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朝顔観察日記

朝顔に、ようやくつぼみがつきました。

北海道は夏が短いので、できたら7月から咲いて欲しいのだけれど、上手くいきません。

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つぼみがついたのは、2016年に採取した種から育てたもの。特に好きな色形ではないけれど、たまに種取りをして子孫を残しておかないと、種が古くなってしまうので、蒔いたもの。

さほど魅力を感じていない品種に限って、大量に種が取れてしまう不思議。そして、そういうものは発芽率もいいので、種が減らない。しかも、結実しやすい。

自然の摂理ですよねえ……。生命力が強いというか、生き残りやすいものが残っていくんですね。

今年は発芽が上手くいかず(多分、子孫を残しておきたい古い種を中心に蒔いたせい。冷蔵庫保管してあるけれど、もうそろそろ種の寿命なのかもしれない)、二度ほど蒔き直したので、発芽そのものが遅くなってしまいました。

上手くいく年は6月上旬には発芽するんですが、今年は最初の発芽が6月22日でした。

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この種の初代は、子供が小学校一年生になったときに、一学年上の児童から贈られたもの。小学校の伝統で、前年の授業で育てた朝顔の種を新一年生にプレゼントしてくれました。

子供は学校で朝顔を栽培していた(みんなが経験するアレです)ので、家で私が育ててみたのです。朝顔を育てるなんて、それこそ小学校以来。貰った種を5粒全部蒔きましたが、残念ながら発芽したのはひとつだけでした。

その年は、無地の紫紺の花が咲きました。

その花から採れた種を翌年に蒔いてみたら、なんと紫紺に白の覆輪が入った花と紅紫色の無地の花が咲き、驚きました。同じ親から採れた種なのに。

不思議に思って調べてみると、朝顔は変異が起きやすい植物なのだそうです。

遺伝上の形質分かれなのか、トランスポゾン(動く遺伝子)によるものなのか、前年は子供が持ち帰った朝顔も並べていたせいで、交雑してしまったのか……判断ができませんが。ただ、朝顔は基本的に自家受粉なので、他の朝顔との交雑は考えにくいなあと思っています。

翌年に同じ紫紺の種をもう一度蒔いたところ、無地の紫紺が咲いたので、この株の種は、わかっているだけで三種類の花が混ざっています。種の外見からは見分けがつきません。

細かいことは置いておいて、たまに予期せぬ花が咲くと嬉しいです。

前年と同じ花でも楽しいので、朝顔は毎年育てます。

私は毎年、朝顔の観察実験をしているようだなあと思います。

毎年、大量に種が採れてしまうので、蒔ききれなくて大変です。蒔く分だけ採ればいいのかもしれないけど、見たことがない花が咲く種が混ざっているかもしれないと思うと、ついつい全部取っておいてしまいます。

現時点で、一生かかっても蒔ききれないくらいの量があります。

さて、この鉢は2013年紫紺→2014年紅紫→2016年紅紫の子供なので、紅紫の花が咲くと予想しています。

夕方、つるの巻き直しにいったら、一番大きなつぼみ(明後日くらいの開花かな……?)に、少しだけ赤紫色のスジが入っているのが見えました。

ただ、つぼみに入るスジが、そのまま花色ではないことも多いので、油断できません。

赤紫色のスジのときは、紅紫・紺・紫などの花が咲きます。

現時点でわかるのは、白や淡いピンクのような淡色ではなさそうだ……ということだけ。

さて、何色が咲くかな?

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