増税??高市早苗氏がラジオ番組で“増税は基本的に非常に難しい”と語る。経済成長を優先へ

画像1

(東京新聞より)

自民党総裁選で各候補者が自身の政策をアピールしています。

高市氏が税収について言及しましたが、“増税”によるものではありません。“増税”という言葉が一人歩きしていますが、高市氏の考え方をおさらいしたいと思います。

●税収を増やすこと=“増税”ではありません
高市氏は、出馬会見の時にサナエノミクスについて言及しています。そのサナエノミクスでは危機管理投資・成長投資によって雇用と所得が増えていくことが示唆されています。

そしてリスクを最小化するための危機管理投資でございますが、これは同様の課題を抱えている諸外国に対して、製品やサービスを輸出していく、このことによって成長投資にもなります。雇用と所得を増やし、消費マインドを改善し、結果的には税収増を目指していく。こういった取り組みでございます。また大胆な危機管理投資、成長投資の恩恵は未来の納税者にも及びます。

ここで高市氏が言及した税収増は、危機管理投資・成長投資によって“結果的に”税収増を目指すということだけです。

画像3

●増税について厳しい姿勢を表明
高市氏の看板政策【サナエノミクス】は日本経済を成長軌道に再び乗せようとするものです。高市氏が語った【プライマリーバランス(基礎的財政収支)】の凍結は、他の総裁選候補者が打ち出していないものです。

画像2

(毎日新聞より)

なんとしても“物価安定目標2%”を達成しようという意気込みが感じられます。

ラジオ番組に出演した高市氏は、この目標も踏まえて“増税”について次のような発言をしました。

自民党総裁選へ立候補する高市早苗前総務相は10日午前、出演したニッポン放送のラジオ番組で今後の増税について「物価安定目標2%達成までは、現実的には増税は難しい」と語った。
 高市氏は「プライマリーバランス(国と地方の基礎的財政収支)を凍結してでも、機動的に財政出動も行い、大胆な危機管理投資・成長投資を行っていくことから考えると、2%達成までは増税は基本的に非常に難しい」と述べた。

高市氏は増税について“難しい”とするのではなく、“非常に難しい”としていることから、増税について積極的ではないことが明らかです。

高市氏が何故“増税派”のような扱いを受けているのかというと、自身の過去の著作に理由があるようです。

一方、高市氏は安倍政権が掲げ達成できていない2%の物価上昇率目標を実現するため、三本の矢を一層強化する構え。政策的経費を借金に頼らず税収などで賄えているかを示す「プライマリーバランス」を令和7年度に黒字化する政府目標を凍結。「戦略的な財政出動」を拡大することで景気浮揚を目指す考えだ。「財政健全化の旗を堅持する」と表明した岸田氏の姿勢とは一線を画している。
格差是正では、年間50万円以上の金融所得に課す税率を20%から30%に引き上げる〝富裕層増税〟を掲げており、市場にはマイナス材料になる可能性がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a1272e2b7078d32dbd7e99ba258ae47bd538be8

高市氏の著作を元に、金融所得税への課税強化が伝えられていますが、これは一つの例示であり、実行するとは言っていません。

著書などで減税策とともに、金融所得課税の強化など増税策も掲げる。このことについて、「10年、20年を考えている。増税するということになったらということで書いた事例の一つだ」とした。

高市氏が増税について“非常に難しい”としていることから、総理総裁になった場合、増税する意思がないことは明らかではないでしょうか。

状況を見極める高市氏。【サナエノミクス】で経済の好循環を生み出してくれるはずです。

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?