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東京での初出店話。

下北沢のBONUS TRACKで開かれた「しもきた秋田イチバ vol.5」に出店させていただきました。めちゃくちゃ良い経験になりました。これまで秋田、山形、青森と身近なところで出店させていただく機会はあったのですが、東京での出店経験は初めてで、かなり骨が折れました。制作と事務的な準備とを完璧に済ましてから東京に行かないといけないので、ギリギリのスケジュールになってしまったし、結局全部は終わり切らなくて東京にいる家族にいろいろと手伝ってもらって、やっとのことで準備が終わり当日を迎えました。でも終わったと思った準備も当日の設営のときに「あー、これやっとけばよかった」みたいなこともたくさん出てきてしまってかなり詰めが甘かったです。
中でもいちばんもったいなかったなーと思うのは「お客さんの目を引く何か」の仕掛けを考えきれてなかったことだなあ、と思います。ボーナストラックに来られたお客さんの中で、今回の「しもきた秋田イチバ」のイベントを知っている人がどれくらいいたのかなあ、と思うんですけど、僕の感覚ではこのイベントがあるから来たというよりは、特にイベントがあることを知らず、ボーナストラックに遊びに来たという人がけっこう多い印象でした。でも、このイベントの大元であるANDONさんや、発酵デパートメントさんみたいなちょっと尖った食関係のお店が多いので、ここに来るお客さんって、秋田県の中でもさらにちょっと変な、コアな人たちの持ってきた商品に、興味を持つ人もきっと多かったはずなんですよね。実際自分の商品も、歩いて通り過ぎるときにかなり興味を持っている感じの人もいて、首を130度くらい回して見ているのにそのまま歩き過ぎ去る人もけっこういました。見て行ったらよろしいのにね。
でも、そう、そこでお客さんが立ち止まっちゃうような何かを何も用意できてなかった。それがちょっともったいなかったなあ、と。籠を作っている人は世の中にごまんといる。革を使って商品を作っている人だって世の中にたくさんいる。でも自分が他の人と少し違うのは、山のものを自分で採ってきてるんです、ということと、なんでそういうことをしているのか、というところなんですよね。それは商品を見るだけでは伝わらない部分で、お客さんとお話することでしか伝わらないことなんだろうな、と思っています。商品自体にお客さんを引き止めるほどの力がないということもある思います。それは仕方ないことだし、これからどんどん継続して強くしていけばいい。でも商品自体の強さなんて関係なく、自分が山のもので何かを作ることの意味があると思っているので、それは伝えないといけないことだったんですよね。そこが抜けちゃっていたなあ、と思いました。
いつもは、大きな黒板に写真を貼り付けたり、クロモジ茶を配布して無理やり足を止めてもらったりしてたんですけど、東京ということでいつも使っている大きなものを持ち運びづらかったというのと、また新たな商売道具を作る、という時間もないカツカツのスケジュールだったのも、ダメーって感じでした。クロモジ茶もポット持ってきたらよかったーと後悔してます。いやあもったいなかった。

と、反省大好き男なんで自分のダメポイントを書いてますけども、でもそれでも今まででは一番売上が出ました。これはもうひとえに、足を止めて自分の活動に共感してくださった方且つ商品もいいね!と思ってくれた方がいたからこそでした。そしてお友達がたくさん来てくれたからというのももっちろんあります。もうほんとありがとうございました。お金を出していただけるってめちゃくちゃありがたいことです。
そして一緒に秋田から来た出店者の人たちとも強い繋がりができた感じがしました。イベントの最中に他のブースに行って、商品を見ている時間も勉強になるし(というかすごすぎて打ちのめされて自分のブースに戻る)、そこで話をしていたらお客さんが来て、自然と他己紹介をするんですけど、なんかそのときに「この人こんなふうに自分のことを思ってくれてるんだー」ってこともあって胸がじんわりしたり、僕も超気持ちよくその人のことを紹介できたりするから、すごく素敵な関係が築けているような気がします。今回初めてお会いした陶芸家の一さんや、椎茸を販売していたるりこさん、そしてとらおさんとも繋がりができて嬉しかったです。ANDONで打ち上げをやってたときも、こたつテーブル囲みながらみんなで熱燗のむの超よかったです。最高空間でした。

という感じで、良いも悪いもあるのがイベント。最高!またやるぞ!で終わりではなくやっぱり継続して行くには「稼ぐ」は必要不可欠。もっといいものを作れるように、そしてこういう場所でこそ伝わるように、強くなっていきたいと思ってます。

ということでここからは当日の様子をお裾分け。友達が撮ってくれた写真が素敵なので使っちゃうーーー。

はっち姉さんが撮ってくれた写真。やさしい光〜。
はっち姉さんが撮ってくれた写真ツー。
ずっと人はいた。ボーナストラックすごいところだった。
買っていただいた商品を梱包するのに手間取っている図。
盗撮風写真。
買ってくれた商品越しの僕。
写真家の山口さんに撮っていただいた写真。
椎茸を売ってたるりこさん。帰ってから椎茸買うんだ。
げもさん。空間をねじ曲げる人。
根子マタギコーヒーのお二人。めっちゃ近いところにいるのにまだ行けてなかったから今回一緒に出店できて嬉しかった。差し入れも含めて3杯くらいコーヒー飲みました。
寿美子さんと寿美子さんのお姉さん。呼んでくれてほんとありがとうございましたっ!
天羽さん。この人たちが東京にいるということが、すごいこと・・・。
はじめさんの器。美しすぎる。いつか特別な日に買いたい。
出店者の皆様と(根子マタギコーヒーのご夫婦は来られなかったけど)!ANDONさん最高!


最後に、いろいろ準備手伝ってくれた妻氏ありがとう。感謝。つぎは一緒に行こう。実家の家族もいろいろやってくれてありがとうでした。感謝。

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