初の女性総理を目指す高市早苗前総務大臣

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(東京新聞より)

世間で注目されている自民党総裁選に、高市早苗前総務大臣が記者会見を行い、正式に総裁選出馬を表明しました。高市氏が総裁選で総裁に選ばれれば、女性初の総理大臣の誕生となります。

女性初ということだけではなく、高市氏には注目するべき政策があります。政策本位で高市氏を見ても、十分、注目に値する総裁候補です。

総裁選出馬記者会見で、誰もが心配している新型コロナ対策について、重症者数、そして死亡者数の極小化、そして自宅療養者数の減少というものを目指して重点的に取り組むと語っていました。

時間が限られていた会見で、高市氏が語った新型コロナ対策は、①早めに治療薬を投与できる環境整備、②ワクチン接種の円滑化・日長な予防対策の強化、③緊急時の新薬を迅速に実用化できる薬事承認制度の確立です。

ワクチン接種については、優先接種の対象を拡大することを高市氏は考えています。

それから、ワクチン接種なんですが、次回の優先接種の対象を拡大させていただきたいと考えております。もちろん医療従事者の方、今回優先接種の対象でございましたけども、例えば理容師であったり、美容師であったり、指圧、鍼灸マッサージをされる方であったり、直接お客様の身体に触れる職業の方がなかなかワクチン接種が受けられずにおりました。
またこの夏も災害で出動してくださっていた自衛官の方々のワクチン接種もかなり遅れている状態でございます。これからワクチン接種もう一回やらなきゃいけないというときに、優先順位の見直し、そしてまたできるだけ早く、みなさま簡単に申請をしていただけるような形を工夫していきたいと考えております。

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このように会見で語った高市氏ではありますが、月刊誌ではより詳細に自身の考える新型コロナ対策を記しています。

新型コロナの感染拡大を受けて、ワクチン開発や治療薬の開発が世界各国で進んでいます。このワクチン開発や治療薬の開発国を見てみると、日本が後れを取っています。このことについて高市氏は懸念を示しています。

特に私が不安を感じているのは、「抗体カクテル」と「レムデシビル」の供給量です。現段階では、いずれも、国内生産をしていません。厚生労働省に問い合わせましたが、「いずれも、全世界向けの供給量が限られているなか、投与対象となる患者数の見込みに対応できる量の確保に努めているところです」との回答でした。
「抗体カクテル」(カシリビマブ、イムデビマブ)は、米国のリジェネロン社が創製し、昨年、提携先であるスイスのロシュ社と共同で製造・開発・販売することになりました。中外製薬の親会社はロシュ社ですから、中外製薬が日本における開発権・独占販売権を取得しています。「レムデシビル」は、米国のギリアド社が開発しました。既に英国では、製薬会社が契約に基づき、製造を開始しています。
治療薬やワクチンについては、一刻も早い「国内生産体制」を確立するとともに、国内で生産している他の病気の治療薬のなかで新型コロナウイルス感染症の治療にも有効だとして製薬会社から承認申請がされている薬については承認に向けた手続きを急いでいただきたいと思います。

高市氏が主張する「国内生産体制」が整えば、安定してワクチン・治療薬を提供することが可能になります。

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更に高市氏は、新型コロナ対策として手厚い支援策も検討し、今年の5月には菅総理に提言書を提出していました。その内容は次のものです。

■コロナ禍前の令和元年度の課税所得と2年度課税所得の差額の8割を、税理士会の協力を得て還付金用口座に振込むこと
■小規模事業者には、100万円と200万円の持続化給付金を再支給すること(減収要件を3割にする)
■生活困窮者に、特別定額給付金10万円を再支給すること
■予備費残額3兆9880億円(5月時点)を早期に活用し、不足分は補正予算で措置すること

新型コロナ対策として注目を集めるのはワクチン・治療薬に関してのことが多いですが、高市氏は人々の暮らしへの影響も十分に考えていることが窺えます。

高市氏が総裁選に出馬することによって、「女性初」という冠が付いて回ると思いますが、高市氏が掲げる政策にも是非注目してください。

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