「バクマン。」バトル漫画じゃないのに熱いバトルが！

青春好きな人には堪らない漫画です。

主人公２人の友情を超えたあつい絆や主人公とヒロインのこれ以上ないと思われる純愛物語は感動します。

漫画家という職業は一見すると，自分の好きなことを仕事にして楽しく働いていると思われがちですが，バクマン。を読むと，その仕事の裏側にある多大な努力や編集とのぶつかり合い，ライバルとの切磋琢磨などあらゆる物語があって一つの漫画が生まれることが分かります。

ジャンプファンならばジャンプのアンケートシステムの非情さや10週打ち切りといったシステムに憤りや疑問を感じたことがある人もいると思いますが，そのシステムの必要性もこの漫画を読むと分かってきます。

また有名な編集者がほぼ実名で漫画の中に登場するので古くからのジャンプファンにとっては，自分の大好きだったあの漫画の編集はこんな人だったのかと知ることもできて，そこも興味深いポイントです。
バトル漫画ではありませんが，ライバルがいて仲間がいて，そして何より主人公２人の夢に向かってひたむきに進み続ける努力があって，最後には勝利をもぎ取る，まさにジャンプの３本柱「友情・努力・勝利」を体現した王道の漫画だと思います。

主人公たちの努力が報われたときは何度一緒に涙したか分かりません。

今，夢を追っている人，かつて夢を追っていた人，何かに努力している人には絶対に読んでほしい漫画です。