イメージ。

矛盾について最近よく考える。自分は矛盾に敏感だなあと。
あのときはこう言っていたのに、今はこう言ってるね。俺自身に対しても、昔こんなこと言ったくせに、今は全然できてないじゃん、とかもある。相手に対しても自分に対しても、矛盾する人に対してどこかしら「うーん」という気持ちがあるのだろうなと思う。

でも最近は矛盾したっていいじゃない、と思いたくなっている。
最近よく喋る友達がいて、その友達がまるっきり矛盾しまくってるのが影響してるのかもしれない。マタギ文化を残していきたいんだとか言いながら、死ぬほど部屋が汚かったり、生活が終わってるところを見て、いや、マタギうんぬんの前にまず生活でしょ、と。マタギも生活に大きく関わってる文化なんだから、それは明らかに筋違いでしょ、みたいなことを友達に言ったのだけど、それってちょっと間違ってたのかもしれない、と後で思った。
「その強い思い」と「生活」は彼にとってはあまり関係のないもので、生活がどれだけ乱れていようと、マタギに対する思いは変わらないのだ。僕は生活とマタギ文化を強く結びつけて考えているので、それおかしいよ、と思ったのだけど、そもそも認識が違っていた。彼にとってはそもそも矛盾ではなかった。

僕は彼の「その思い」に対して強めのリスペクトがあるので、そっか、そこまで考えていて、そこが結びつかない人もいるんだ、とちょっとびっくりした。びっくりはしたけども、僕が矛盾であると思っていたことが、ただただ僕の思い込みによるものなのかもしれない、と考えるきっかけにはなった。ガチガチに論理展開するような話だったらば、矛盾ということばは成り立つのかもしれないけれど、人の言論の中で、それも日常会話レベルのお話で、矛盾も何もないんじゃないか、みたいに思ってきている。

人の会話を軽く見るつもりはないのだけど、ことばの意味や定義、そしてそのことばを使った背景や前提が詳細に書かれていないと、本来はどういう意図で言ったのかなんて全くわからない。だけど、そんな長ったらしい会話誰もしたくない、もちろん僕だってしたくないので、難しいことは省略しながら、お互いに文脈を読み取りつつスムーズに会話を進めていくものだ。


たとえば尊敬している人がいて、その人のブログを熱心に読んだりSNSなんかも追いかけているとき、どうしたって、「この前言ったことと違うくないですか?」と思う時がある。熱心であればあるほど、書いていたことは強く心に刻まれる。でも、その書いた本人からすれば、前言っていたその状況とは全く異なる状況だったのかもしれないし、その時とは全く考え方が変わってしまったことを単純に書かなかっただけなのかもしれない。

と、ここまで書いてきて思ったのだけど、矛盾というよりは、イメージが違った、というだけなのかもしれない。こういうことを書く人のはずなのに実際はこんな人じゃん、みたいな指摘がある。僕の友達の話はまさにそうで、マタギ文化を残したいとか言いながら、生活終わってるって、ダメじゃん、というのはまさに「マタギ文化を大切にしたい人」なら「生活を大事にする人」でなければいけない、という僕の勝手な結びつけである。矛盾とは違いますねこれ。すみません。
〇〇とか言っておきながら結局××じゃんこいつ、みたいなことを僕はよく思っていたのだ。それってものすごくつまらない考え方だよな、と思う。本当に。
なんかその××であることをむしろおもしろみとして捉える度量の深さが欲しい。
発言や行動からその人を勝手に決めつけない。少しずつだけど実践していきたいな。

・・・

もうちょっとだけ。
こうあるべき、というのはこうあればかっこいいよね、という理想像だ。そうやって考えてしまう癖があるみたいで、全く理想像に到達できていない自分に辛くなる。今はお金のことが全く理想的ではないので、まだまだだよなあと思っているのだけど、お金に関しても自分の中に「これくらいは稼いでおかなきゃなんもいえねえよ」というのがあって、もうけっこう辛くてしょうがない感じだった。
金がない人がいくら言ったって意味ない、みたいなふうに考えてしまっているときもあったのだけど、よく考えるとそれって、世の中のお金のない人に対して僕がそう思っているっていうことでもあるわけで、つまりお金を持っている人が強くて正しいという価値観を自分自身で肯定していることになるわけで。
これ、どうなんだろう、と思うわけでございます。
だからといって稼がなくてもいいとはならないのだけどさ、自分を肯定できてないやつは、やっぱり誰のことも肯定できない人間になっちゃうよ、と思った。

ちょっとずつできるようになってると思うから、今の自分だからこそ肯定してあげたい。こんなやつでも生きていていい世界の方が絶対いいはずー。

ということでめちゃめちゃな文章であることを肯定して寝ます。ZZZ

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