国立演芸場の四月上席の出番が終わりました。
今日は国立演芸場四月上席最後の出番でした。
四月上席は毎年ウチの師匠がトリで、前座の頃からそして二ツ目になってもずーっと入れて頂いてます。真打になった今年は初めて食いつき(中入りのすぐあと)に入れて頂き、楽しい三日間を過ごせました。
やっぱり出番が深い(あとの方)ほど上がりやすいです。今回のネタは以下の通りです。
一、権兵衛狸 4/1
一、洒落番頭 4/3
一、鮑のし 4/6
自分なりにテーマがあって、「権兵衛狸」は博多弁で、唯一無二の自分らしい噺。「洒落番頭」は新しく仕入れた噺。そして最後にやった「鮑のし」は今までも何度もやってきた思い出の噺。
国立演芸場は国立劇場と小劇場を含めて全てが建て直しになります。この秋に閉場してしまうので、おそらく定席で出るのは最後ということで最後は一番やったであろう噺をかけました。
国立は私のあるある本にも登場してますが、着到板があったり、お風呂があったり、大道具さんがいたりと、他の寄席と違う部分もあって、なかなか面白い場所です。
高座も大きくて、寄席というよりホール落語をやっているかのような感覚になる場所でもあります。
そんな国立演芸場はこの秋に一旦幕を閉じて、数年後(現時点では5、6年と言ってますが実際はもっとかかりそう)に復活します。
私の出番は、六月の花形演芸会が最後になりそうですが、とにかく噛み締めながら上がりたいと思います。
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