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繊維を編む技術で夢を形に

 福井経編工業株式会社(以下同社)は、1944年創業、文字通り福井市に本拠を置き経編生地製造を主軸に、「天然繊維から合成繊維のさまざまな繊維を編む技術を積み重ね」てきた老舗企業です。  その編む技術が持つ無限の可能性を信じて、推進中の「夢をかなえるプロジェクト」の一つ、「心臓修復パッチ」が、先々月(2023年7月)厚生労働省の製造販売承認を取得しました。  同社社長高木氏が大坂医科薬科大学の根本教授から「一回で手術を済ませるパッチを作れないか」との相談を受けたことがきっかけとなり、帝人も加わり2014年から開発が開始されたそうです。同社ウェブページによると、従来のパッチは「劣化や伸展性に課題があり、手術術式によっては5年間に約50%の子どもが再手術を受けている現実がある」そうで、今回厚労省の承認を受けた心臓修復パッチは、心臓の成長に合わせて拡張し、再手術を回避できると期待されているそうです。正に、画期的な製品で、一つの夢が実現されたと言えるでしょう。  自前の技術を素にそれを発展させることで、これまでとは異なる「医療分野」で新たな製品幾つもを生み出している同社に心より敬意を表すると共に今後共沢山の夢をかなえて頂きたいと思います。(AS)

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