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YouTube配信で出来た小説

YouTubeでのAIのべりすと配信で出来た小説です。

フレルは一体これからどうなってしまうんだ…。

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いつも通り配信をしていたフレル。
しかし、そんな彼女に予期せぬ出来事が起きる。
それは・・・突然の『BAN』だった。
「えっ!?」
身に覚えのない規約違反ということだった。
その瞬間、見計らっていたかのようにコラボ相手の上野ハヤテが言う。
『あー、今日はもう終わりな!お疲れ!』
「ちょっ、ちょっと待ってよ!」
上野ハヤテは早々に配信を切り上げると、通話からも抜けてしまった。
唐突にBANされた自分のチャンネルを見て呆然とするフレル。
何度呼びかけても相手からの反応はない。
「うそ・・・なんで?どうして?」
『今日の配信はここまでです!また明日ね!』
ほかにコラボしていた配信者たちも次々と配信を終わらせていく。
その光景を見ながらフレルは頭の中で様々な思考が駆け巡っていた。
(どうしよう、どうしたらいいんだろ?)
そうしている間にもどんどんと配信をしている人たちが減っていき、ついに自分だけが通話に取り残される。
「ど、どうしてみんな急に切るの?私何か悪い事したかな?」
そう思いながら慌ててSNSを開いてみると、そこには自分のアカウントに対する罵倒や批判の言葉ばかり。
しかもそれだけではなく、『お前なんか消えてしまえ』『ゴミクズ女』などの誹謗中傷のコメントまでもが大量に書き込まれていた。
「ひっ!!」
あまりの量の多さに思わず悲鳴を上げてしまうフレル。
そしてそのまま彼女は椅子に座っている事も出来ず、床へと座り込んでしまった。
「い、嫌だ、こんなの見たくない!」
恐怖からかスマホを投げ捨てると震える手で必死にパソコンを操作する。
しかしその手もやがて力なく垂れ下がり、ついにはその場で気を失ってしまうのであった。

******************

翌朝、フレルは冷たい床の上で目を覚ました。
いったいどれほど眠っていたのだろう…。
時間を確認する気力もない。外の暗さを見るに、夕方ごろだろうか。
フレルは昨日のことが夢だと信じて恐る恐るパソコンを開いた。
だがそこに映るのは変わらず罵声を浴びせかけるコメント欄のみ。
それを目にしてフレルは再び絶望に打ちひしがれてしまった。
「もうヤダ……誰か助けて……。」
泣き崩れる彼女の耳に扉の鍵を開ける音が聞こえる。
「あなたにお客さんよ。」
その声に反応した彼女が顔を上げると、そこには母親と一人の男性が立っていた。
母親はその人を部屋へ通すと、リビングへと戻っていった。
男の年齢は40代後半くらいだろうか、髪には白いものが混じり始めているものの背筋はピンっと伸びており、体格もいい。
おそらくどこかの会社の社長といったところだろう。
なぜそんな人がこの部屋に…?
「おはようございますフレルさん。」
「あなたは……。」
「初めまして、私はこういう者です。」
そう言って男は一枚の名刺を差し出す。
その名刺を見た瞬間、フレルの目が大きく開かれた。
「『株式会社 黒金プロモーション』……あ、あの有名な芸能事務所の社長さんですか!?」
「えぇ、といっても今はタレントも少ないのですがね。」
「でも凄いじゃないですか!そんな方が私を知っていてくれてるなんて!」
「まぁ、一応趣味で始めたようなものなのですがね。それよりフレルさん、体調の方はいかがでしょうか?」
「あっ、はい!大丈夫ですよ!心配してくれてありがとうございます!」
男の言葉を聞いて笑顔を見せるフレルだったが、内心では冷や汗を流していた。
(あれ?この人なんでこの家が分かったんだろう?しかも私が『Vtuber』だって知ってるよね?)
黒金プロモーションといえば、モデルの『レイラ・レウィント・レオン』が所属していたことで有名だ。
彼女はその業界のトップであり、その知名度はかなり高い。
だが、いったいどこで私の住所を知ったのだろう?
たとえ、私の配信で特定したとしても、そこまで有名な事務所の社長が個人で運営しているチャンネルにまで目を通しているとは考えにくいのだが……。
そんな事を考えているうちに男の話は進んでいく。
「実はですね、あなたのお陰でうちもだいぶ利益が上がったんですよ。」
「えっ?そうなんですか?」
「はい、特に先日の『上野ハヤテ』さんとのコラボの件が大きかったようです。あなたのおかげで登録者数も増え、収益化の条件を満たしたことで一気に人気が出ましたからね。」
「そうだったんですか……。」
「それで、どうでしょう?あなたもうちと契約しませんか?もちろん契約料は払いますよ」
「本当ですか!?」
「えぇ、それに今後は趣味の配信ではなく、ちゃんとした仕事としてやっていただきたいと思っています。その分収入は多くなりますよ。」
「わ、分かりました!よろしくお願いします!」
(やった!これで生活できるぞ!!)
嬉しさのあまり飛び上がって喜ぶフレル。
しかし、男が次に放った言葉によってその喜びはすぐに打ち消されてしまうことになる。
「ただ、条件がありまして……。」
「じょ、条件ですか……それは一体どんな?」
「なに、簡単なことですよ。今後一切コラボ配信をしないというだけです。」
「えっ!?そ、それだけなんですか?」
「はい、それが守れるなら毎月これだけ振り込みましょう。」
そう言って男は指を一本立てながら笑みを浮かべる。
その額を聞いた瞬間フレルの顔色が変わった。
「ここここれって!?」
「はい、今までの収益の3倍ほどになるはずです。」
「ささささんばい!?」
3倍の月収と言われて一瞬目が眩むフレルだったが、すぐに冷静になって考えてみる。
確かに魅力的な提案ではあるが、それを実行するならば一人でチャンネルを盛り上げていかねばならない。
しかも、私のチャンネルはBANされたばかりだ。どうやって3倍もの収益を出すのか・・・?
そしてこの事務所といえば、黒い噂があることでも有名だ。
だがしかし、極度の貧困にあえいでいたフレルは3倍にもなるという収益の魅力に勝てなかった。
なぜならチャンネルを失った今、稼ぎを得ることは難しい。
ここでこれを断れば間違いなく自分は路頭に迷うことになるだろう。
つまり選択肢はないに等しいのだ。
「わ、わかりました……やります……。」
「ふぅ……よかった。もし断られたらどうしようかと思ってましたよ。じゃあ早速契約を済ませてしまいましょうか。」
「はい……。」
「そうだ、せっかくですし契約書を書く前に少し話しておきましょう。私の名前は黒金光と言います。」
「く、くろかねこうさん……あの、失礼かもしれませんけどなぜ私の住所がわかったんですか…?」
「そんな些細な事今はどうでもいいじゃありませんか。それと、敬語はいらないから気軽に話しかけてくれて構わないよ。これから長い付き合いになりそうだしね。」
「はぁ……。」
(うーん、本当に大丈夫なんだろうか?……なんだろ、うまく丸め込まれている気がする……。)
「じゃあ話を戻そうか。君はどうしてVtuberになったのか教えてくれるかな?」
「えっと……実は……。」

******************

それからフレルは自分がなぜVtuberを始めたかを黒金光に話し始めた。
極度の貧困にあえいでいたこと。そして、先日の衝撃的な出来事の後の大量の誹謗中傷まで…。
普段自分のことをあまり話したがらないフレルだったが、彼はとても話しやすく、すべてを話してしまった。
最初は驚いた様子を見せていた彼であったが、話の途中からはその表情は真剣なものへと変わっていた。
「なるほど、君がそこまで追い詰められていたとは…思い出させて申し訳ない。」
「いえ、いいんです。こうして新しい人生が始まるわけですから。」
「それも君が頑張ったからだよ。ところで、話は変わるが一つ質問をしてもいいだろうか?」
「はい、なんでも聞いてください!」
「では遠慮なく。君は、この世界で何をしたいと思っているのかな?」
その問いに対してフレルが出した答えは……。
「私は、この世界で沢山の愛に触れたいと思っています!」
そう言ってフレルは満面の笑みを見せた。
その顔を見た黒金は、満足げな笑みを浮かべると椅子から立ち上がる。
「では、契約の準備を始めよう。まずは、うちが用意する住居に移動してもらう。そこで引っ越しなどの手続きを終わらせたら今後の活動について詳しく説明しよう。」
「はい!ありがとうございます!」
「ああ、こちらこそ感謝している。君のおかげでうちもだいぶ儲けることができた。本当に助かったよ」
そう言うと黒金は握手を求めてきた。
フレルはそれに応じるように手を差し出し、二人は固い握手を交わしたのだった。
「では、また後で会おう」
「はい!よろしくお願いします!」
そして部屋を出て行く男を見送るフレル。
一人残された彼女はその場で大きく伸びをするとリラックスした表情でディスコードを開いた。
今日は仲間がフレルを心配して、通話をしてくれるという予定だった。
先日、私を見捨てた仲間たちとは違って、皆本当に私を心配してくれている。
フレルは通話を開き、先ほどの話を仲間たちに話した。
皆、素直に喜んでくれたことが何より嬉しかった。
「どうにかまたこの世界に戻ってこれそうだよ。皆ただいま!」
『よかった…フレちゃんおかえり〜!』
『おっ、帰ってきたな。』
『大丈夫だった?』
『心配しましたわ〜。』
「うん!みんなありがと!!ようやく一歩踏み出せそう、って感じ。」
『私たちも一安心だよ。』
「……でもね、契約の条件で今度からコラボ配信ができなくなるの。」
『ふむ、寂しくなるな…。てかその事務所大丈夫なのか?そんな契約条件聞いたことねえけど…。』
『確かに…。まぁ、でもフレちゃんの新しい門出だし応援しないとね。』
『わたくし、応援してますわ!』
「うん!みんなありがと!!私頑張るね!」
そうして仲間たちとの楽しい通話はあっという間に終わってしまった。
しかし、フレルは確かな充足感を得ながら、ベッドへと潜り込む。

こうしてフレルは新たな道へ歩み始めることができた。
彼女の夢を叶えるためにも、これからの活動に期待である。
しかし、この時のフレルはまだ知らなかった。
この選択が彼女にとって大きな後悔に繋がるということを……。

******************


「どうやら、うまくいったようだな」
「えぇ、これで計画通りです。」
「それにしても、まさかこんな女を利用するとは思いませんでしたね。」
「別にいいじゃないか。所詮は他人だ。」
「それもそうですね……。」
フレルの家から出てきた黒金光とその部下たちは、そんな会話をしながらその場を後にする。
彼らの目的はただ一つ。
フレルを利用した大金稼ぎの計画の成功であった。

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~おまけ~

黒金光(くろかね こう)
年齢:37歳
身長:172cm
体重:70kg
黒金プロモーション 公式チャンネル 登録者数 28万人
Vtuberグループ アルパ・マリの生みの親。
マネージャーも兼任しており、フットワークが軽い。

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