船乗りの彼女②乗船中のコミュニケーションその1

ふなのり(外航船員)の彼女です。
現在、彼氏はお付き合いをはじめてから2回目の乗船中なのですが、乗船中と下船中のコミュニケーションギャップがヤバイ。なんせ、

『3ヶ月の休暇』↔『6ヶ月の乗船』

このような勤務体制でして、
この6ヶ月の乗船期間、ほとんど会えないです。

1回目の乗船中は、コロナ前でした。自分の休みと、彼氏の船が港につくタイミングが会えば『訪船』という形で会うことができます。
運よく4回会うことができました。
けれども基本は会えないし、連絡も頻度が限られる日々が続くため、
寂しい、コミュニケーション不足、会いたい、好きな気持ちを上手く発散できない、心の落ち着く日がない…。
といったように、心が毎日荒れてました。思い返すと辛い。

2回目は、コロナの影響で会えていません。連絡頻度も増えるわけじゃない。けれども、休暇中の日々を思い返しては『あれ…?耐えられるどころか離れていても幸せ…』という心境に陥れているから、下船中のコミュニケーション、ホント大切。

3回目の乗船中も、コロナの影響で会えませんでした。

一番実感するのは、『大切な人が側にいる』状況が当たり前じゃないぶん、一緒に過ごす時間がかけがえなく幸せに思えるということ。
お互い、会いたいときに会えないです。過ごす場所が陸と海となると、電波問題や時差も発生します。
でもやっぱり好きだし、大切にしたい関係だから、待つしかない。
会える日まで、待とう。
彼も頑張っている、私も頑張ろう。
そんな乗船中の心境です。

乗船中のコミュニケーション

①LINE(1日1〜2往復)

海のど真ん中にいると、電波が入らない。お互い仕事していたり、人付き合いもあれば連絡するタイミングが合わないことも多々ある。なので、可能な限り朝と夜の2回は連絡しよう…と思っている。
船の揺れが酷くて、3〜5日間ほど電波が入らず、連絡がとれない日もあった。
連絡がないと、まず生きてるのか心配になるけれど、だいたいは電波がないと思ってどっしり構えるしかないのが辛いところ。
あと、画像データが大きすぎると読み込めないときがある。wifi使用量の制限がある船だと、受信量に気をつかって画像データサイズを小さくして送ったりする。一日でwifiを使える時間が決まっていたりもする。

やりとりが少ないぶん、話したいことを話したいタイミングでできなかったりするのは辛かったりもする。
なので電話したタイミングで話したいことや、下船してから行きたいことをLINEのノートを使って共有したり、Twitterにメモ代わりに呟いたりして忘れないようにする。それで紛れなかったら、友人に話すし、行きたいところに友人を連れて行く(笑)

twitterと友人にはいつもお世話になってるなぁ。ありがたい。

②電話(20日〜30日に大体1回※電波状況・航路・船・お互いの頑張りによる)

1・2回目の乗船中。
海上で電話すると、タイムラグがあったり、声が途切れて聞こえなかったり、そもそも繋がなかったりでストレスかかるので、ほーんとに稀にしかしなかった。しかし、船によってはwifiで電話できる船もある。当たり外れが大きい。
大体が、船が入港したタイミングでしてます。
日本に着いたときは日本の電波で。
外の港に着いたときは、ありがたいことに彼氏がその国のデータ通信を契約して電話してくれる。ただし、契約したけれど電波が入らず電話できなかったこともあったから、港によっても電波問題は発生する。
目的地(港)までの到着日数だったり、船によって入港している日数も違うから、どのくらいの頻度で電話できるかは船による。

大体は彼氏から航路について聞いて電話できるタイミングを教えてもらう。しかし『Find Ship』等という船追跡アプリで、自分でも航路や到着日を確認したりもする。(陸から離れると、所在地が反映されなくなるのが難点だけど、いつ頃陸に到着するかわかる。到着日の頃には電話できるかもしれないと予測をつけられたりするから、オススメ!)

ちなみに船内電話は使わず(結構な金がかかる)、LINE電話を使っている。海上でも電話が繋がりやすいアプリがある…という噂だが、私は試したことがないので詳細はわからない。試すならば、海上でアプリのインストールは出来ないから、日本に着いたタイミングでインストールしてもらうといいかも。
私は、どうしても声で何かを伝えたいときは、ボイスメッセージを使っております。

知り合いは、海上でもタイミングを合わせて電話をしているみたい。頑張れば電話回数も増やせるかもしれないけれど、お互いが負担にならないよう、ニーズを伝えあって納得できる形を取れたらいいですね。
可能なら毎日でも電話したい!なんて思ったら不満がふつふつと………!
そんなときは、言いたいことをメッセージで伝えてしのいでました。

③訪船(乗船中、唯一会える手段!!!)

日本の港に船が着いたタイミングで、船にお邪魔したり(≒訪船)、または船員が買い出し等で上陸した時に会ったり。会える喜びを噛み締めて、下船するまで生きる!!という気持ちになれる。
訪船で職場や生活環境、船員達の仕事も知れて、仕事への理解が深まるのもいいところ。
コロナで、今の時期は会社によっては訪船できたり、できなかったりするようですが…。

この話は、また別のノートで書くこととします。



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