20221226-責任感を誰かに逃がして生きている

仲間内でTRPGという類のゲームをたまにプレイする。
誤解を恐れず言えば紙とペンを持ってRPGのようなゲームを行うというもので、GM(ゲームマスター)がRPGでいうところのゲーム機役となる。詳しい説明は適当にネットで調べればたくさんの記事が出てくると思うので、そちらを参考にしていただきたい。

GMはゲーム中以外にも前準備を行う必要があり、どうしても他のプレイヤーよりも大きな負担を強いてしまう。具体的にはシナリオの理解、敵のデータの調整、そしてココフォリアやユドナリウムといった支援ツールを使う場合はその準備である。

自分はそんなGMが割と好きな方であり、グループ内でその気があったもう一人のメンバーと持ち回りでGMを行っていた。
その友達が、突然ほとんど全ての連絡手段を自分から絶った。彼がGMを行うはずの、その夜のことだった。ココフォリア内のトレーラー(宣伝画像)があるべき場所には、心ばかりの謝罪の言葉と、連絡の拒絶を示した画像一枚だけが置いてあった。

メンバー内でGMならではの辛さを一番知っているのは自分だったはずなのに、どうしてメンタルケアの一つでもしてやれなかったか。今回のゲームでは自分もプレイヤーとして参加する予定であったので詳しい内容の話はできなかったとして、多少の話を聞いたり素材の作成を手伝ったりはできたはずなのに。他人に興味があまり湧かない自分の悪いところが出てしまう形となった。まさかそこまで塞ぎ込んでいたとは。

思えば同じような理由で一ヶ月前ほどにも後輩を涙ぐませてしまったらしい。その場には自分は居合わせておらず、伝え聞いた話だが、どうにも自分がこれで任せられるだろうと思っていた内容だけでは不安であり、それに伴いポカをやってしまったらしい。

おそらく、自分は他人よりも少しだけメンタルが強いのだろう。だからこそ、人にはもっと優しくしなければならない。多分それが他の人にとってのちょうどいい塩梅なのだと思う。自分が感じるべき責任感や重圧を、周りの人に渡しながら生きている。どうにもやるせない。


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