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またしても週刊誌で報じられた維新のハラスメント疑惑

次期総選挙に向けて候補者擁立を進める維新の会。維新の会として統一地方選挙の勢いに乗って国会でも議席を伸ばしたいところです。

しかし、勢いに乗るどころか勢いを削ぐような事態が発生しています。大阪維新の会府議団代表を務めていた府議のハラスメント疑惑が浮上したのです。この府議は代表を辞任し、離党届を提出しましたが大阪維新の会は最も重い除名処分にしました。

これでハラスメント疑惑は一先ず終わりを迎えたと思いましたが、新たに別のハラスメント疑惑が週刊誌によって報じられたのです。

またしても発覚したハラスメント疑惑

府議団代表に浮上したハラスメント疑惑。当初は厳重注意という甘い対応をしていましたが、最終的には除名処分という最も重い処分になりました。

この処分をもって維新のハラスメント疑惑は終わりだと誰もが思いましたが、新たな疑惑を週刊文春が報じました。

吉村洋文大阪府知事ら歴代党幹部のSP役を務めてきた日本維新の会交野市支部の高石康幹事長(54)から、繰り返し威圧的な言動を受けたとして、大阪維新の会の女性府議が党のハラスメント調査に対し、被害を申告していることが、「週刊文春」の取材でわかった。また、高石氏が過去に女性府議らに対し、高圧的に「死ねばもろともでやる気あんのか」「ほんま次ないで」などと発言する音声データも入手した。

“恫喝音声”入手「ほんま次ないで」 維新・女性府議が吉村知事SPからのハラスメント被害を党に申告

前回のハラスメント疑惑は大阪府議団代表でしたが、今回の疑惑は交野市支部の幹事長だというのです。相次いで役職者による疑惑が報じられるとは異常事態です。

さらに週刊文春によるとこの幹事長は、過去に街頭での威圧的行為が問題視され、関西写真記者協会から抗議されたことがあるというのです。

驚くハラスメントの内容

今回のハラスメントの発覚は、前述の大阪府議団代表のハラスメントを受けて実施した全所属議員を対象にした被害調査の過程で発覚したと言います。


その発覚した内容が驚くべきものでした。

〈月一回、支部役員により支部会議が行われているが、暴力的言動が多い。交野市議会議員3名を含む交野支部役員はその暴力的言動に委縮(ママ)。190cmを超える身長と威圧的言動に、私も、体格的に劣る女性であるため時に恐怖を感じる。具体的には、(1)意見を聞かず一方的に主張する、(2)怒鳴る、(3)机を叩く、(4)支部役員を「お前」呼ばわりするなど。直近では、今年、5月20日の支部会議において、(1)(2)(3)(4)があり、(3)については、当該会議に出席していた顧問の中司参議院議員(ママ=中司宏氏は衆院議員)に注意を受けた。なお、当該会議は公的な場所である交野青年の家で行っていたので、会議室の外にいた支部会議後の政務報告会参加者(維新党員)及び隣室を使用していた一般市民の方数名(別の党の交野市市議会議員もその中にいた)が聞こえてきた当該言動に驚いたとの報告があった。一般市民の方に、この暴力的言動が話題になり始めた〉(下線ママ)

“恫喝音声”入手「ほんま次ないで」 維新・女性府議が吉村知事SPからのハラスメント被害を党に申告

一般市民にも知れ渡った暴力的言動。そして自らの力を誇示するような言動もあったと言います。

「あの橋下徹でも、俺が怒り狂っているとき、『高石さん、ちゃんと話するから待ってや』みたいに言うから、もの言われへん。松井一郎でもそうや」
 そのうえで、以下のように述べていた。
「わかってるけ、美好。次偉そうなこと言うたら、ほんま次ないで」

“恫喝音声”入手「ほんま次ないで」 維新・女性府議が吉村知事SPからのハラスメント被害を党に申告

「ほんま次ないで」という言葉を素直に受け取ると、次の選挙での公認等を与えないと聞こえます。「ほんま次ないで」という言葉は政治生命を脅かしかねないものです。

このハラスメント疑惑について、被害を受けた方は週刊文春に「事実です」と語り、加害側と報じられた方は「申し訳なかったとお詫びした」と語る一方で、記者からの「恫喝やモラハラでは?」とのと言いかけに次のように答えています。

――恫喝やモラハラでは?
「それこそ、僕へのハラスメントやと思います。身体が大きいから乱暴やと言われる。恫喝って受け止められたら直さなというのはもちろんわかっているけど、こっちの言い分としては怒るには理由があるやんかと」

“恫喝音声”入手「ほんま次ないで」 維新・女性府議が吉村知事SPからのハラスメント被害を党に申告

相次いで発覚したハラスメント疑惑。今ではハラスメントは社会問題と言っても過言ではない重大な問題です。

地方で躍進し、国政でも躍進を目指す維新の会には見本となるような対応をしてもらいたいと思います。

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