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陋習から抜け出すぞ。

男鹿に行ってきた。陋習を破るというイベントで質問させていただいたことをきっかけに、井上豪希さんに今度秋田来る時にランチ食べながらでも相談乗るよーと声をかけていただいたのだった。
東北新幹線の遅れもあってランチじゃなく夜ご飯とその後の飲み会に参加させていただいたのだけど、飲み会なのにふつうにメモとって話を聞いた。自分の事業のことを聞いてくれたうえで「自分が人生かけてやっていきたいことは何か」「どれくらいの生活がしたいのか」など、とにかく計画をきっちり立てることが大事だよ、と教えられた。もちろん具体的なアイデアもめちゃくちゃもらった。これで何もできなかったらほんとおれどんだけダメなやつなんだ、ってくらいお膳立てしていただいた。やりたいことと、やるべきことは見えてきているし、今までやってきたことに+アルファすればさらによくなりそうなことは、これからすぐ実行していく。ほんとうに呼んでいただいてありがたすぎた。次はざっくりな相談じゃなく、仕事としてお願いできるようにする。

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自分の事業、最初は100万稼げたらそれでいいじゃん、くらいに思っていた。そこに到達するのだって難しいよ、とすら。稼ぐのは難しいというのは今も変わっていないけど、でも100万では全くダメだ、と感じるようになった。どこまでも上を目指すつもりもないけど、低いところで満足していたら、すごくスケールの小さい話にしかならない。100万が目標なのと500万が目標なのとでは、やり方も売るものも仕事の仕方も何もかも変わってくる。どっちがいいか、という話ではないけど、「労力に見合った報酬を、その人が受け取れるような世の中だったらいいのにな」と思っている。山に入って何かを採るってめちゃくちゃ大変なことだし、人間にとっても大切な営みなのに、全然報酬がそれに見合っていないのだ。ただ大変なだけ。
自分が山のものを採る「生産者側」になりたいと思ったのも、思えばそこを自分で変えたいと思ったからだった。安すぎる山菜をもっと価値をつけて高く売れるようにしたい。山菜だけじゃない、他のものも全部、ちゃんとそのしんどさに見合ったお金をもらいたい。法外な値段でもらいたいのではなく、きつくても「こんだけもらえるんだったら続ける価値あるよね」って思えるように仕事をしたいなーって思っていたのだ。
でも、実際ものを売り始めると、値段を高くするというのにはそれなりに理由が必要なことも身に染みて感じた。こんだけ安いものが横行しているなかで、自分だけ高い値段で売るというのには何か仕掛けが必要だ。でもそれを自分で考えても、何が正解なのかわからないし、なにより自分が自分でその値段(高い値段)に納得できていない、という気持ちもあってどうすればいいのか全然わからなかった。結局めっちゃ高いわけでもないけど、今までの山菜よりはちょっと高いくらいの値段設定にして売ろうとしていた。そうするしかないよな、とどこか諦めていたのだ。何か根本的におかしいよなー、と気付きながらも、とにかくそれでやってみようと無思考で突っ走ろうとしていた。

それでいい場合もあるかもしれない。もともとの目標金額くらいはいくのだろうと思う。でも、それでは僕が変えたかった「山のものの価値を上げたい」という気持ちはどこかに消え去ってしまう。いや、ほんとにこの会に参加させていただくまで、この思いのことを忘れていた。どこかに消え去っていた。もう諦めていたのだ。自分にはそういうアイデアはない、と。
この会を終えて、ぐるぐると考えているなかで最初に書いた「自分の人生で、何に集中したいのか」を考えた方がいいよということばや、「どんな生活をしたいのか」ということばを反芻しているうちに、そのやりたいことを思い出した。そして、自分ひとりではたぶん無理だけど、豪希さんや岡住さんの力をお借りすることによって、じぶんがほんとうにやりたいことができるんじゃないか、と考えられるようになった。これまでの相談が全部無料でさせていただいていて、それがほんとうにありがたすぎるのだけど、これからはさらに力をお借りしたいからこそ、お金がお支払いできるような計画を立てる。当たり前のことなんだけど、初めてやるので正直何から考えたらいいのかも分からないのだけど、とにかくイメージだけでも伝える。この12月1月中にはたたき台を作る。

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陋習というのは、今までの悪い価値観、習慣を指すのだけど、僕の事業は周りからお金にならないからやめたほうがいいとめちゃくちゃ言われてきた。最初はその声に余裕で反発していたけど、やってみるとやっぱりきつくて、気づくと自分もその陋習にはまっていた。ほんと、ここから抜け出したい。できたじゃんと周りに見せたい。陋習破りたい。ということで、引き続き頑張っていきたいと思います。
ここまで読んでくださった方々ありがとうございました。名前は出していないけれど同じ空間で相談に乗っていただいたみなさん、ありがとうございました。また稲とアガベ行きたいです。帰りに道の駅で稲とアガベのどぶろく買いました。家に飾ります。

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