見出し画像

健康診断の前日に気をつけること


明日は健康診断。うっかりしていて昨日の夜まで飲み会に参加してしまったと後悔しているあなた。
前日にするべきことと、手遅れなことをお話します。


検査項目を確認する

① 胃のレントゲン、もしくは胃カメラがある
② お腹の超音波検査がある
③ 血液検査がある

以上の2つを、明日受ける健康診断のメニューで確認しましょう。

胃のレントゲン、もしくは胃カメラがある場合


→9時以降食事はだめ。水分はOK(糖分がないもの)
起きてからは、水分を取るのもダメだと思っていてください。

理由:胃の中のものが写ってしまうから

胃カメラであっても、バリウム検査であっても
胃の中が空っぽである必要があります。
通常、消化には3時間ほどかかります。
最後の食事から検査まで6時間は開けるようにしたほうが、キレイな画像が撮れる(病気が見つかりやすい)ということです。
通常は、前の日の21時以降は食事を取らないように、と指示があります。
水分は夜のうちは大丈夫です。
ただし、最も注意しないといけないのは、起きてから水分を取れないことです。検査の2時間以上前であれば、糖分のない飲み物(水かお茶)であればコップ一杯程度ならいいらしいのですが、健診はだいたい朝早く行われるので、基本的にうっかり水分を取らないように注意しましょう。
実はこれは結構きついんです。
でも、胃を動かしてはいけないと聞くと、納得はできます。
朝、胃になにか入れた途端、動き出すのがわかります。

お腹の超音波検査がある場合

→9時以降の食事はだめ。水分はOK
(血液検査がなければ糖分があってもOK)
ガス腹の人は、ガス腹になりやすいものも控える(私はコーヒーを飲むとガス腹になりやすい)

理由:病気部分が見にくくなってしまうから

超音波検査の前に食事をすると、良くない点は何点かありますが、
超音波は液体を透過しないため胃袋の後ろにある臓器が見えなくなります。
また、消化の段階でガスが発生するため、同様に十二指腸のガスの後ろの臓器も見にくくなります。
また、胆嚢は消化液を出すと縮んで小さくなってしまうので、こちらも大変見にくくなってしまいます。
このようなような状態で検査を行っても
肝心の病気部分が見えなければ、検査の意味がないですし
「異常なし」と診断されてしまえば、安心して1年は放置してしまうことになるでしょう。
特に癌などは若いほど進行は早いため、せっかくエコーまで受けたのにステージが進んでしまっていた・・・
となりかねません。
となってしまわないように、ちゃんと準備しましょう。

血液検査がある場合

空腹時血糖の場合は、食事をしてから10時間以上、随時血糖の場合は食事をしてから2時間30分以上開ける

理由:正確な数値でなくなるから

血糖値や中性脂肪は、食べた直後に結果に影響する
すぐに数値に現れるので、HbA1cという
直前の糖摂取の影響を受けにくい検査方法で検査する健診機関もある。
検査前には、必ず食事時間を聞かれるが、「最後に食事をしてから何時間たったか?」という聞き方をされ、現在までの経過時間を計算してくれない受付の人も多いので、最後の食事をしてから何時間、と計算してから受付に向かおう。

もしも、食事をしてしまったり、ジュースを飲んでしまったら

受付で申し出ましょう。また、家を出る前に気づいたら、連絡して確認しましょう。検査が後日になる場合もありますし、2時間空けて来てください、などと指示を受ける場合もあるでしょう。
ただし、そのまま黙って検査を受ける、ということはやめた方がいいでしょう。正しい数値が出ないというだけでなく、必要のない2次検査や再検査を受けなければならなくなる場合があります。1次検査は会社負担だけれども、2次検査・精密検査は自費というばあいもあります。

まとめ

一年に1度の健康診断や人間ドックは、自分の体を管理するいい機会だと捉え、万全の状態で検査がうけられるようにしましょう。
そうして出てきた結果は、誰のものでもない、あなた自身の体のデータです。基準値を超えているかどうかだけでなく、自分の体を客観的に眺めるつもりで検査をうけてはいかがでしょうか。


H&Uメディカルインフォメーション ソフト販売 セミナー実施 医療コンサルティング