りつかれた。皇金龍紋、エスカドラ、シルバーソルのように色々なパターンを試した。勿論強くない組み合わせもあったが、最高にモンハンを感じた。やはり属性武器じゃないとだめなのだ。汎用性の高い無属性や爆破属性がすべてのモンスターの最適解ではゲームが死ぬ。もっと物理カッチカチ属性やわやわのモンスターをいっぱい出すべき。そう声を大にして言いたい。

 しかし、強敵だったアルバトリオンも所詮は通過点にすぎない。
 それをヤツに思い知らされることになる。MHWIBの正真正銘の裏ボス。ミラボレアスである。
 MHWIBで間違いなく一番強いモンスターだ。
 とにかく攻撃力が高い。どの攻撃でも7割はもっていかれる上、火耐性が低い防具でブレスをもらおうものなら間違いなく蒸発する。攻撃パターンも非常に多彩で、適当に殴っていると消し飛ばされる。何度戦っても第1段階終了すら拝めずに落とされ続ける。特別任務のミラボレアスクエストは5乙で失敗の親切仕様なのだが、それでも足りない。不屈が推奨スキルになるモンスターなんてこいつくらいなものだろう。攻撃タイミングを覚えようにも、どの攻撃も即死級なせいで試行回数が稼げない。
 死にまくってても埒があかないため、生存特化装備を作ることにした。頭腕足をエンプレスにし、整備の極意発動、胴腰をゴールドルナにし、加護の極意発動。火耐性をモリモリ、防御もレベル7、不屈も当然搭載。倒す気なんて微塵もない生存特化装備が完成した。
 猫飯は属性耐性。操虫棍を担いで、エキスでさらに防御を盛る。ブレスをもらってもちょびっとしか減らない。自分の火力も出ないが相手の火力も出ない。耐久装備でも、チマチマ殴り続けるとやっとこさ、第1段階終了のムービーが流れる。救援を呼べるようになったらしいが、一人で倒したいから呼ばない。第2段階、攻撃が激しさを増すが、まだ耐えられる。速射バリスタを打ったり、拘束弾を撃ったりする。20分ほどで第3段階へ移行。頭の破壊は当然できていないので、今までちょびっとしか減らなかったブレスも急に痛くなる。だが、ギリギリ即死はしない。何度か強力なブレスを撃たせることには成功したが、結局時間切れで討伐には失敗した。
 だが、活路は見えた。即死しない程度に火耐性が盛れれば十分勝てる。ここで登場する久しぶりのカブカカブ。重要な局面で役に立ってくれる防具だ。もとから高い火耐性を装飾品を使って更に盛る。施設の火力が非常に重要だと気付いたため、砲手も採用。完全にミラボレアスを倒すためだけの防具。良い感じだ。動画を見て動きを研究し再挑戦。

 開幕は隠れ身を着て大砲を当てる。
 5乙、クエスト失敗。
 第1段階終了時は煙玉で身を隠して降りさせてから速射バリスタでダウンを取って頭部に攻撃。
 5乙、クエスト失敗。
 拘束弾は2発さっさと撃って頭にダメージを蓄積させる。
 5乙、クエスト失敗。
 撃龍槍を撃つ。BGMが英雄の証に変わる。
 5乙、クエスト失敗。
 復活した速射バリスタを再度撃つ。
 5乙、クエスト失敗。
 5度目の強力なブレス。この時点で敵の体力は残り5%。
 攻撃がどんどん激しさを増す。
 2つの保険まで使って残り1乙。
 討伐。
 勝利の瞬間は両手を挙げて叫んだ。剥ぎ取りをする手が震えた。スクリーンショットを撮って友人に報告。達成感が止まらない。
 やはりモンハンは最高だ。

 ミラボレアスを討伐すると、生産防具にドラゴン一式という信じられない性能の防具が出現する。ヤケクソみたいなスキル量と、シリーズスキル。βは全部位4スロ*3という頭の悪さ。シリーズとして使っても強く、パーツとしても優秀。会心撃や氷気錬成を使いたい時以外はドラゴン一式がすべてを解決する。武器もマイナス会心がキツいが、攻撃力が頭一つ抜けて高く、物理最強、おまけに龍属性に4スロ*2までついている。強敵を倒したご褒美にはふさわしすぎる。ただ、素材として常々邪眼を要求されるため、何度もミラボレアスを倒す必要がある。
 一度自分で倒しているため、気楽に救援を出して素材を集めた。野良での討伐成功率は大体半分くらいだったが、一人でやるより気軽に狩れるのでよかった。歴戦ハンターのメカニクスを勉強することもでき、参考になることも非常に多かった。劫火から飛んで帰ってくる途中のミラボレアスに、撃龍槍を両ヒットさせたハンターを忘れられない。

 割と楽しみながらドラゴン一式を作った。すべての装備を過去にする装備。太刀や操虫棍だとスキル枠を持て余すため、補助スキルが必要な他の武器種にも手を出してみることにした。選んだのはチャアク。クルルヤックの人の動画を見て興味を持ち、実は前々から練習していたのだ。
 チャアクは、集中、強化持続、ガード性能、攻めの守勢、(榴弾の場合)KO術、砲術等、様々なスキルの恩恵を受ける。増弾珠もほぼ必須となるため、十全に性能を発揮しようとするとかなりの量のスキルを要求される。なので、今までは使ってみても強さがイマイチわからなかったが、ドラゴン装備の豊富なスキル量を活かし、斧強化運用をしてみることにした。取り回しの下手さを誤魔化すために納刀術3を付けた。武器は勿論ドラゴン武器。

 適当にマスターランク1からすべてのモンスターを順に狩っていった。感想は強すぎるの一言だ。正直、太刀や操虫棍は今までの時点で強さが頭打ちの感があったため、ドラゴン防具になってもそれほど違いを感じなかったが、チャアクは強さが全然違った。有り余るスキル量でモリモリにしたユーティリティがチャアクの不便さをほとんど取り除いている。
 盾強化と斧強化をすれば、攻撃の後隙に納刀からの斧抜刀、属性解放2でかなりの火力が出せる。非怒り時であれば頭傷付けを済ませてから壁ドン、頭が自分の右前、体が自分の左前に来るように位置取って、斧抜刀、属性解放2、斬り上げ、属性解放2、、、を繰り返す。大体のモンスターが戦闘中に1,2回スタンするので、その時も同様に斧抜刀、属性解放、、、。
 クラッチ怯みをしたら、クラッチ延長後頭に斧抜刀、高出力がピッタリ間に合い、スタン値を稼ぎつつかなりのダメージを出せる。ビンが減ってきたら剣モードで回収。ほとんどのモンスターを5分前後で狩れるようになってしまった。

 順番としてはミラボと逆なのであろうが、最後にチャアクで王カーナと王ネロを倒した。王カーナは2乙25分と激戦だったが、王ネロは0乙15分と通常個体よりちょっと強いねくらいだった。王ネロはクソモンスみたいなことをたくさん聞いていたので少し拍子抜け。ドラゴンチャアクの力だろうか。ラヴィーナγで抜刀大剣装備を作り、金トロフィーラージャンと遊んだり、救援ハンターしたり、重ね着おしゃれをしばらくして筆者のMHWIBは一旦幕を閉じた。

 総プレイ時間は450時間。コンテンツを遊び尽くしただけでこれだけ時間がかかった。
 当初の想定の倍ほどかかってしまったが、後悔は無い。とても楽しいゲームだった。
 何ならまだまだ遊べるが、私にはやることがあるのだ。

 そして舞台はモンスターハンターライズへ。


 次回:モンスターハンターハンターライズをやってみた話


 長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。


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