「発想浪人生」 独立して5年間の浪人生活
このフードデザイナーは発想の中をまだ生きている。思いついては壊し、思いついては壊しを繰り返しながら・・・。
アシスタント時代、「頭から血が出るほど考える」という師匠の言葉を頼りに今日まで。まだ血が出たことのないワタシは「発想浪人生」と言えよう。
フミコレ限定配信スタート 「発想浪人生」
このフードデザイナーは、浪人生活5年目である。今もまだ浪人中だ。「枠にとらわれたくない!」と、他とは違うことをアピールしたかった尖に尖った時代から、「何のためにやってるかわからんなぁ〜」と燃え尽き症候群になっていた鎮火時代まで。そんな浪人生がある時、インタビュー記事でこんなことを語っていた。
現状に不満があると勝手に未来もネガティブに捉えてしまうけれど、現状に満足していれば将来に不安を抱くことはないのかも、と気づけたのもこの仕事のおかげです。
女性ファッション詩 2018 3月号
「25歳の肖像 (細川芙美) 」より
昨今の世の中のように、不安になりがちな状況では「いい未来」を描くことは非常に難しかったりする。不安にソースを塗って食べる事が主食な浪人生活では、味の上塗り作業は日常茶飯事である。決して美味しいなんて言えたもんじゃないけど、食べ慣れると不思議なもので、気がついたら完食している。人生なんてそんなものなのかもしれない。今見えているものなんて、何年後かの自分からすれば小さな事件、思い出に過ぎない。ただ、過ぎ去った後に「なんと言っていたいか」、そしてその最中「どう在たいか」が今必要な未来の自分につなぐ襷であろう。
プロローグ
「穏やかな人生を送るだけでは、今までの過去とは採算が合わない」幸せへの異常な執着を持った18歳。その夢を叶えるべく走ってきた28歳のワタシが今、10年前の自分に伝えたい事。もしかするとその中に、来る氷河期に立ち向かうための、突破口やヒントがあるのかもしれない。過去から読み解く自分の可能性と、今を生き抜く方法を、頭から血が出るほど考えよう。
本書の紹介
フードデザイナーで独立したのは、肩書が自分の名前でありたいと願ったからだ。生い立ち、生き急いだ日々、そして現在までの5年間を集約した、フードデザイナーhumi hosokawaの等身大ドキュメント。家無し、ツテなし、お金もなし。リュック一つで上京してきた彼女が事業を成すまでの秘密。
発想浪人生 独立して5年間の浪人生活
著humi hosokawa (細川出版)
Copyright © 2020 humi hosokawa
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