見出し画像

オプティマインドのCTO高田陽介さん

こんにちは、Humans of Meidaiです。
オプティマインド特別企画第1弾!
今回は株式会社オプティマインドでCTOとしてご活躍されている、高田陽介(たかだようすけ)さんに取材させていただきました!

・大学で学んだことが実社会でどう役立つのだろう?
・ベンチャー企業って何をしてるのかな?
・理系だけど、卒業後のキャリアどうしよう...

と疑問を持つあなた。

ぜひご覧ください!

株式会社オプティマインドとは

「世界のラストワンマイルを最適化する」をミッションに掲げ、配車管理システム「Loogia(ルージア)」を開発・提供する、2015年創業の名古屋大学発ITベンチャー。”次世代を担う30歳未満30人の日本人を表彰する「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2020」”の「BUSINESS」カテゴリーに代表取締役社長 松下健が選出されるなど、急成長中のテックベンチャーである。

高田陽介(たかだようすけ)さんのプロフィール

名古屋大学大学院情報科学研究科計算機数理科学専攻修士卒。卒業後、システム開発会社に就職するも、再び研究を志し、「最適化アルゴリズム」を扱う研究室へ。博士号の取得を目指しながら、オプティマインドへジョインし、現在はCTO(最高技術責任者)を務める。

オプティマインドのエンジニア&CTO高田さん

画像1

袖浦
業務としては何をされているのですか?
高田
大きく二つあります。
一つ目はオプティマインドが主に取り扱う、「組合せ最適化(※1)」に関する業務です。
オプティマインドはもともと「組合せ最適化」についての研究を技術として社会に実装している会社なんですが、その技術をサービスとして提供するためにアルゴリズムを設計したり、それをソフトウェアに実装するということをやっています。
これは技術者としての一面です。
二つ目は、CTO(最高技術責任者)として、社内の技術開発全般を統括することです。
袖浦
なるほど。
ベンチャー企業というだけあり、技術者とCTOを兼ねるなど、個人の役割が大きいのですね。
(※1)詳しくはこちらをご覧ください!
「ルート最適化を実現するオプティマインドの最先端テクノロジーについて詳しくご紹介!」

CTO高田さんの学生時代

画像2

袖浦
現在はCTOとして活躍されている高田さんですが、学生時代はどんなことをなさっていましたか?
高田
まず、学部は工学部電気電子情報工学科に入学しました。
一年は普通に勉強、二年の時には以前からやっていたバンドをまたやりたいなあと思って軽音楽部に入るなど、一般的な大学生活を送っていたように思います。
二年生に上がる時には電気系と情報系を選択することができたのですが、そこで電気系を選択しました。
袖浦
「普通に勉強」のレベルが気になりますが(笑)、いわゆる普通の大学生らしい生活をしていたということですね。
高田
はい、そうですね!
今のオプティマインドの事業の根幹となる「アルゴリズム」に対して興味を持つようになったのは、三年生の時にアルゴリズムに関する授業を受けてからです。
四年生で研究室配属があった時、その授業が面白かったということもあり、電気系を選択していたものの情報系の研究室を志望し、「最適化アルゴリズム」の研究をやっている研究室に入りました。
そこからアルゴリズムの研究にのめり込んでいき、そのまま修士に進みました。
特に惹かれたのは「配送計画問題」というテーマです。
これは、いかに高速に効率の良い配送ルートを組むかという問題で、昔から研究されているテーマです。
その後、博士に行くか就職するか迷いましたが、一度社会にでたいという気持ちからシステム開発系の会社への就職を選びました。
そこで働くうちにやはり自分は深く考えること、研究をやりたいと再認識することとなり、二年間働いたのちに、元いた研究室に戻ってくることになりました。

袖浦
研究室から出て就職して、また戻ってきて研究するというのは、よくあることなんでしょうか?
高田
いや、珍しいことだと思います。
社会人で、博士号を取りたくて学びにくる人は時々見られますが、元々いて、いなくなって、戻ってくるのはまれな気がします。
ただ、この選択をしたことによりご迷惑をおかけしてしまった方もいましたので、これが正解だったかはわかりません。ですが今となっては、それが少なくとも「自分らしい」選択ではあったと思っています。


オプティマインドに入ったきっかけは「研究と実社会とのギャップ」

画像4


袖浦
創業期のベンチャーに飛び込むのは勇気がいると思うのですが、オプティマインドにジョインするきっかけは何だったのでしょうか?
高田
実は修士時代、CEOの松下とは研究室が同じで、ちょうど私が研究室に帰ってきたタイミングで松下も博士課程に進み、再会しました。
そのときすでに松下はこのオプティマインドという会社を始めていて、私は手伝いをするような感覚でジョインしました。
オプティマインドでの仕事に関わっていくうちに、自分の研究している内容が社会に実装されていくということがすごく面白く感じるようになりました。
研究しているだけでは、やはり理論で終わってしまって、それが社会にとってどう役立つのかというのがわかりにくいのですが、オプティマインドでは直接社会に役立っているという実感を得ることができます。
また、やっていく中でもう一つ感じたのは、思ったより「最適化アルゴリズム」が社会で使われていない、ということです。
配送計画問題は研究テーマとしてはよくあるベーシックなものなのに、実際の運送業界ではあまり活用されていないというところに驚き、もっと使われるべきだろうと思いました。
そこで、オプティマインドで働けば、研究と実社会のギャップを埋めることができるではないかと考え、働くことを決めました。
袖浦
「研究を実社会へ」という思いがあったのですね。
オプティマインドへジョインすると決めた時、キャリアを選択する上で他の選択肢と迷うことはありませんでしたか?
高田
元々研究をするために大学に戻っていたので、キャリア選択でいうとそのまま教員になるかオプティマインドで働くかの二択でした。
決めた理由の一つとしては、オプティマインドは今しかできない、というのがあるかなと思います。
今まさに事業としてグロースアップしていくぞという段階で入ってやるのは絶対に面白いし貴重です。
博士の取得が遅れてしまう恐れもありましたが,自分自身で研究を現場に広げていくことは研究者として考えても非常に重要な経験になると思ったこともあり、入社を決めました。

画像4

大事なのは「広い選択肢を持つ」こと

袖浦
後輩へ一言お願いします!

高田
私は、修士に進学するタイミングで漠然と博士や就職のことを考えつつも、それ以外のキャリアについてはほとんど選択肢にないような状態でした。
ベンチャーももちろん選択肢にすらなかったです。
でも、今はこうやってベンチャーで自分にとって魅力的な仕事ができています。
なので、皆さんには視野を狭めず、広い選択肢を持って欲しいです!

まとめ

今回はオプティマインドCTOである高田陽介さんにインタビューさせていただきました。

・「アルゴリズム」と「組み合わせ最適化」に魅力を感じ、
・「研究を実社会に」活用したいと考え、
・その選択肢としてベンチャー企業を選んだ。

という高田さんのテクノロジーに対する強い熱意。

志を高く持つあなたにとって、高田さんのキャリア選択は参考になるのではないでしょうか?

次回の記事もお楽しみに!


取材:袖浦雄也
執筆・編集:上条剛寛

※文中の画像はオプティマインドより提供。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?