自分の知らない業界でTikTokを投稿し続けたらめちゃくちゃ感動したという話
こんにちは!アル株式会社でNFTプロジェクト「sloth」のファウンダーをしているワープくんです!
今日はアルやslothとはあまり関係ない話なんですが、高校時代の友人たちと投稿しているTikTokを通じて有意義な学びと気づきがあったので、noteにまとめてみようと思います。
スタートアップスタジオを始めよう
TikTokの話をする前に、全てのきっかけとなった「スタートアップスタジオ」に関する話をさせてください。
きっかけは高校時代の友人(以下、「タカヤス」と記載します)から「スタートアップスタジオを将来的に作っていかない?」というお誘いをもらったことから始まります。
以前別のnoteでも書いたのですが、僕の将来なりたい姿は「やりたいことがある人に対して、やりたいことを一緒に実現できる人」です。
noteではそのために「エンジェル投資家」を目指す、と書いたのですが、タカヤスから話をもらって、スタートアップスタジオを調べてみると、かなり自分が思い描いていたものと近い形式の組織だと思い、興味を持ちました。
スタートアップスタジオを知らない方に向けて端的に説明すると、「同時多発的に複数の企業を立ち上げる組織」となります。
解説しているページも見つけたので、貼っておきます。
スタートアップスタジオを始めるとはいえ、今すぐお互い今の仕事を全部辞めてフルコミットしよう!というわけではなく、まずはサブプロジェクト的に事業を始めてみることにしました。
スタートアップスタジオ最初の事業としての「保育園看護師」
スタートアップスタジオを立ち上げるための最初の事業を模索している時に、タカヤスと共通の高校時代の友人(以下、「チロ先生」と記載します)と数年ぶりに会って話をする機会がありました。
チロ先生は「保育園看護師」というちょっと珍しい職業に就いています。看護学部を卒業し、新卒のタイミングからずっと保育園で働いています。正直、僕はチロ先生が就職するまでは全く知らない職業でした。
(保育園看護師についてざっくりまとめている記事を置いておきます。)
チロ先生とタカヤスと3人で会って話をしていると、チロ先生から「最近、保育業界から異業界に転職したら待遇変わるのか気になって転職活動をしてみたが、転職エージェントから一般企業に転職をするのは難しいと言われてしまった。」という話が出ました。(もちろん、エージェントの相性や、外部環境の問題も多分にあるので、一概に保育園従事者が異業界に転職できないという話ではないです。)
チロ先生は「絶対に転職したい」というわけではなく、「今すぐ転職を真剣に考えているわけではないが、待遇面を考えると保育業界は厳しい。本当は保育業界はとても楽しいし、ずっと働いていたいと思っている。」という状況だったのです。
さらに深く話を聞いていくと、保育園看護師としての課題感や保育業界への展望などが無限に出てきて、正直圧倒されました。こんなに保育業界のことを考えている人間が「待遇」という一点のみで保育業界を離れることを検討せざるを得ない状況自体がもったいなく感じました。
というわけで、チロ先生とタカヤスとスタートアップスタジオの最初の事業として、2023年9月からTikTokのチャンネルを始めることにしました。
なんでTikTokなの?!
突然TikTokが出てきて突拍子もないなと思った方も多いと思います。結論から言うと以下2点です。
将来何かをしたいと思った時にコンテンツで力を持っておくことは応用が利くから
2023年現在で持たざる者が新しいことを始める時に一番レバレッジが効くのがTikTokだから
スタートアップスタジオ最初の事業としては将来的に「日本で保育士や保育園看護師が当たり前に年収1000万円をもらえるようにする」世界を作れるようにしたいよね、という話をしています。
「日本で保育士や保育園看護師が当たり前に年収1000万円をもらえるようにする」というビジョンを達成する具体的な方法はいくつもあります。どんな方法を実践するにしても、コンテンツで影響力を持つことは絶対にプラスの影響になると考えました。
なかでもTikTokを選んだのはTikTok自体がフォロワーの多寡よりもアルゴリズムを優先してくれるので、新規参入に有利なプラットフォームだと感じたからです。
「保育士」という職業のすごさ
TikTokを始めたものの、毎日TikTokの撮影だけをしているわけではありません。そもそも保育業界や保育園看護師の業務に対する解像度を上げるためにチロ先生の同僚や元同僚にタカヤスとインタビューを実施しています。
チロ先生の元同僚の方にインタビューする中で、一番感動した話を紹介させてください。
元同僚の方は新卒から保育士として働いていたものの、チロ先生と同じような「待遇が厳しいから」という理由で事業会社に転職された方でした。事業会社に転職して、保育士時代に比べて待遇面は改善され、ご家族との時間も過ごせているそうです。
その方に「もし仮に待遇面が改善されたとしたら保育士に戻りたいと思いますか?」とお聞きしたところ、即答で「絶対に戻ります」との回答をいただきました。
続けて、「自分の人生の中で一番楽しかったのは保育士としての業務だった。あれを超える体験は転職してから一度もない」と言っていて、自分はかなりの衝撃を受けました。
一般的な転職を経験したことあるビジネスパーソンの感覚として「業務内容のことだけなら絶対に前の会社に戻りたい」みたいな感想を持つことは極めて稀です。
「待遇さえ改善すればもう一度戻りたい」と即答されたことも、「人生で一番楽しかった体験」を待遇面が原因で辞めざるを得なかったことも、自分にとっては大変な衝撃でした。
チロ先生や元同僚の方が特別というわけではなく、保育士の多くは自分なりの「保育論」があり、仕事に対して愛着を持っている一方、待遇面でどうしても課題が生まれてしまう現状を知って、より一層この領域で何かできたらいいなと思うようになりました。
必ずしも今すぐわかりやすいものにしなくてもいいかも
チロ先生とTikTokを始めてから、保育領域における議論を重ねることが増えてきましたが、いつも「どうやってお金にするべきかが難しいよね」という話に行きついていました。
しかし、現職のアル株式会社代表のけんすうさんの以下のnoteを読んで、少し考えが変わりました。
中でも一番影響を受けた文章を以下に引用します。
正直チロ先生と話している時には「保育園看護師って多くの人にとってはぴんと来ないから保育士ってことにしちゃおう」とか「より一般的にニーズを得やすいのはわかりやす育児のTIPSなんじゃないか」とか思っていました。
しかし、けんすうさんのnoteを読み、チロ先生と議論を重ね、保育園看護師や保育業界の専門知識を学ぶに連れて「もしかしたらちゃんと保育園看護師としてのバリューを押し出した方が長期的には良いかもしれない」と思うようになりました。
一時のわかりやすさや目の前の事業としての「わかりやすさ」という呪いに屈してしまうことがもったいない領域だと考え始めたので、もっと長期的に真剣に向き合っていこうと今は思っています。
さいごに
保育業界について色々書いてしまいましたが、アルという会社を辞めるつもりは今のところまったくなく、引き続きslothを盛り上げるために全力を尽くす予定です。
とはいえ、普段の業務とは全く違う領域で活動することが結果としてslothやアルでの業務に良い影響を与えることがあるな、と実感した次第でした。
今後はもっとアルやslothの発信もしていきますし、チロ先生との話もたまに投稿していこうと思うので、是非noteをフォローしていただけると嬉しいです!
【宣伝】チロ先生のTikTokチャンネルを宣伝させてください!保育園の日常や保育園看護師の仕事内容といった真面目な内容から、ネタっぽい保育園あるあるも投稿しています!良かったらフォローしてください!
【宣伝2】チロ先生の動画に「保育園看護師になりたいんですがどうしたらいいですか?」という質問コメントをもらえて嬉しかったので、チロ先生の話を聞きながらnoteを書きました!絶対読んでください!
サポートしてもらえたら、マンガを買います!!