見出し画像

ナルトの父と母が里を守るために九尾を生まれてすぐにナルトの体に封印して、その時から周りの人に距離を置かれたり信じてもらえなかったり、人一倍つらい時を過ごしたナルトですが、成長していくにつれ、周囲がその本質に気づき始める時は、視聴者にその先に待っていることに対してわくわくさせてくれます。イルカ先生やカカシ先生などの大人は、発想の良さや根気強さ、意外性を目の当たりにし、内なる才能を認め、同期の子たちからは誰もが不可能だと思う状況に突破口を見出してくれる姿を見て、もしかして今までのいたずらや落ちこぼれ具合によらず、すごい人になるのでは、と言葉にしなくても感じている場面は何度も涙を流しました。サスケを中々助けられなくてもあきらめず、ずっと追い続けていく姿も、現代の人間関係においてあまり見られなくなったからこそ、心にひびく何かがあるのだと思います。ナルトの思いや頑張りを視聴者は見ているからこそ、自分もそう頑張っているように感じて親近感を沸かせ、応援したくなる気持ちはストーリーが進んでいくにつれ大きくなっていきます。強敵が現れるごとに新しい技を習得し、仲間に認められてきたからこそ、彼らを守りたいという思いが強くなり、やがて自分をめぐる第四次忍界対戦では、今までの経験をすべて出し切ります。ナルトの人生を中からずっと見てきた九尾のクラマは、視聴者や里のどの者よりもそれを見てきて、自分が今までに背負ってきた憎しみは、だんだんとナルトを信頼できるようになってきて、ついにお互いが打ち解けあってさらなる力も得て戦った姿は、いつ見ても感動し、涙してしまします。