ふみづき

なんとなくつぶやく独り言とか、創作の話。 色々、呟いてきます(o^―^o)✨ カクヨム…

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なんとなくつぶやく独り言とか、創作の話。 色々、呟いてきます(o^―^o)✨ カクヨムにて、オリジナル小説を連載中です。 こちらでもお話、再掲載(カクヨムから)したりします。 よろしくお願いいたします。

最近の記事

『少女の幸せは、不幸とともに訪れる』:恋愛/異世界/歳の差/幼馴染

 見ているだけで幸せか? だなんて問いは愚問だわ。  だってほら、私を見たらわかるでしょ?  そう、見てるだけでも幸せが訪れるのよ。不幸も、だけどね。  それでも幸せなの、きっと。 『少女の幸せは、不幸とともに訪れる』  今日もただひっそりと、彼の人を見つめていた。  そうしたらきっと、幸せが訪れる。  見つめているだけで? と言われるけど、少女リディア・エナ・ダーフェルには十分すぎるほどの幸せな一時なのだ。  だから、その日も見つめていたのだ。  もちろん、ひっそり静

    • 魔スコット・ガーディアン:プロローグ

       なあ、お前は、覚えているか? 覚えてるよな。    それは今から八年前、少年いづるが八歳の頃の話。  その年は四月に入ってから一週間以上も、ずっと雨が降っていた。鈍い色の雨雲から細かな雨が地上に降り注ぐ。決して激しい雨ではない、小雨のような弱さに関わらず、一向にやむ気配がなかった。  あの日も、相変わらずしとしとと雨粒が大地を濡らしていた。 「今日もやまないや」  まあ、いいや。どうせ外に出たって楽しいことなんてない。  両親が他界し、父と母の兄弟たち、親戚が

      • みっくんの魔法使いの日々✨魔法使い4日目✨

        今日はね お母さんが魔法使いなら  使える薬草も覚えなさいって  だからいま 使える薬草を さがしてるんだけど これかなぁ なんか違うかな えっ? 薬草の表情をよく見るの?  うーん おこってるような ねむそうな顔 してる あっ あっちの子 いま わらったよ! そっちの子は 目を ぎゅっとつぶってる  お母さんが言っていた薬草の子は あれだねっ あとは   あっ 美味しそうな木の実だっ  お母さんと皆でたべよっと♪ えっ? あっ そうだった  やくそう 薬草っと! ふ

        • cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(九)✨

             サガミ・エデル・ラスティ。  突然、アリアの目の前に降りてきた少年。  ほぼ巻き込まれる形ながらも、あの場から連れ出し一緒に逃げてくれた。  お人好しというのか、流されやすい性格とでもいうのか。  出会ったのはほんの十数分前で顔見知りでもなんでもない通りすがりの人物。 (どうしてサガミは助けてくれたのかしら。なんて、私がお願いしたからだろうけど)  それにしたって、お人好しすぎやしないだろうか。  明らかにただ事ではないだろう場面の中心にいた少女へ、手を差し伸べる

        『少女の幸せは、不幸とともに訪れる』:恋愛/異世界/歳の差/幼馴染

          みっくんの魔法使いの日々✨魔法使い3日目✨

          今日は 雨しとしと お外で 魔法のれんしゅうできないな ちょっとさみしいけど  でも 皆でいっしょに おウチでごはん  おいしいからいいや うさぎさんには おいしい とっておきのにんじん あげるね えっ? このおにぎりさんはね とらさんとみっくんのぶん ふふっ お母さんといっしょに 作ったおにぎりだよっ うーんっと おにぎりさんの具はね うめとおかかと あとちょここ! えっ?ちょここは甘いけど それっておいしいのって? あんこのおモチとおんなじで きっとおいしいよ う

          みっくんの魔法使いの日々✨魔法使い3日目✨

          cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(八)✨

          「こっちはリンゴたっぷりのパイに、洋梨と蜂蜜のコンポート。パイには生クリームたっぷり添えてるからつけて食べるのもありだよ。で、こっちはまろやかなミルクのシチューに焼き立てのパン、さあ召し上がれ」  あっという間に用意された美味しそうな食事に、思わずアリアのお腹が「ぐぅ」と鳴る。しまった! と、アリアは恐る恐る横を見ると 「お腹、空くよねえ」 「……う、うう」  それはもう楽しそうな笑顔を浮かべながら、アリアを見て微笑むサガミがいた。  気恥ずかしさからロープのフードで顔を隠す

          cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(八)✨

          cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(七)✨

          「あれー? めずらしいねサガミさん。来たかと思えば、女の子連れてるじゃん」  アリアはその声の主の第一声になんとなく、むっとした。  その店は細い裏路地の奥の方にあった。  サガミとアリアが来るのが分かっていたように、開ける前に店のドアががちゃりと開いたかと思えば少年特有の高い声で、先ほどの第一声が辺りに響き渡ったのだ。  にこにこ、いや、ニヤニヤと言った方が正しいか。  そんな表情を浮かべた割烹着姿の色白な少年。  あちこちハネたくせっ毛ある薄桃色の髪を後ろで団子にまと

          cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(七)✨

          cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(六)✨

           さてこれは、少女・アリアの一件が起る前へ遡ること数十時間前、とある人々の会話である。 「ねーねー、シェルー! サガミ見なかったー?」 「見てないが」 「えー、本当? どこにいってるか知らない? サガミの部屋を見たら、本が崩れてるだけで誰もいなくてさ」  幾つもの淡い電灯に照らされた真っ白な廊下で、分厚い紙束と本片手に歩く長髪の青年のもとへ、蜂蜜色の髪をあちこちハネさせた青年がぴょこぴょこ飛ぶように追いかけ声をかける。  長い廊下——大きく連なる窓の外には、小さな無数の銀が

          cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(六)✨

          cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(五)✨

           それが彼とアリアとの出会いの冒頭である。アリアは困惑しながらも、すぐにこれは使えるかもしれないと考えた。そして 「突然、貴方が空から降ってくるからいけないんじゃない。巻き込まれたんじゃなくて、巻き込まれに来たの間違いでしょう!」 「そうかもしれないけどね」 「観光案内はあとでいくらでもしてあげる、というかこの状況なのよ、ヒーローとか善人じゃなくても、通行人でもなんでもかまわないから助けてほしいの!」 「……うん、なんていうか、むちゃくちゃ変な言い方のお願いだよね。気持はわか

          cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(五)✨

          cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(四)✨

           細い路地裏を静かに、足早にアリアは駆け抜ける。 「っ、はぁはぁ」  全速力など、いつ以来だろうか。普段はおしとやかに、慎ましくと制限されていたアリアにとって久しぶり過ぎる運動量だ。  ただ、懸命に走り抜いた。  後方からの複数の足音、立ち止まるわけにはいかない。 「っ」  そして。  空から、邂逅は訪れる。  足をもつれさせ思わず転び、追い付かれ、危機一髪のところだった。  路地裏に追い詰められた、アリアの前。  たんっ。    クリーム色のロングコートを翻して軽やか

          cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(四)✨

          cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(三)✨

           意気込んで飛び出したものの、すぐに見つかって取り囲まれているという状況なのだから。さぞ追ってきた彼らには、アリアの逃避行はバカげた反抗に見えているだろう。  そして、あの彼にも。 「これで満足致しましたか、アリア様」 「……っ」  やはりこの従者の、トヅカの掌に踊らされていたのだ。薄暗い路地裏は、一歩後ずさると背後は壁だ。  もう、逃げ場はなかった。  どれだけ足掻こうと、変えれない悔しさにアリアは唇を噛みしめる。トヅカを睨みつけるも、彼はただ感情のない瞳で見つめ返すだけだ

          cosmic blue✨第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(三)✨

          cosmic blue✨第一章(二)✨

          第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(二) 「失礼します、入ってもよろしいでしょうか」  低い男の声が聞こえて、アリアは苦虫をかみつぶした顔をするも、瞬時に無表情に戻し「どうぞ」と抑揚のない声で返した。 「失礼します。あぁ、アリア様。一段とお綺麗になられましたね、きっと相手の方も見惚れるに違いありません」 「そう」 「はい」  鏡の向こう――  うっすらと微笑む、背の高い銀髪の青年が見えて小さくため息つく。  すっと、アリアは席を立つとくるりと振り返り、彼をまっすぐ見つめて口

          cosmic blue✨第一章(二)✨

          noteはじめてから。 前に書いた話の読み返し、改めて見直す機会になってる。 とてもいいなあと思う😊 話は変わり、吉野家のカービィ。ゲットできなかった。 あのピンクの入れ物、かわいかったなぁ。 また、やるときは一回は購入したいな。

          noteはじめてから。 前に書いた話の読み返し、改めて見直す機会になってる。 とてもいいなあと思う😊 話は変わり、吉野家のカービィ。ゲットできなかった。 あのピンクの入れ物、かわいかったなぁ。 また、やるときは一回は購入したいな。

          cosmic blue✨第一章(一)✨

          第一章・夢見た自由と、伸ばされた手(一) 『ならば行こう、その先にあるのが光無きソラだとしても』                          知らない、こんな先が待っていたなんて、知りたくなかった。 「アリア様、そろそろお支度の時間でございます」 「……」 「では貴方たち、アリア様のお支度を」 「はい」 「かしこまりました」  当たり前のように支度に取り掛かる侍女たちを鏡越しに見て、少女、アリア・オズ・キャンベルは小さく溜め息つく。  なんの返事をすることのないア

          cosmic blue✨第一章(一)✨

          cosmic blue✨プロローグ✨

          「ヒーローとか善人とかじゃなくても、通行人でもなんでもかまわないから助けてほしいの!」 「……うん、なんていうか、むちゃくちゃ変な言い方のお願いだよね」  彼の呆れた表情を見ても、助けてくれる、そう感じた。  きっとこの時、彼はどんな言葉でも手を差し伸べてくれただろう。  そう直感。  彼がソラから降ってきて、私と目があったときに感じた直感。  この一つの希望を掴みたいと願った。 「お願い、サガミ」  私に、ソラの自由を。  さあ、手を差し伸べてくれるのは、果たして。

          cosmic blue✨プロローグ✨

          cosmic blue✨目次/紹介ページ✨

          『さて、君が手にするのは一つの自由だろうか、あるいは――』  一人の少女は決意する、自分を囲む小さな世界から飛び出すことを。  一人の少年は偶然にも、少女へ手を差し伸べる。それが少女の運命を大きく変えることになると知らずに。  さて、彼女彼らに宇宙(ソラ)が見せるのは、無限に広がる希望の煌めきだろうか、それとも暗く淀む、沈んだ宇宙(ソラ)だろうか。 ✨SFファンタジー(恋愛要素有)っぽくを目指し更新中です。 (カクヨムにて、連載中のお話です😊) 以下↓こちらにリンク、貼

          cosmic blue✨目次/紹介ページ✨