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ニッチな話を書くむずかしさ

射撃場に行ってきた。このことを1500字まで膨らます、ということを毎日のようにやっている。大抵は失敗に終わって、400字くらいまで書いたものを一旦全部消したりもする。もちろんエピソードが強ければ1500字を超えて2000だとか3000くらいまで書きたくなるようなときもある。でもそういう話は書く前から1500なんかじゃ収まらないとわかる。残念ながら射撃の話はそういう高まりを感じられない。なのでやっぱり今日の射撃場の話もいつも通り膨らまし切れない400字程度の話だと思う。
そもそも射撃だとか、銃だとかは、ふつうの人に馴染みがなさすぎるので、書くのがすごく難しい話題なのだ。なんていうか、僕でいう金融や経済やビットコイン的な訳のわからなさを読む人に感じさせてしまう気がするので、書くのにすごく気が引けてしまう。
今日は猟期がはじまるので、射撃場に行ったのだけど、という「猟期がはじまるので、射撃場に行った」という論理が、どれくらいの人に通じるのだろうか。まず射撃場という場所のイメージがなさそうだ。なんとなくバッティングセンター(以下バッセンと略す)の銃版と捉えてくれたらいいと思う。野球人たちもホームランのプレートを狙ってバッセンに行く。僕たち射撃人たちも、飛んでくるクレーや、動かない的をしっかり狙い打てるように、射撃場に行く。思った通りに弾が飛んでくれないと、山の中で獲物を狙っても意味がないのだ。

そして猟期、というのも聞き馴染みのないことばだろう。一年中山に入って狩猟ができるわけではなく、一定期間の間しか山での猟はできないことになっている。それが11月から2月までの期間、というわけだ。これくらいことばを尽くしてやっと「猟期がはじまるので、射撃場に行った」ということの説明が最低限つく。でも、ここまで書いて、なんで猟期の直前だけ射撃場に行くのか、もっと練習したほうがいいんじゃないかと、思われそうなのだけど、ほんとうにそうで、本当はもっと行きたいのだけど、まず場所が遠い。僕の家から車で1時間半以上かかる場所に射撃場がある。やっぱり民家の近くでバンバン銃声がするのは怖いですよね。そんで撃たれた弾をしっかり受け止めてくれる土地がないと危ないですよね。ライフル銃はほっとけば1km以上飛んでいくと言われているので、めちゃくちゃ危ない。となると、そういう場所は自ずと限られてくるわけです。そしてすごく高いんです。弾も高いし、練習料も高い。1回行けば弾代も合わせて1万弱かかるんです。こんなこと滅多にやってらんないんですよ、正直。めちゃくちゃお金がかかるので、このままの収入ではたぶん続けられないと思う。という理由で、もっと行きたいけど行ったらお金がかかるので、最低限しか行かないというのが、猟期の直前だけ射撃場に行く理由です。

本当は、射撃場の管理人の管理人室とその人の車が異常に汚くて病的な何かを感じることや、管理人さんは耳栓をせずにその場所にいるのだけど(ライフルの音や散弾銃の音って耳がなくなりそうなくらいうるさいんです)、なぜか耳が全然衰えてないことを、何かの話題とくっつけて書きたいなあ、なんて思ったのだけど、前文の「猟期がはじまるので・・・」で説明しないといけないことが多すぎるので、ニッチな話って書くのが難しいよね、という話にしてみました。部屋が異常に汚いひとの話はいずれまじで書きたいな。もうちょっとサンプルが欲しいけど。

ということで、すいません今日はこれくらいで終わりにしたいと思いまっす。なんやかんやあと50字で1500なので、叫んで埋めてみよう。うおおおおおおおおお!ではまた。

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