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2021振り返り

また年が明けましたね。

毎年毎年、なあんにもしなくたって年は明けるんだなあ。去年は仕事にプライベートに、わたしの人生では珍しくしんどいと感じることの多い年だった。ちょっと重いけど、断捨離代わりに書いてみる。

年明け間もなく離れて暮らす家族に病気が見つかって、コロナの影響で会いに行くことも出来ずに悶々と暮らしていたところへ突然の職場の不協和音。年明け3ヶ月間はあまり記憶に無いくらい公私共に、いつどこにいても、寝ても覚めても頭の中に雲が立ち込めているような気分。良くも悪くもいつも楽観的であまりネガティブなことは考えないわたしが、自分史上初めて「全く明るい気分になれない」と感じていた。これはわたしとしては本当に大事件だったけど、それを何とかできるだけの気力も体力も無く、ただただ日々を過ごしていた。とにかく頭の中の霧を晴らしたかった。


そんな中、なんとか気分を変えようとして行っってみた浅草演芸ホールで『笑い』に出会った。落語、漫才、漫談、演芸。久しぶりに笑った。久しぶりに脳に酸素が入ってきたような、気持ちの良い感覚だった。味をしめて前から行ってみたかった和牛さんの漫才を見に、ルミネtheよしもとにも行った。なんだすっごく楽しい。あ、心が弾むってこういう感じだったな って、ちょっと気持ちが軽くなった。ジブリアニメでは主人公の心が大きく動く時に風が吹くけど、その時のわたしにも風が吹いていた。

「今なら動ける」と思った。

その時のわたしの状況としては、前述の病気になってしまった家族を亡くし、職場での人間関係も破綻して、もうどん詰まりだった。何かを変えるためのエネルギーも残っていなかったけど、浅草の芸人さんたちや吉本の芸人さんたちにパワーをもらって、状況を変えるなら今しかないと思った。立て直しのために全ての嫌なことを一旦全部やめることにした。

不思議だけど動き出してしまえばなるようになるもので、捨てる神あれば拾う神ありともいうけれど有難いことに次の仕事も見つかり、約1ヶ月の充電期間を経て、新しい環境での生活を手に入れることができた。完全に新しい気持ちで新生活を始めたかったので、充電期間中に超大規模な断捨離もした。一旦全部やめると決めてから休みを挟んで再スタートまで3ヶ月、激動だったけどなんだかんだやればできるもんだった。


そりゃわたし達大人ですからどうにもならないと思っても自分の力でなんとか生きていかなきゃならないんだけど、やっぱりつらい時もあるわけで、ちょっとした助けやきっかけが欲しい時もあるわけです。2021年、わたしの支えになってくれたのは、家族・友人とあと「お笑い」だった。笑いがわたしにきっかけをくれて、つらさから逃げて新天地を探すパワーをくれた。つらさから逃げてみて分かったけど、自分のために逃げることは全然ダメなことじゃなかった。逃げ出せる力があるうちに逃げた方がいい。逃げる時はなるべく速く、全力で。人生はそんなに長くない。

…と、まあ立ち直れたから言えることではあるけれど、去年1年間は生きていくために色々と学んだ年だったなと思う。今は去年より少しだけ生命力が強くなったので、去年より少しだけ図太く生きてみたいと思う。図太く楽しく、自分を大切に、笑いと共に生きていきたい。そんなことを考えながら、今日もいそいそとお笑いライブのスケジュールチェックをしている。

※写真は特に関係ないけど、ワニに生まれ変われるように祈りながら食べた肉うどん。

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