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今季初タイトル獲得&超逸材出場のスーパーカップ

はじめに

前シーズンのポルトガル王者とポルトガル国内カップ王者がシーズン直前に戦うスーパーカップ、正式名称はスーペルタサ・カンディド・デ・オリヴェイラ

第43回目の21-22シーズンはスポルティングCPとSCブラガの対決となった。

スポルティングCPの陣容は以前の記事にまとめてあります。一方、ブラガは昨シーズン4位に終わりカルバルハル監督体制は2年目に入ります。

感想ということで事前談ではないので、先に結果を言いますね。スポルティングが2-1で勝利しました。
これで21-22初タイトルです。アモリム監督のタイトル獲得ペースエグイですね~

レビューや戦術分析など大層なものではございません。
あの90分で何があったのか、そして私がどう思ったのかを述べていくつもりです。

試合経過は長いので、時間ない方はまとめまでスキップしてくれても構いません…


スターティングイレブン

ベンチメンバー(左がスポルティングCP)

※参照: https://www.besoccer.com

スポルティングCPのスタメン及びベンチメンバーは予想通りである。リカルド・エスガイオは昨シーズンまでブラガでプレイしていたので、いきなり古巣戦になりました。
ちなみにブラガのベンチには弟のチアゴ・エスガイオがいますね。

ブラガは3-4-2-1とミラーで挑んできました。この布陣ならスポルティングの選手と対峙することができます。

プレシーズンで好調を維持していたアベル・ルイス、オルタ兄弟の攻撃力を活かすのと、サスペンションでベンチ外のルーカス・ピアゾンを穴埋めするためのフォーメーションとも受け取れる。
またフランセルジオではなく、リカルド・オルタがキャプテンマークを付けていました。

個人的な注目ポイントはWBの攻防である。ガレーノとヌーノ・メンデスはダイナミックなドリブル突破を得意するプレイヤーである。

私自身がスポルティングCPのサポーターなので、情報量に大きく偏りがあります。


試合経過

立ち位置としてはアンドレ・オルタが中盤に、フランジェリオがシャドウにいます。

開始早々からブラガのFW陣がプレスをかけ、両WBが高い位置でプレイしていました。特に右WBのファビアーノにボールが良く集まりました。

スポルティングは相手のプレスに対して、左サイドへのロングボールを多用していました。


そんな中で20分にブラガの先制点が決まりました。
リカルド・オルタのアーリー気味のクロスに攻撃参加していたフランセルジオが上手くDFを剥がし、ゴール左隅に突き刺しました。

フランセルジオは元々中盤の選手ゆえに、この攻撃参加はフリーの状態になりやすく、意図を感じられる得点と考えられる。

スポルティングはパリーニャとマテウス・ヌニェスの2人を前に向かせないブラガの守備に苦しみ、ロングボール以外で前線の選手にボールを繋げることができないでいた。

そんな中、前線で気を吐いていたのが新10番ジョバネ・カブラルである。幅を取って大きな展開を促し、また最終ラインからのフィードに抜け出すなど存在感を見せていた。

その気概がゴールに結びついた。29分、ヌーノ・メンデスからの素晴らしいスルーパスに抜け出し、GKとの1vs1を制し同点ゴールを決めてみせた。
パウリーニョが並走していたが、自分で決め切ったことにスタメン出場を果たした理由が窺えた。


徐々にブラガの守備に慣れていくと、ヌーノ・メンデスが高い位置でプレイできるようになった。
実際に33分、37分に惜しいクロスを上げている。

またパリーニャとマテウス・ヌニェスの鉄壁コンビもエンジンを上げてきました。
42分のポテの逆転弾は、その2人のボランチコンビがセカンドボールを回収したところから生まれている。

この試合あまり目立たなかったポテは結果残すから頼もしいですね(アウトサイドでのゴールうめぇ)。

前半終了
スポルティング優勢のまま折り返すことが出来たものの、思いの外ブラガ選手のコンディションが良かった。
ファビアーノのロストが多かったのがスポルティングからしたら助かった部分だろう。
注目していたガレーノが経過する毎に消えてるような気がする。


後半入ってもスポルティング優勢であった。
中盤で簡単に守備を剥がすことができ、53分と54分立て続けに決定機を迎えていた。

55分、ブラガはボランチに入っていたアンドレ・オルタを下げて、新加入FWのマリオ・ゴンザレスを投入する。
フランセルジオをボランチに降ろして、4-4-2に変更する。

システム変更した後も展開を変えることはできず、むしろフランセルジオとムスラティのボランチは後退してしまっている。

69分 スポルティング最初のメンバー交代
        パウリーニョ⇄チアゴ・トーマス

一方、ブラガは2005年生まれの15歳ロジェール・フェルナンデスを満を持してピッチに送りだす。
プレシーズンマッチに4試合出場しており、モレイレンセ戦では2ゴールを記録している超逸材である。

アジリティが高く、とにかく足が速い。この試合でもその快足を活かしたドリブルやチェイシングなどポテンシャルを感じさせた。

80分、フェダルを下げてマテウス・レイスを入れる。
他の親善試合でも施行したが、彼を3バックの左CBとして送り込んだ。
カブラル、ポテの2人の得点者も下げる。

その後何事もなく試合終了の笛が吹かれた。
アディショナルタイム7分はやり過ぎでしょうね。



まとめ

①勝敗を分けたもの
互いに最終ラインに負荷がかかるようにプレスをした結果、両CBのロングボール合戦となった。
その結果CBの質がそのまま差となって現れてきました。
この試合イナシオからはそこまでだったが、コアテスとフェダルのフィード精度はブラガのどのCBよりも遥かに高いものでした。
(ダビド・カルモが居たらとか考えたくなる)

②個人的MVP
やはりジョバネ・カブラルではないでしょうか。記録したドリブル成功数6回は両軍最多であり、何より追いついた29分のゴールは値千金でした。
新しく背番号が10番になり、21-22シーズンは責任を持ったプレイを見せてくれるだろう。

③超逸材の登場
Roger Fernandes/2005年11月21日/15歳

(日本だと)高校1年生が公式戦デビューしました。先述しましたが、プレシーズン4試合出場し2ゴールを記録してます。
主戦場は左ウイングであり、圧倒的なスピードで相手を置き去りにするのが持ち味です。
風貌とプレイスタイルはスポルティングB所属のジョエルソン・フェルナンデスに似ていますね。
このまま21-22シーズンにプリメイラ・リーガに出場すれば最年少出場記録は更新できるだろう。

※Dario Esugo 16歳6日(現記録)
   Joelson Fernandes 17歳123日
   Cristiano Ronaldo 17歳213日


新シーズンに弾みをつける勝利でしたね。
次はプリメイラ・リーガ開幕戦でお会いしましょう!

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