10年続けろと言うけど。

なにかのプロになるためにはそのことを毎日欠かさず10年やりなさい。みたいな格言を僕は信じている。小説家になりたいななら毎日小説を書きなさいということだろう。山のことに関するプロになりたいのなら10年間ずっと何かをやり続ければいい。
なんだ10年か、となんとなく思ってしまっていた自分がいる。その10年がどれだけ遠いのか想像することは難しい。ぼくはいま28歳。18歳のときの自分をサクッと思い出すことができる。10年前だけれど、思い出すのには1秒もかからない。大学に落ちて浪人しようか、と考えていたときのあの頃から10年。ぼくは何かを続けていただろうか。
自分の事業をはじめて、1年が経つ。この1年ではじめたことがたくさんある。そのどれもをこれから先10年、続けていくことができるのだろうか。何も知らなかった僕なら、なんだ10年、とたかをくくっていることだろう。でもそのひとつひとつのことを知ってしまったいまの僕は、10年、続けられるだろうか、と思っている。

僕が人からの視線を何も気にせずに生きていられれば、きっとこんなことで悩まないだろうな。誰かから許し得てを生きているわけではないし、誰も僕を非難などしていない。だけれどやっぱり今の僕を完全に許すことは僕自身ができなさそうだ。このままではダメだし、こんなことをやり続けたって、自分に才能なんてないのだから、さっさと諦めて手っ取り早く稼げる手段をみつけたほうがいい。毎日のようにそういう声が心の内から鳴り響いていて、きつい。実際そうなのだろうと思う。誰かが褒めてくれることもあるし、応援してくれていたりもする。ほんとうにほんとうにありがたいなあ、と思う。でも、こんなことをずっとはやってられないんだよなあ、と思う。特に手で何かを作ることに関して、僕は特にこの1年間で頑張ってきたつもりなのだけど、その作業の大変さと時間のかかり具合。それに全く噛み合わない値段。むやみに高くしたってそんなものは誰も買わないだろうし、買ってくれない。こうやって、やっても意味がない、とみんな思うんだろうか。僕はそれをやってみるまで分からなかった馬鹿なやつだったということなんだろうか。みんなやらないでもわかってることをわざわざやって証明してさ。これまで頑張った自分を否定したくないという気持ちはある。でもやっぱりこういう思考になるんだなあと思った。やめずに続けるというのは、ほんとうにすごいことだ。

と、死ぬほど弱気なことを書いているのだけど、改めて続けることは難しいな。
特にお金を考えると続けることってもうほとんど無理なのではないかと思ってしまう。お金稼ごうと思わないほうがいいのかもなあ。その基準で考えると、ほんとうに死ぬほど効率の悪いことをしているんだもん。どう理由を付けても、やめたほうがいい。自分のやっていることは世捨て人がやっていることくらいに考えた方がいいのかもしれない。誰の目も、自分の目も気にせずやるしかない。今やっていることをお金が稼げるか否かだけで判断するのはやめよう。こういうことを続けているからこそ生まれた縁や、かけてもらったことばを大事にして、この2年間で、それなりに稼げる方法を考え出せばいいじゃないか。そして実際今こういうことをやりたいっていうのもあるじゃないか。きっとついてくる。ずっと考え続ける。

・・・

今日は、うれしいことばをいくつかかけてもらったのに、なんだかそれを受けても頑張ろうとできない自分がいて、なんでなんかなあと考えながら書きました。
ほんとうに嬉しいなあと思っているのに、お金的にそれを買ってくれる人もそんなにいないだろうし、これから先、それを作ることはできないんじゃないか、みたいなことも考えたりして。けっこう暗くなっていました。ずずずずーん。
でもやっぱりnoteに書くことで、ちょっとだけだけど、こう考えたらいいのかなあという糸口みたいなものが見える気がして、書くことで外に出すというのは大事だなあと思っています。

稼がないと、、、という気持ちと、これやってみたい、と素直に思う気持ちを同居させることってほんとうに難しいし、正直悩むくらいならやめたほうがいいんじゃねと毎日のように思うんですけども、それでもこうやって愚痴りまくってなんとか前に進もうとしている現状です。心を崩さないようにがんばろう、ほんと。

ということであと200字くらい余っているので、自由律俳句でも書こうかな。
・友達の飲んだエナジードリンクの匂い
・妻との共通言語が2とか3とか
・差し入れのごはんに胡桃
・この人が銃を持てる世の中怖い
・もらった鹿の角についてた血
・寒いけど寒くないし、寒くないけど寒い
・食って糞して寝てYOUTUBE
・頭には書いてない日記帳
・インクが足りないとほざくプリンター

いま悩んでいることから飛び出せる力が自由律にはある。ということでまた。

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