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第3回 はなつる怪談〜はな平とつる子の夏の二人会〜

昨年に引き続き、はな平とつる子による怪談噺の会を開催します。昨年までは真景累ヶ淵を二人で続けてきましたが、今年は私がそのまま継続して真景累ヶ淵を。そしてつる子は牡丹燈籠に挑戦します。

「はなつる怪談〜はな平とつる子の夏の二人会〜」
日程 令和4年 8月27日(土)
場所 池袋演芸場
時間 18時開演(17時半開場)
料金 予約2500円 当日2800円
番組
真景累ヶ淵「お累の自害」他 
林家はな平

牡丹燈籠「お札はがし」他 
林家つる子

お問合せ
info@tsuruko.jp
070-2150-9097

真景累ヶ淵より 「お累の自害」

先日、累ヶ淵の台本をワープロ打ちしたものをプリントアウトしようとしたら、全部文字化けするという恐ろしい体験をしたはな平ですが、今回は「お累の自害」というところを口演します。

この場面は、私が一番やりたかったところで、むしろこれをやるために一からずっと喋ってきたような気がしています。それくらいに、新吉という男の「悪」を喋りたいという気持ちが溢れています。

いわゆる圓生版で言うところの第7話に当たる場面で、もう一話語ると真景累ヶ淵の前半が終わります。ここまで本当に長いのでこれまでのあらすじを補完したい方は。去年のnoteにあらすじを書いておりますので是非ご覧ください。

このnoteには「お累の婚礼」まで書かれていますが、その次の場面「勘蔵の死」というところまでが、今回演じる「お累の自害」までのあらすじになります。

「勘蔵の死」あらすじ

醜い顔となったお累との間に子供を授かる。その最中に、江戸にいる叔父の勘蔵が危篤という知らせ。慌てて会いに行くと、その勘蔵は死に際に新吉の生い立ちを話すのであった。

新吉は、お家改易となった新左衛門の息子であった。勘蔵は叔父ではなく、その時の家の門番。失意の中、羽生村へ帰る新吉。

道中で、兄新三郎の亡霊に出会う。その兄も、人を殺して獄門の首になっていた。

家に帰ると、息子が生まれる。その息子が、兄新左衛門に生写し。因縁を感じる新吉であった。

牡丹燈籠「お札はがし」

この噺は、三遊亭圓朝の集大成と言われている作品で、落語家が演じる怪談噺で一番有名な物ではないでしょうか。現在の小説でもあるような、二つの物語が交互に進んでいくという構成を取っています。

その牡丹燈籠の中で一番有名な場面である「お札はがし」を林家つる子が演じます。こちらは、あらすじなくても楽しめるものとなっておりますのでご安心ください。

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