金ロー「ミラベルと魔法だらけの家」を見なさい
まさかの大勝利
全ディズニーファンが徒党を組んで(いや組んだつもりはないが)投票した結果、まさかまさかの圧勝をしてしまった11月中旬からの金曜ロードショー4週連続ディズニー作品。我々もあまりにも贅沢なラインナップに顎を外しました。
・ミラベルと魔法だらけの家
・プリンセスと魔法のキス
・ノートルダムの鐘
・ズートピア
現在も顎は戻っていません。未だに信じられない。
ズートピアはまぁおいとくとして、上3作は「ディズニーファンが選んだ全人類に見てほしい傑作」であることに間違いありません。ノートルダムは若干異色作ですが、名作ではあります。
みんなに楽しんで見てほしいので、中でも私の思い入れが強い「ミラベルと魔法だらけの家」「プリンセスと魔法のキス」のおすすめ投稿をさせていただきたいと考えております。今回はミラベルと魔法だらけの家です。
少しでも気になったよという方はぜひぜひぜひぜひぜーーーひ金ローで見てみてくださいな!
※ちなみに私はプリキス、ミラベル、スティッチで投票しました。おほほほほ。
家族を愛するということ
ミラベルと魔法だらけの家(現代Encanto)はエンカントという特別な地で魔法の力「ギフト」を与えられた特別な一族の、家族の物語です。
一人ひとりにギフトが与えられる中、子どもたちの中で唯一ギフトを与えられなかったミラベル。彼女は魔法の力が消失していく家の危機に奮闘する中で家族や家を知り、問題の本質を理解していきます。
本作のテーマは「家族愛」そして「見ること」です。
わりと有名な話ですが、ミラベルはディズニーヒロインでは異色の「メガネキャラ」になっています。
これはミラベルが「見る者」であることを表していて、我々はミラベルと共に家族の本当の姿を見る旅に出ることになるのです。
特別なギフトをもらい、一家に権力があり、なにもかも最高!なように見える一族に生まれたミラベルという「期待外れの子」を通じ、我々は家族の真実を知ります。
大切なのは「家族の本質を知っていることと、家族愛の大きさは決してイコールではない」ということ。
ミラベルがどれだけ頑張っているか、どれだけ傷ついているか誰も知らなくても、ミラベルは家族を愛しているんです。家族のために動くからこそ、ミラベルの本質には誰も気づけないのです。本作ではこの「気づけないこと、気づくこと」が鍵となります。
家族の軋轢を感じたことのある方、コンプレックスを抱えたことのある方、家族を愛する方、ミュージカルアニメ大好きな方、あと全人類にオススメです。
リン・マニュエル・ミランダという天才
ディズニー作品はサウンド方面にも優れていることで知られています。
特に白雪姫から始まってミュージカルアニメーションでは右に出るものが居ないんじゃないでしょうか。
中でも特に有名なのはアラン・メンケンの音楽でしょう。彼はリトル・マーメイド、アラジン、美女と野獣、上で述べたノートルダムの鐘など多くの人気作で最高の曲を手掛けた作曲家ですね。
そして今、このアラン・メンケンに並ぶ根強い人気を持つ作曲家が居るのです。それがこのリン・マニュエル・ミランダ。
彼はディズニー長編作品「モアナと伝説の海」でとんでもないミュージカルナンバーを描き、作品のクオリティを飛躍的にブーストします。
「How Far I'll Go(どこまでも)」や「You're Welcome(俺のおかげさ)」は近年のディズニーの中でも名曲として知られます。聞いたことないなら聞いてほしい。
実写版リトル・マーメイドではアラン・メンケンとの合作もあり、アランがインタビューでべた褒めする天才です。
このとんでもねぇ男が惜しげもなく才能を発揮したのが今作。
特に「We Don't Talk About Bruno(秘密のブルーノ)」は米国ディズニー史上最高売上を叩き出した名実ともに最高傑作なのです。
オタクではない一般の方々が狂ったように唱えてた「レリゴーレリゴーの曲」より売れたんです。
逆に日本人がこの名曲を、名作を知らんことのほうが理解できないというレベルの売れ方をしています。本当にガチでクッッッッソ売れたし流行った。正直今も流行ってる。ミラベルは本国マジック・キングダムでグリーティング施設があるくらい人気なんです。
最近、世のアンチ共は「最近のディズニー作品は売上が悪い!売上がない作品は評価されてないってこと!これだから最近のディズニーは駄目!」とカスみたいな視野の狭さで自分が恐ろしいバカであることを垂れ流していますが、今作は音楽だけで言うと類を見ないほど売れています。時期さえ違えば作品自体もバカ売れだったでしょう。疫病の煽りをモロにくらった作品らしい異質な売れ方ですね。
時期が悪かった不遇作品
ディズニー長編映画の興行収入は2020年を境に激減しています。
これは言わずもがなコロナウィルスの流行の影響でしょう。
2020年代最初のウォルト・ディズニー・スタジオ作品である「ラーヤと龍の王国」はアジアをモデルにしたハイファンタジーで、ストーリーもキャラクターもかなり良い作品なのですが、あのそびえ立つクソ作「シュガー・ラッシュ:オンライン」よりはるかに興行収入が低い結果となっています。本当に狂った時期でした。
何を間違えたのかわからない世界線で、二作目として世に発表されたのが今作です。あまりにも時期が悪かった。世のディズニーオタクは歯軋りして悔しがりました。これを、病気なんかのせいで、見てもらえない。どれほど時勢を恨んだか。素晴らしい作品だからこそオタクは涙を流し、必死の布教をし、なんとか「口コミでいい作品と知っている」という層が増えてきた程度。
世間にしてみれば、ディズニープラスに入らないと見る機会がなかったと言ってもいい今作なんてそうそう見ることができないんです。
オタクが悔しくて悔しくて涙を流していた頃合いに出てきた「金曜ロードショーで流してほしいディズニー作品アンケート」
こんなもんこうなるに決まっている。
おまとめ:この機会にぜひ見て!!!
上記の通り、ミラベルと魔法だらけの家は見た人誰もが認める傑作でありながら、世間の目に触れることが少なかった不遇作品です。
それが今回全国で流れることに喜びしかありません。
ぜひ、是非見てください!
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